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月間工程表

【建設業】月間工程表のテンプレート3選!種類や見やすい表のポイントを解説

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工程表は、納期を遵守するために使われており、月間工程表や週間工程表、総合工程表、細部工程表など様々な種類があります。この記事では、月間工程表の活用方法や記入事項、種類、テンプレートを解説します。後半では、分かりやすい月間工程表を作成するポイントも解説するので、参考にしてください。

工程表の全体像を把握したい場合は、こちらの記事をご覧ください。

関連記事:効率的な現場管理のための工程表とは?役割や種類、効果的な作り方などを徹底解説

月間工程表とは

月間工程表とは

月間工程表とは、1か月間の作業工程を一覧にした工程表のことです。主な目的は、月単位の作業内容や進捗状況を把握することです。何日にどこまでの作業を完了させるのか、ひと目で分かる月間工程表が理想的です。

工程表の活用ガイド

工程表の活用ガイドとして、作成手順や使い方・役割について解説します。

工程表の作成手順

工程表をスムーズに作成するためには、以下の手順で作業を進めましょう。

  1. 施工手順
  2. 各工事の期間
  3. 各工事を配分・調整
  4. 各目的に応じた工程表の決定
  5. 作成方法の策定
  6. 工程表を作成

工程表は、すべての表を一度に作成できるわけではありません。順を追って、漏れのないように作成していきます。

工程表の使い方・役割

工程表の役割は、納期を守る工程管理を実現することです。細かな作業でも、遅れが生じると全体のスケジュールに影響を及ぼす恐れがあります。工程表を作成すると、生産性の向上にもつながります。全体の作業を可視化でき、無駄を省けるため、スムーズな作業には欠かせません。

以下、工程管理の全体像についても解説しています。

関連記事:工程管理とは?建設業で重視される理由・チャート種類・管理方法などを解説

月間工程表の記入事項

月間工程表には、用途に合わせたさまざまな記入事項があります。次に紹介する6つの項目は、基本的な項目といえます。

  • 日付

  • 対応会社名

  • イベント

  • 全休日

  • 工事名

  • 翌週の予定

最低限、上記の事項を記入しておけば、不足のない月間工程表が作成できるでしょう。

工程表の種類

同じ工程表であっても、記載の仕方によって、種類が分かれます。バーチャートや出来高累計曲線、ネットワーク式などについて解説します。

関連記事:工程表5種類の特徴・メリット・デメリットとは|工程表の役割も解説

バーチャート

バーチャートは、建設現場で頻繁に使われる工程表です。縦軸と横軸からなり、縦軸は作業項目、横軸は日付を表しています。各項目の日数を棒状で記載することで、対象の作業がいつから始まるのか、いつまでに完了するのかがひと目で分かります。

関連記事:バーチャート工程表とは?メリット・デメリットや作成手順について解説!

出来高累計曲線

出来高累計曲線は、建築工事の現場でよく使われる工程表です。別名、S字カーブやバナナ曲線、工程管理曲線などとも呼ばれています。出来高累計曲線の場合、縦軸は進捗率を表しており、横軸には日付が記載されます。出来高累計曲線のメリットは、スケジュール全体が把握しやすいことです。

ネットワーク式

ネットワーク式の工程表は、作業同士の関連性を「◯」と「→」といった記号で表します。工事の内容や工期、作業間の関係性が表で分かる仕様です。全体の流れが把握しやすいというメリットがある反面、専門知識がないと工程表が作成できないといったデメリットもあります。

関連記事:ネットワーク工程表とは?作成方法や知っておきたい用語・ルールも徹底解説

ガントチャート

ガントチャートは、バーチャートとよく似た工程表です。両者の違いは「横軸」にあります。ガントチャートの場合は、横軸が進捗率を表しています。複数の作業を並行して行っている場合、各作業の進捗が把握しやすく、おすすめです。

関連記事:ガントチャート工程表とは|バーチャート工程表との違いや作成方法も解説

グラフ式工程表

グラフ式工程表とは、バーチャートとガントチャートのハイブリッドです。縦軸には進捗率、横軸には日数を記載します。作業のスケジュールと進捗率が一覧で分かるため、どの作業が遅れているか、影響がどこまで及ぶのかが、ひと目で分かる点がメリットといえます。1つの遅延が納期に大きく影響することもあるため、積極的に活用したい工程表です。

月間工程表のテンプレート3選

月間工程表のテンプレート3選

月間工程表は、1から作成すると手間がかかります。テンプレートを活用すれば、誰でもすぐに月間工程表を作成できます。ここでは、月間工程表のテンプレートを3つ取り上げるので、参考にしてください。

工事工程表

工事工程表には、短期間の表で2週間分、長期にわたる場合は6か月分があります。期間に応じて工程表を細かく使い分けできるため、必要な期間分だけ、工程表の作成が可能です。他にも、タイムスケジュールを記載した工程表があります。以下のテンプレートを活用してください。

参考:工程表の無料エクセルテンプレート | ダウンロードですぐに使える

進捗管理がしやすい工程表

工程名や担当者、開始日、完了日、進捗率が一覧で確認できる工程表であれば、進捗管理がしやすいでしょう。進捗管理用の工程表も1〜3か月のように、必要な期間に合わせて使い分けられます。具体的なテンプレートは、以下を参考にしてください。

参考:「工程表・工程管理表」の書式テンプレート・フォーマット一覧

製造業向けの工程表

工程表のなかには、建設業に適したものもあります。表には工程番号(記号)や工程名、管理項目、管理方法、記録などが記載されています。緊急時の処置についても把握できるため、製造業の人は、ぜひ活用してください。

参考:「製造・生産管理」の書式テンプレート・フォーマット一覧

月間工程表を作成する5つのポイント

自分で月間工程表を作成する場合は、いくつかのポイントを踏まえましょう。ここでは、スムーズに月間工程表を作成する5つのポイントを解説します。

1. 週間工程と全体がリンクしている

それぞれの工程表は、全体とリンクしていなければなりません。通常、工程表の作成は、現場監督が行います。他の工程表とずれが生じていないか、進捗やボトルネック、クリティカルパスなどに一貫性があるかをチェックしましょう。

関連記事:週間工程表とは?作成方法や記入するべき事項などを解説!

2. 行事予定・大型機材の搬入日がわかる

機材や資材のなかには、建築現場における鉄骨のように、広いスペースが必要な大型のものがあります。円滑に搬入するためには、スケジュールを事前に把握しておきましょう。工程表に、機材や資材を搬入するスケジュールを記載しておけば、誰もが確認できます。

現場周辺では、地域行事が行われる場合もあります。行事により、人通りが多くなることを考慮したスケジュールを立てる必要があります。

3. 仕訳の大枠が明確になる

仕訳の大枠が明確であることも、作業効率を上げる条件です。工程表があれば、一連作業の大枠を確認できます。工程表は、適切な期間内であること、工種や一連の作業が一覧で確認できることが大切な条件です。

4. 5W1Hを明確にする

分かりやすい工程表を作成するためには、「5W1H」を意識しておきましょう。5W1Hとは、誰が・いつ・どこで・何を・なぜ・どのようにするか(方法)のことです。これらの情報が、ひと目で分かる工程表は理想的です。すべてを網羅することが難しい場合でも、誰が・いつ・何をするべきかについては、最低限記載しておきましょう。

5. コントロールポイント・ボトルネックが明確になる

月間工程表を作成する目的としては、ボトルネックやコントロールポイントの可視化が挙げられます。作業のなかで、動かせない作業や準備に時間がかかる作業、特に重要な作業を指して「ボトルネック」や「コントロールポイント」といいます。これらの作業を可視化し、作業状況を把握しやすくできる工程表が理想です。

月間工程表を作成する際の注意点

月間工程表を作成する際の注意点

月間工程表を作成するためには、定期的にバッファを設けることや、雨天・天災に考慮するなどの注意点があります。それぞれについて解説します。

定期的にバッファを設ける

月間工程表として、1、3、6か月の工程表を作成してください。期間ごとに、バッファ(余裕)をもったスケジュールにするとよいでしょう。一連の作業につき、5〜10%のバッファがあると理想的です。現場では、いつイレギュラーな事態が生じるか分からないため、バッファは必ず確保しておきましょう。

雨天・天災に考慮する

工事現場の作業は、しばしば天候によって遅れが発生します。全体の納期を遅らせないために、あらかじめスケジュールに組み込んでおくとよいでしょう。本来予定していた作業が、天候・天災によってストップした場合、代わりに進められる作業を、代替案として用意しておきましょう。

作業員同士・近隣住民と共有する

工程表は、全員で共有しておくことで、効果を発揮します。作業員だけでなく、近隣住民にも共有しておくとよいでしょう。騒音トラブルを回避する、大型重機の出入りについて注意を促せるといった効果があります。

まとめ

月間工程表は、ポイントを押さえて作成することで、より効果的なものになります。記事内でピックアップしたテンプレートを参考に、自社の現場の工程表を作成してください。

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