1級建築施工管理技士は、建築工事の施工管理を担う上で高い評価を受ける国家資格です。しかし、合格率は決して高いとはいえません。
第一次検定・第二次検定それぞれの合格率に加え、両方を突破する最終合格の難易度を正しく理解することが大切です。本記事では、最新の合格率データと過去の推移、合格に近づくための勉強法を解説します。
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【最新】1級建築施工管理技士の合格率
令和7年度の合格率は、第一次48.5%、第二次39.0%でいずれも例年の範囲内です。なお、第二次検定は4割前後で推移することが多く、最終的に両方を突破できる方は想像以上に多くありません。
まずは最新データから、試験の全体像を把握してみましょう。
令和7年度の第一次検定(学科)の合格率
令和7年度の第一次検定の合格率は、48.5%でした。直近ではやや高めの水準ですが、「合格率が高い=簡単」というわけではありません。
出題範囲が広く、法規・施工管理・建築分野を横断して理解しているかが問われます。
主な結果は、下記のとおりです。
- 合格率:48.5%
- 受検者数:41,812人
- 合格者数:20,294人
多くの方が挑戦している一方で、半数以上は不合格となっています。基礎知識を広く押さえ、頻出分野で確実に得点できる力を身につけることがポイントです。
令和7年度の第二次検定(実地)の合格率
第二次検定の合格率は、39.0%でした。近年は4割前後で推移しており、経験記述の完成度が合否を大きく左右します。
受験者には再挑戦者も含まれるため、単なる知識量だけでなく、実務経験を整理し、設問の意図に沿って論理的に説明する力が求められます。令和7年度の結果は、次のとおりです。
- 合格率:39.0%
- 受検者数:18,159人
- 合格者数:7,091人
第二次検定は第一次より合格率が低く、対策の差が結果に直結しやすい試験です。早い段階から経験記述の準備を進めることが合格への近道となります。
2級建築施工管理技士試験との違い
1級と2級は仕事内容は似ていますが、任される工事規模と配置可能な技術者区分が大きく異なります。
1級は大規模工事で必要となる監理技術者として配置でき、工事規模に実質的な上限がありません。一方、2級は主任技術者として中小規模の工事を担当し、資格区分ごとに管理できる範囲が分かれます。
合格率だけでなく、将来のキャリアや担当したい工事規模から資格を考えることがポイントです。
2級の難易度や直近の合格率の推移を詳しく知りたい方は、あわせて以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:2級建築施工管理技士の合格率は?一次・二次の違いと合格の考え方を解説
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1級建築施工管理技士の合格率の推移
直近の合格率を見ると、第一次検定は35~50%前後、第二次検定は40%前後で上下しながら推移しています。数字だけを見ると、年ごとの差が大きく感じられますが、背景には受験制度の変更や受験者層の変化が要因です。
ここでは、過去の合格率や合格率が変動する理由を詳しく解説します。
過去の合格率を比較
直近5年分の第一次検定のデータは以下の通りです。
| 年度 | 合格率 | 受検者数 | 合格者数 |
| 2025(令和7)年度 | 48.5% | 41,812 | 20,294 |
| 2024(令和6)年度 | 36.2% | 37,651 | 13,624 |
| 2023(令和5)年度 | 41.6% | 24,078 | 10,017 |
| 2022(令和4)年度 | 46.8% | 27,253 | 12,755 |
| 2021(令和3)年度 | 36.0% | 22,277 | 8,025 |
このように、第一次検定の合格率は年度によって上下しており、単純に「高い年=やさしい」「低い年=難しい」とは言い切れません。令和6年度以降は受検者数が大きく増えており、その影響で合格率が低く見える年もあります。合格率だけでなく、受検者数の増減とあわせて確認しましょう。
第二次検定も同様に40%前後で推移していますが、年度ごとのばらつきは第一次より大きく、記述対策の出来が合否に直結しやすい試験といえます。
合格率が変動する理由
合格率が変動する要因としてあげられるのは、制度変更と受験者層の変化です。
令和6年度から第一次検定は19歳以上であれば受験可能となり、若年層や実務経験の浅い層の受験が増えました。その結果、全体の受験者レベルが幅広くなり、合格率が下がって見える年が出ています。
一方、第二次検定では実務経験の証明が厳格に求められるため、実務経験が不足していると受験そのものが難しくなります。つまり、合格率の変動は試験の難易度だけでなく、受験者の母数や経験値の違いが大きく影響しているのです。
合格率の数字に一喜一憂するのではなく、自分の準備状況に目を向けて対策を進めることが重要です。
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1級建築施工管理技士の試験内容
1級建築施工管理技士試験は、知識を問う第一次検定と、実務能力を問う第二次検定の2段階で実施されます。それぞれの試験内容を詳しく見ていきましょう。
第一次検定の試験内容
第一次検定では、建築工事を適切に管理するための基礎知識と、監理技術者補佐として求められる判断力が問われます。
単なる暗記ではなく、「なぜその管理方法を選ぶのか」といった施工管理の考え方まで理解しているかが重視される試験です。
| 分野 | 主な試験内容 |
| 建築学科等 | ・構造・材料・設備・積算など、建築物の基礎知識 ・設計図書の読み取りに関する理解 |
| 施工管理法(基礎) | ・施工計画の立案方法 ・工程管理・品質管理・安全管理・原価管理の基礎知識 |
| 施工管理法(応用) | ・現場での判断を想定した応用問題 ・トラブル時の対応や管理手法の選択 |
| 法規 | ・建設業法・労働安全衛生法など施工管理に関わる法令知識 |
とくに施工管理法の出題比重が高く、管理手法の理解度が合否を左右する重要分野です。
第二次検定の試験内容
第二次検定では、監理技術者として現場を統括できる実務能力があるかが評価されます。中心となるのは、自身の経験をもとに施工管理の内容を論理的に説明する「施工経験記述」です。
| 分野 | 主な試験内容 |
| 施工経験記述 | 自身が担当した工事の内容・役割・課題・対応策・結果を具体的に説明 |
| 施工管理(応用) | 工程管理・品質管理・安全管理に関する実務的判断力 |
| 躯体・仕上げ施工 | コンクリート、鉄筋、仕上げ工事などの施工上の留意点 |
| 法規・安全 | 現場管理に必要な法令遵守や安全対策の実践知識 |
第二次検定では、経験をそのまま書くだけでは不十分です。数値・根拠・管理上の工夫を交えながら、実務を論理的に整理して説明できるかが合格のポイントになります。
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1級建築施工管理技士に合格するための5つの勉強方法
1級建築施工管理技士の合格を目指すには、やみくもに勉強するのではなく、試験の特性に合わせた学習戦略を取ることが重要です。具体的な勉強方法は、下記のとおりです。
- 試験日から逆算して学習する
- 過去問を解いて出題傾向をつかむ
- スキマ時間で学習する
- 2次対策(経験記述)に取り組む
- 必要に応じて講座を活用する
詳しく解説します。
1. 試験日から逆算して学習す
まず行うべきなのは、試験日から逆算した現実的な学習計画の作成です。
第一次検定は範囲が広く、短期集中では対応しにくいため、早い段階で基礎固めの期間を確保する必要があります。その後、第二次検定の経験記述対策に充てる時間を計画的に組み込みましょう。
とくに経験記述は準備に時間がかかるため、一次学習と並行して題材の洗い出しをはじめるのが理想です。月単位ではなく週単位で進捗を管理すると、仕事と両立しやすくなります。
2. 過去問を解いて出題傾向をつかむ
得点力を高める近道は、過去問から出題パターンを把握することです。第一次検定では施工管理法の比重が高く、類似テーマが繰り返し出題される傾向があります。解いて終わりにせず、「なぜ他の選択肢が誤りか」まで確認することで理解が深まります。
近年は暗記だけでは対応できない応用的な設問も増えているため、知識の使い方を意識した復習がポイントです。出題傾向を把握すれば、優先順位をつけた効率的な学習が可能になります。
3. スキマ時間で学習する
忙しい社会人ほど、短時間の積み重ねが合否を分けます。通勤中や休憩時間に一問一答や用語確認を行うだけでも、知識の定着度は大きく変わります。
とくに法規や数値に関する分野は、スキマ時間での反復学習が効果的です。長時間まとめて勉強するよりも、毎日少しずつ触れる習慣を作る方が記憶は維持しやすくなります。
勉強を「特別な時間」ではなく「日常の一部」にすることが継続のコツです。
4. 2次対策(経験記述)に取り組む
合否を大きく左右するのが第二次検定の経験記述です。ここでは、自分が担当した工事をもとに課題と対応策を論理的に説明する力が求められます。
重要なのは具体性で、工程管理の工夫や安全対策、品質確保の方法などを数値や状況とともに整理しておくことがポイントです。試験直前に思い出そうとしても間に合わないため、下記について早めにまとめておきましょう。
- 工事名
- 役割
- 課題
- 対応
- 結果
第三者に読んでもらい、伝わりやすさを確認するのも効果的です。
5. 必要に応じて講座を活用する
独学でも合格は可能ですが、学習効率を重視するなら講座の活用も検討してみてください。
第二次検定の経験記述は自己採点が難しく、第三者による添削が得点力向上に直結します。講座では出題傾向を反映した教材や学習ペースの管理サポートが受けられるため、仕事と勉強を両立しやすくなります。
費用はかかりますが、学習の迷いを減らし、合格までの時間を短縮できる点が魅力です。自分の状況に応じて活用を検討しましょう。
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まとめ
1級建築施工管理技士の合格率は、第一次・第二次それぞれの数値だけでなく、推移や受検者数の変化まで含めて読み取ることがポイントです。試験の難易度は低くありませんが、出題傾向を押さえた一次対策と、早めに取り組む二次対策によって合格可能性は高められるでしょう。
また、1級建築施工管理技士の資格は「取得後」に発揮されます。監理技術者として大規模案件に携われるようになり、年収アップやキャリアの選択肢拡大にも直結します。だからこそ、資格を活かせる職場選びが重要です。
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