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配筋検査

配筋検査とは|検査項目のチェックリスト・写真撮影のポイントを徹底解説

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現場管理
工事写真 工事黒板 配筋検査

配筋検査とは、建物の強度に関わる骨組みの検査のことです。工事を担当する会社や第三者検査機関がさまざまな項目の検査を行い、事前に鉄筋の不具合を見つけます。この記事では、配筋検査の概要や検査のチェック項目、タイミングなどを解説します。撮影のポイントも解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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配筋検査とは

配筋検査とは

配筋検査とは、鉄筋の配置を確認する検査のことです。別名で鉄筋検査とも呼ばれており、工事を担当する会社や第三者検査機関が、鉄筋の本数やずれなどの確認をします。配筋とは、鉄筋を組み合わせた建物の骨組みを指します。配筋の配置は、建物の強度や品質に関係するため重要です。

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配筋検査に必要な道具

配筋検査に必要な道具は、以下のとおりです。

  • 配置図

  • 基礎伏図

  • 基礎断面図、詳細図

  • 構造仕様書

  • 平面図

  • 給排水設備図

  • デジタルカメラ

  • 筆記用具、メモ用紙

  • メジャー、コンベックス

配筋検査では、設計図と実際の配置を比べて確認します。検査に必要な書類をデータ化すると、管理の手間を省けるためおすすめです。

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配筋検査のチェック項目

配筋検査では、さまざまなチェックを行います。ここでは、配筋検査のチェック項目を解説します。

配置

鉄筋は、網の目状に交差させて配置するものです。メジャーやコンベックスで長さを測り、間隔が一定の長さかどうかを確認します。配筋図通りに配置していない場合、耐久性が落ちる可能性が高まるため、長さの確認は必要です。配筋図には「@200」「@300」などと記載されており、それぞれmm(ミリ)単位を指します。

かぶり厚

かぶり厚とは、鉄筋の表面からコンクリートの表面までの最短距離のことです。スペーサーやサイコロと呼ばれる、コンクリートの塊を使って間隔を確認します。かぶりは、鉄筋のさびを防止するために重要なものです。最低限の基準として、立ち上がり部分40mm以上、底面60mm以上が必要です。

波うち

波うちとは、鉄筋が曲がっている状態のことです。波うちの有無を目視で確認した後、数値で鉄筋同士の間隔を確認します。波うちは目視で確認できない場合があるため、細かい部分の測定をしなければなりません。鉄筋を真っ直ぐに設置しない場合、基礎の強度が弱まる可能性があります。

長さ

鉄筋は、建物によって長さが異なります。一般的に、鉄筋は1本の長いものを使うのではなく、短いもの同士をつなげているためです。鉄筋がつながった部分を「定着の長さ」といい、鉄筋の種類やコンクリートの強度、階層などでも長さは異なります。鉄筋同士が重なる部分を測定し、図面通りの長さか確認することが必要です。

太さ

建物によって、鉄筋の太さは異なります。建築基準法では、基礎の鉄筋は「径9mm」「径13mm」と定められています。それぞれの太さによって鉄筋の強度が異なるため、確認が必要です。建設の現場では、多くの種類の鉄筋が使用されており、間違える恐れがあるため注意しましょう。

防水・除湿シート

防水・防湿シートは、鉄筋を水や湿気から守るために使用されます。シートに破れやシワ、隙間などができる場合、鉄筋が濡れてしまいます。大きな破れやシワがないか、事前に確認することが必要です。破れやシワは防水・防湿に影響しますが、コンクリートで施工するため、小さなものであれば機能に問題ありません。

ホールダウン金物

ホールダウン金物とは、土台と柱をつなぐためのものです。基礎と柱が緊結されるため、地震が発生した場合でも建物の倒壊を防げます。配筋検査では、正しい本数になっているか、図面通りの位置に設置されているかなどを確認します。ホールダウン金物がゆがんで設置されていないかどうかの、固定状況の確認も必要です。

アンカーボルト

アンカーボルトとは、基礎と土台をつなぐためのものです。配筋検査では、アンカーボルトの位置や数を確認し、連結ができているかどうかを確認します。間違いを見つけた場合、手直しをすることが必要です。本数が足りなかったり、曲がったままの状態だったりすると、アンカーボルトの性能が発揮できなくなります。

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配筋検査の施主による立ち会いのポイント

配筋検査の施主による立ち会いのポイント

配筋検査は、施主が依頼する必要があります。近年、ホームインスペクションという調査を行うケースが多々あります。配筋検査には建築の専門知識や経験が必要なため、工事を担当する会社に検査を依頼するとよいでしょう。

配筋検査をするタイミング

配筋検査を行うタイミングは、以下のとおりです。

  • 掘り方の検査

  • 基礎底盤部分の検査

  • 基礎底盤部分のコンクリート打設の立ち会い

  • 基礎立ち上がり部分検査

  • 基礎立ち上がり部分のコンクリート打設の立ち会い

  • コンクリート打設完了後の基礎仕上がり検査

検査のタイミングは、建物によって異なります。工程によっては、基礎コンクリートの打設と底盤・立ち上がりをまとめる場合があるためです。工期や施工計画を立てる際は、配筋検査のタイミングを考慮することが大事です。

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配筋検査における不具合事例

配筋検査で見つかる不具合には、以下のものが挙げられます。

  • 鉄筋が傾いている

  • かぶり厚が足りない

  • 配筋の間隔が足りない

  • 定着の長さが不足している

  • ゴミが残っている

  • 金物の位置がずれている

  • アンカーボルトの施工をしていない

上記の不具合は、建築会社の検査後に見つかる場合があります。コンクリートを打設した後では確認ができないケースが多いため、注意しましょう。第三者検査機関による検査を行い、配筋検査の段階で不具合を見つけて対処する必要があります。

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配筋検査の写真を撮る際のポイント

配筋検査の写真を撮る際のポイント

配筋検査では、施工の様子がわかる写真を撮影します。ここでは、写真を撮る際のポイントを解説します。

撮影の計画を立てる

配筋検査の写真撮影では、事前に撮影するものやタイミングを決めておくことが大切です。施工前の段階で、5W1Hを基準に撮影の計画を立てるとよいでしょう。

  • When=いつ(撮影のタイミング)

  • Where=どこで(撮影の場所)

  • Who=誰が(撮影に立ち会う人)

  • What=何を(工事種目・分類など)

  • Why=なぜ(規格・寸法など)

  • How=どのように(施工の状況)

それぞれの基準をもとに、撮り忘れや漏れが出ないように計画を立てることが大事です。

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黒板の内容

配筋検査の写真は、黒板を使って施工の工程ごとに撮影する必要があります。撮影日や工事名などの詳細を書き、写真のみで伝わらない情報を補足することが大事です。黒板ではなく、ホワイトボードで代用する場合もあります。ただし、黒板やホワイトボードを使用すると、書き間違えや撮影の手ブレなどのミスが起こる恐れがあるため、注意が必要です。

関連記事:工事における黒板の書き方は?記載する事項や工事写真を撮影する際の注意点も解説

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施工管理アプリで撮影する

施工管理アプリを使用すると、撮影やデータの保管がアプリ1つでできます。デジタルカメラやパソコンを使用せずに、アプリ上で写真の管理が可能です。アプリ内で黒板を作成できるので、黒板やホワイトボード、チョークなどを持ち運ぶ必要がありません。撮影や保管で発生するミスも減るため、配筋検査をスムーズに実施できます。

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配筋検査業務を効率化するなら「ANDPAD」がおすすめ

ANDPADはスマートフォン1つで、写真の撮影や管理、報告書の作成ができる施工管理アプリです。それぞれの作業時間や手間を大幅に削減でき、写真管理の効率を高められます。撮影した写真はクラウド上に保存され、同時にデータの整理と保存が可能です。黒板の機能も利用できるため、配筋検査の写真を一元で管理する際におすすめです。

また、配筋検査業務を効率化する機能もあります。

構造図から豆図個所をAIで自動検出・保存ができる「豆図AIキャプチャー」、AIにより配筋リストから豆図・黒板内容を抽出して自動で黒板作成ができる「黒板AI作成」で業務効率化を実現できます。

詳しくは下記より製品・機能情報をご覧ください。

参考:ANDPAD「豆図AIキャプチャー」
参考:ANDPAD「黒板AI作成」

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まとめ

配筋検査は、鉄筋の配置を確認するために必要な検査です。検査には配置やかぶり厚など、さまざまな項目があります。チェック項目ごとに写真を撮影し、管理の手間や時間も発生します。配筋検査をスムーズに行うには、施工管理アプリをはじめとしたツールの利用がおすすめです。

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【監修】ANDPAD(アンドパッド)

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