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工事写真に必要な9項目とは?撮影方法・頻度・仕様などのポイントや注意点を解説

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工事写真 工事台帳

工事写真は、施工手順や品質確保のために重要なデータです。クレームや事故発生時の確認資料としても有効なものです。この記事では、工事写真の撮り方や必要な9項目について解説します。工事写真をまとめて管理する「台帳」についても解説するため、ぜひ参考にしてください。

事務所に戻ってから工事写真のデータ整理と写真台帳の作成が必要で業務負荷が大きい、などを解決する「ANDPAD写真管理・黒板機能」について下記で詳しくご紹介しています。

関連記事:工事写真アプリならANDPAD(アンドパッド)|工事写真の撮影から整理、写真台帳作成までを効率化

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工事写真とは

工事写真とは

工事写真とは、工事が正しく進んでいるか確認するために使われる写真です。使われている材料や施工品質が、計画通りのものか確認する際に使われます。建築・土木・電気設備などあらゆる現場で必要なものです。次章で解説するように、国土交通省でも工事写真の撮り方について、いくつかの項目が定められています。

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国土交通省で定められた工事写真の撮り方

国土交通省で定められた工事写真の撮り方は、一般工事でも参考にできます。ここでは国土交通省の資料や撮影のガイドブック、管理基準について解説します。

国土交通省の資料とは

工事写真は、業種やプロジェクトごとに必要な項目が異なります。いずれの場合でも、国土交通省の発行する資料は、おおむね参考になるでしょう。ここでは一例として、電気設備工事の資料について解説します。工事写真を撮影する際、一度は確認しておきましょう。

撮影のガイドブック・管理基準

国土交通省から、撮影のガイドブックも発行されています。ガイドブックは、撮影対象に合わせた構成となっているため、撮影だけでなく、撮影後の写真管理の方法についても確認できます。詳しくは、以下のサイトよりガイドブック・管理基準を参考にしてください。

参考:営繕工事写真撮影要領 令和5年版|国土交通省

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工事写真に必要な9つの項目

工事写真として、残しておくべき項目は全部で9つあります。各項目について、ここで解説します。

  • 着手前及び完成写真(既済部分写真等を含む)
  • 安全管理写真
  • 使用材料写真
  • 施工状況写真
  • 出来形管理写真
  • 災害写真
  • 事故写真
  • 品質管理写真
  • その他(公害、環境、補償など)

1. 着手前及び完成写真(既済部分写真等を含む)

施工前に、全景の着手前後の差が明確に確認できるように「着手前及び完成写真」を残しておきましょう。工事の前後で変化のない、既済部分についても撮影し、保管しておきましょう。

2. 安全管理写真

安全管理として撮影する写真には、以下のものが含まれます。

  • 保安施設の設置状況

  • 各種標識類の設置状況

  • 監視員の交通整理の状況(または安全訓練の実施状況)

上記の写真をまとめて、安全管理の写真として保管しておきましょう。

3. 使用材料写真

使用材料に関する写真も重要です。工事に使用する各種材料について、以下の情報がわかる写真を保存してください。

  • 寸法

  • 形状

  • 保管状況

  • 使用数量

  • 検査の実施状況や品質証明

4. 施工状況写真

施工の経過状況を確認するための「施工状況写真」も必要です。特に、施工後に見えなくなる箇所が記録されている写真は重要です。どのように施工したかを示す重要な役割を担っています。

5. 出来形管理写真

出来形管理写真とは、施工が完了した部分を撮影した写真のことです。出来形管理写真があれば、工事後でも許容範囲内の寸法かを確認できます。当初の計画通りの工事が行われていることを証明するために重要です。

6. 災害写真

災害が発生した場合は、その写真も必要になります。被災状況や規模が確認できるような写真を保存しておきましょう。被害を受ける前後の様子を収めることで、後々のトラブルを回避でます。

7. 事故写真

事故が発生した場合も、災害発生時と同様に前後の写真を保管しておきましょう。ポイントは事故の規模や状況が確認できるよう撮影することです。事故が発生する前後の様子を収めることで、どの程度の被害が生じたのか確認しやすくなります。

8. 品質管理写真

品質管理写真とは、施工品質を示すための写真です。実際の写真撮影は「撮影箇所一覧表(品質管理)」の既済に従っておこなってください。

9. その他(公害、環境、補償など)

補償関係であれば、被害・損害状況などに関する写真を保管しておきましょう。環境対策であれば、各種関係施設の設置状況を写真で記録してください。記録すべきポイントは、国土交通省の「電気通信設備工事写真管理基準(案)」を参考にしましょう。

参考:電気通信設備工事写真管理基準(案)

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工事写真を撮るポイント

工事写真を撮るポイント

工事写真を撮影するポイントは、大きく5つに分けられます。各ポイントについて解説します。

関連記事:工事現場における工事写真の撮り方|6つのコツや撮り忘れ防止策を徹底解説

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撮影頻度について

工種や種別ごとに進捗がわかるような頻度で撮影しておきましょう。設計図書や施工計画書に従って、施工が進んでいるかを工事写真から確認してください。細かく撮影しておくことで、トラブルが生じるリスクが少なく済みます。

撮影方法について

最初に、以下の項目に沿って、必要事項を記載した黒板を撮影します。文字が判読できるよう撮影することがポイントです。

  • 工事名

  • 工種など

  • 測点(位置)

  • 設計寸法

  • 実測寸法

  • 略図

関連記事:工事用電子黒板とは?アプリの機能やメリット・デメリット、選定ポイントまで解説

撮影の仕様について

写真はすべてカラーで撮影してください。前述したように有効画素数は、小黒板の文字が判読できることが最低条件です。縦横比は3:4、100万~300万画素、1,200×900px~2,000×1,500px程度の写真に揃えましょう。

5W1Hを意識する

工事写真で保管すべきポイントは、5W1Hに沿って決めてください。工事写真における5W1Hは以下のとおりです。

  • When(いつ):時期・加工前後など

  • Where(どこで):場所・部位など

  • Who(誰が):立会者など

  • What(何を):工事種目・分類など

  • Why(なぜ・何のために):規格・寸法など

  • How(どのように):施工状況など

撮影は計画的に進める

工事写真を撮るには、タイミングが重要です。施工前に「何を・いつ撮影するか」を計画立てて撮影しましょう。事前に計画を練っておくことで、タイミングを見誤ることなく撮影できます。資材搬入時をはじめ、撮り逃しがないように注意してください。

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工事写真を撮るのに役立つアイテム

工事写真を撮るのに役立つアイテムには、さまざまなものがあります。ここでは広角レンズを始めとした、役立つアイテムを解説します。

広角レンズ

トイレや浴室など、住宅の場合は通常のレンズで撮りづらいことも多いでしょう。狭い空間を撮影するのに役立つのが「広角レンズ」です。被写体の全景を撮影できるため、リフォーム工事では特におすすめなアイテムです。

工事写真が撮れるアプリ

IT化・デジタル化が進むなか、撮影した写真をクラウド上に保存できる写真管理アプリが、多く開発されています。アプリによっては、パソコンに直接転送できる機能もあります。

クラウド型建設プロジェクトサービス「ANDPAD」も、工事写真管理を効率化するツールの1つです。工事写真の撮影・管理、台帳作成にフォーカスして、業務効率化につながるANDPADの活用方法をご紹介しています。詳しくは、下記ページをご覧ください。

黒板機能 編【ANDPAD機能活用事例集】

ANDPADには黒板作成や工事写真の撮影・整理業務を効率化する「黒板機能」があります。ご利用企業様における具体的な活用方法・導入効果をまとめた事例集をご紹介しています。

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写真管理機能 編【ANDPAD機能活用事例集】

ANDPADには写真管理業務を効率化する「写真管理機能」があります。ご利用企業様における具体的な活用方法・導入効果をまとめた事例集をご紹介しています。

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また、工事写真業務(電子黒板作成、写真整理、台帳作成)をはじめとした現場業務を代行するサービス「ANDPAD BPO」もあります。現場監督の業務負荷軽減、人手不足の解決に取り組んでいきたい方はぜひ下記ページをご覧ください。

現場の事務作業を代行!建設業向けBPOサービス【ANDPAD BPO】

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工事写真を撮影する際の注意点

国土交通省の「デジタル写真情報管理基準」では、基本的に工事写真の編集は認められていません。特に注意しなければならない点を解説します。

画像のトリミング

撮影後のトリミングは、改ざんと見なされてしまうため禁止されています。工事と関係ないものが写ったため、その部分をカットすることも同様の理由から認められておりません。良かれと思って行うトリミングも改ざんになってしまうため、注意してください。

画像の補正

写真が暗いため、明るくする加工も禁止です。基本的には撮影時に、露出機能を調整することで写真を明るくしてください。撮影してから写真を明るく加工しないよう、注意してください。

画像の加工

以下のような加工も、改ざんと見なされてしまいます。

  • ホワイトボードなどに書かれた文字が間違っていた

  • 不都合なものが写ったため、加工で消す

1つ目においては、訂正自体は認められているものの、その前後も記録しておきましょう。

工事写真をまとめる台帳とは

工事写真をまとめるには「台帳」を活用してください。写真台帳とは、工事写真を記録としてファイリングしたものです。特に建物の基礎部分・コンクリート内部の鉄筋など、施工が完了したら目に見えなくなる部分の記録は、特に重要です。

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工事写真台帳を作る4つのステップ

工事写真台帳を作る4つのステップ

工事台帳を作るには、4つのステップに沿って行うのがおすすめです。各ステップについて、ここで解説します。

1. 管理計画を確認する

まずは、写真管理計画を立ててください。受注契約書の一部「特記仕様書」に記載がある項目を満せるようにしましょう。国土交通省の「工事写真管理基準」に沿ってまとめると、後から記録が足りないという事態を避けられます。

2. 表紙を作成する

次に台帳の表紙を作成します。台帳の表紙に記載すべき事項は、以下のとおりです。

  • 工事名

  • 施工者名

  • 工期

表紙だけで上記の情報が把握できる台帳を作成してください。

3. 写真を貼り付ける

表紙を作成したら、写真を貼り付けます。一般的には、Excelソフトで写真データを張ることで作成可能です。完成前後の写真は、台帳の見開きを活用すると見比べやすくなります。工種・写真の内容などの情報を入れて、より詳細のわかりやすい台帳を作成してください。

関連記事:工事写真台帳をエクセルで作成する方法は?手順やコツ、無料テンプレートもご紹介

4. 工事の詳細を追記する

写真の余白スペースに、工事に関する詳細を記載してください。記載すべき情報は、以下のとおりです。

  • 工種

  • 測点(位置)

  • 実測寸法

  • 設計寸法

  • 略図

各事項を台帳にまとめておくと、1冊の台帳で工事の状況がしっかり把握できます。

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「ANDPAD BPO」という代行サービスでは、台帳作成業務もご支援しています。

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工事台帳に並べる写真には順番がある

台帳に並べる写真には、順番があります。以下のような順でまとめてください。

  1. 見開き(着手前及び完成写真(既済部分写真など含む)

  2. 施工状況・手順写真

  3. 安全管理の写真

  4. 使用材料の写真

  5. 品質管理の写真

  6. 出来形管理

  7. 災害写真

  8. 事故写真

  9. その他(公害、環境、補償など)

基本的には、上記の順で写真をまとめておけば、工事写真の台帳として問題ありません。

関連記事:工事写真のまとめ方は?工事写真の並べ方や工事写真台帳の作成方法についても解説

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まとめ

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【監修】ANDPAD(アンドパッド)

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