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工程表のクリティカルパスとは?メリットや注意点、活用ポイントを解説

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現場管理
クリティカルパス 工程管理 工程表

クリティカルパスとは、プロジェクトでもっとも時間がかかる経路を指す言葉です。工程表のクリティカルパスがわかれば、どのタスクを優先すべきかが明確になり、急なスケジュール変更にも臨機応変に対応できます。

この記事では、プロジェクトの工程表にクリティカルパスを取り入れたい方に向けて、クリティカルパスを明確にする方法や導入のメリットについて解説します。

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関連記事:工程表アプリならANDPAD(アンドパッド)|工程表作成・修正を誰でも簡単に、リアルタイムな情報共有・把握も可能

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クリティカルパスとは

クリティカルパスとは

タスクを組んだときに、もっとも時間がかかる最長経路を、クリティカルパス (Critical path)と呼びます。わかりやすくいうと、クリティカルパスとは、プロジェクトを進めるうえで、スケジュールに影響がある作業のことです。プロジェクト管理手法の1つです。

クリティカルパスとほかの工程表との違い

工程表には、クリティカルパス以外にクリティカルチェーン、ガントチャート、PERTがあります。それぞれとの違いについて解説します。

クリティカルチェーンとの違い

クリティカルチェーンとは、プロジェクトのタスクにかかる時間や費用、人員などを限りなく減らすことで生まれる余裕を、プロジェクト全体のバッファと見なす管理手法です。クリティカルチェーンが、人材やツールなどのリソースを念頭に置く一方、クリティカルパスは、リソースを計算に含みません。クリティカルパスとクリティカルチェーンは、組み合わせて利用する場合もあります。

ガントチャートとの違い

ガントチャートは、横軸の棒グラフで進捗状況を把握して、タスクを管理する表です。プロジェクトや生産を管理するタスクは、タイムラインから追跡が可能です。クリティカルパスは、リソースをどれだけ必要とするかの情報は含みません。一方で、ガントチャートでは、各タスクに必要なリソースの量が工程表に提示されます。

以下、ガントチャートについて詳しく解説しています。

関連記事:ガントチャート工程表とは|バーチャート工程表との違いや作成方法も解説

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PERTとの違い

PERTはプロジェクトが完了するまでに必要なタスクを、一般的な時間、最短時間、最長時間の3つの推定値から分析する手法です。タスクにかかる時間の確からしさから、どの値を利用するかを決めましょう。

クリティカルパスが、予測可能なタスクの管理に使われる一方、PERTは、不確実なタスクの管理に使われるのがポイントです。ただし、クリティカルパスとPERTが、同時に使われる場合もあります。クリティカルパスで計算をする前にPERT図を活用すれば、タスクにかかる時間をより正確に予測可能です。

工程表にクリティカルパスを活用するメリット

工程表にクリティカルパスを活用するメリット

工程表にクリティカルパスを活用する場合のメリットを解説します。

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工程表の全体像を把握したい場合は、こちらの記事をご覧ください。

関連記事:効率的な現場管理のための工程表とは?役割や種類、効果的な作り方などを徹底解説

タスクの優先順位が明確になる

クリティカルパスを活用すれば、重要なタスクが明確になり、優先順位がつけられます。優先すべきタスクを判断できるため、人員配置がスムーズです。クリティカルパスが遅延すると、全体の工程にも影響を及ぼすため、適切な人員配置を心がけましょう。

今後のプロジェクトに有用できる

推測されるクリティカルパスと、実際のクリティカルパスとの比較は、今後のプロジェクトでより正確な計画を立てるために参考になります。。事前に推測されたタスクの計画と、実際の進捗状況には違いが出てきます。推測されるクリティカルパスと実際のクリティカルパスのデータをもとに、分析を行いましょう。

臨機応変な対応が可能

クリティカルパスを把握できれば、プロジェクト全体で、かかる日数や工数を数字で提示できます。急遽、日程や作業内容の変更を余儀なくされたとしても、臨機応変な対応が可能です。スケジュールを短縮する方法には、「ファストトラッキング」と「クラッシング」があります。それぞれの手法については、後述します。

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工程表でクリティカルパスを利用するときの注意点

クリティカルパスは、簡単に見つけられるとは限りません。プロジェクトの規模やタスクの複雑さによっては、時間がかかる場合もあります。クリティカルパスを把握するには、プロジェクトに必須である工程をすべて洗い出すことが必要不可欠です。複雑な作業だけでなく、容易で小さい作業がクリティカルパスになる可能性がある点にも、注意しましょう。

工程表のクリティカルパスを見つける手順

クリティカルパスを把握するためには、手順を踏むことが大切です。6つの段階に分けて解説します。

1. タスクを一覧にする

最初に、プロジェクトに必要となる全てのタスクを一覧にしましょう。続いて、タスクを洗い出し、細かく分類します。このとき、ツリー状に分類すれば、タスクの漏れを防げます。

2. タスク間の関係を把握する

タスクの洗い出し、細分化を終えたら、作業分解構造図であるWBS(Work breakdown structure)を利用して、1つひとつ、順を追ってタスクを整理しましょう。この作業には、それぞれのタスクが独立しているか、ほかのタスクと並行して行えるか、関係性を把握する目的があります。

3. PERT図を作成する

次に、WBSからPERT図を作成しましょう。PERT図は、プロジェクトに関連するタスクを丸や四角などで囲み、それぞれを線で結べば、流れや関係性を認識できます。PERT図を利用すると、タスクを完了させる順番を、ネットワーク図やフローチャート図として見える化できる点も、メリットです。

4. 各タスクにかかる時間を見積もる

PERT図が完成して、タスクの流れや関係性が明確になったら、それぞれの日数や工程を見積もります。タスクにかかる時間の見立ては、クリティカルパスの把握に欠かせません。時間を見積もる方法には、経験や業務で得た知識から推測する、過去のデータを参照する、業界標準を基準に考えるなどがあります。

5. クリティカルパスを見つける

日数や工数を見積もったら、プロジェクトのクリティカルパスを決定しましょう。クリティカルパスとなるのは、PERT図で推定した、タスクにかかる時間が最長の経路です。工程を1つひとつ順番に足していけば、どの部分がクリティカルパスかは明確です。最長経路は、1つとは限りません。2つ以上の経路が、クリティカルパスとなる場合もあります。

6. フロートを算出する

クリティカルパスが決定したら、フロートを算出します。フロートとは、その後に実施を予定しているタスクやプロジェクトの終了日に影響を及ぼさない、タスク遅延の限度を指す言葉です。フロートを算出すれば、タスクの遅延時にプロジェクト進行に波及するか否かが判断できます。また、プロジェクトの進捗状況をはじめ、先送りできるタスクや余裕のあるタスクの明確化が可能です。

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工程表でクリティカルパスを活用するポイント

工程表でクリティカルパスを活用するポイント

工程表でクリティカルパスを活用する場合、以下のポイントを押さえておきましょう。

クリティカルパスをもとにスケジュールを調整する

クリティカルパスは工程における最長の経路です。そのため、クリティカルパスを短縮すれば、プロジェクト全体の日程を短縮できると考えられます。日程を短縮する方法は、「クラッシング」と「ファストトラッキング」の2種類です。

クラッシングは、人材やツールなどのリソースを投入する方法です。リソースを追加することで、プロジェクト全体にかかる時間を減らせます。一方、ファストトラッキングは、タスクの終了を待たずに後続のタスクを開始して、並行でタスクに取り組む方法です。

ツールを活用する

ツールを利用すれば、面倒な計算をすることなく、クリティカルパスの特定が自動的にできます。クリティカルパスを探す手順として、PERT図の作成が必要です。しかし、PERT図を手書きすると手間がかかります。

とくに、長期のプロジェクトでは、クリティカルパスを特定するだけでも時間を要するでしょう。また、計算ミス、タスクの記入漏れなど、ヒューマンエラーのリスクも考えられます。プロジェクトを遂行しているときにタスクを変更する必要があっても、対応しづらい点も懸念材料の1つです。

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まとめ

工程表でクリティカルパスを見つけると、優先すべき作業が明確になり、急な日程や作業内容の変更にも対応できるメリットがあります。クリティカルパスの特定は、手順を踏むことが必要です。計算ミスやタスクの記入漏れを防ぐためにも、ツールを活用しましょう。

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