渡正配管工業株式会社のご紹介
静岡県沼津市に本社を置き、ガス配管工事や上下水道の本管工事と、それに伴う土木工事を手がけている渡正配管工業株式会社。静岡ガスの協力会社として、また沼津市の指定給水装置工事事業者として、「安全と品質」を第一に地域のライフラインを支えている。
同社は、2024年よりANDPADを導入し、施工管理とボードを活用して業務効率化を推進。事前準備や段取りがスムーズに進められるようになったことで、残業時間や移動時間、電話回数が減少し、粗利率アップと従業員の意識向上を実現している。
今回は、渡正配管工業株式会社 代表取締役社長 渡辺様、取締役工事部長 北村様にインタビューを実施。ANDPAD導入前の課題や導入後の成果について、詳しくお話を伺った。
静岡県東部エリアのライフラインを技術で支える専門工事会社
同社が主に手がけているのが、都市ガスを家庭や施設へと届けるガス配管工事だ。都市ガスを供給するパイプラインを道路の下に埋設する「本管工事」から、建物内でガスを利用するための「内管工事」までワンストップで対応している。
現場は、戸建住宅や公共施設、マンションと多岐にわたり、対応エリアも静岡県の沼津市から三島市、御殿場市、山梨県の富士吉田市までと幅広い。「可燃性のガスを供給する配管工事だからこそ、品質管理と安全管理が最も重要」だと渡辺様は話す。
「現場に出る従業員全員が配管作業を経験し、技術と知識を身につけているのが当社の強みです。現場によっては、土木作業や施工管理を担当する従業員もいますが、配管の経験があると現場を理解しやすく、的確な対応が可能になっています。従業員の育成に力を入れているからこそ、微量の漏れも許されないガス配管工事において、創業より40年以上、大きなトラブルを起こさずに現場を施工できています。」(渡辺様)

右から渡正配管工業株式会社 代表取締役社長 渡辺洋氏、取締役工事部長 北村忍氏
「経験10年〜20年以上のベテランが多く揃っていることも当社の信頼につながっていると思います。ただ、ベテランの従業員もほぼ全員未経験での入社で、当社でゼロから知識や技術を身につけています。今も若手の採用と育成には力を入れています。」(北村様)
先の工事予定を把握できず、事前準備ができないのが課題だった
同社が手がけるガス配管工事は、「本管工事」と「内管工事」によって工事内容や工期が異なる。1日〜数日間での工事もあれば、長ければ2カ月間かかる工事もあり、工程管理が複雑化しやすい。また、埋設工事終了後に再度道路舗装工事に入ったり、1年の工期の間に各工事の合間をぬって現場に入る新築マンションの現場があったりと、元請けとの調整が必要な工事もあるという。大小さまざまな工事が毎月50件ほど同時進行で動くなかで、同社はどんな課題を抱えていたのだろうか。
「以前は、社内のホワイトボードで工事の予定を管理していたので、従業員は朝に当日の現場を確認してから作業準備を進めていました。前日から現場がわかっていれば準備もスムーズですが、当日に判断をするため準備や段取りが遅れていました。」(渡辺様)
現場の段取りと作業員の差配を担当している北村様は、翌日の予定を前日に伝えられないことに申し訳なさを感じていたと明かす。
「私が現場から会社に戻り、ホワイトボードの書き換えをしていたため、戻り時間が遅くなると翌日の予定を出すのも遅くなってしまっていました。工事内容によって現場に入る人数が日々変わるだけではなく、突発的な日程変更もあるため、誰にどの現場に入ってもらうかを考えるのには時間がかかります。その結果、作業員たちは翌日の現場がわからない状態で退社することが多かったと思います。」(北村様)

ANDPADボードによって、予定の共有と事前準備がスムーズに
「従業員が翌日の予定を把握してから出社できるように」と、同社が導入を決めたのがANDPADだ。静岡ガスの協力店として以前からANDPADを利用していて馴染みがあり、「自社でも活用してみよう」と考えたのがきっかけだったという。
では、ホワイトボードからANDPADボードに切り替え、同社ではどんな変化が生まれたのだろうか。
「ANDPADボードを利用しはじめてからは、社外からも予定の更新ができるようになって助かっています。会社に戻った社員は前日から準備に取りかかれるようになり、作業効率も上がりました。内管工事の場合、建築工事の進み具合によって日程が変更になることが多いため、直前で担当者や現場を入れ替えることもあるのですが、そんな時でもスマートフォンでANDPADを開けば予定がわかるので便利です。従業員には変更の連絡が即時に通知されるので、電話連絡の手間も省けています。」(渡辺様)
北村様は、「ANDPADボードを運用してから従業員の意識が変わった」と実感しているという。
「ホワイトボードには直近の予定しか書き込めませんでしたが、ANDPADボードはもっと先の予定も入力できるので、3つ先、4つ先の現場を見据えた動きができるようになってきています。例えば、納品まで時間がかかる特殊な部材が必要な工事が先に控えていたときに、あらかじめ発注をかける、といった動きです。以前は、従業員が先の予定を見越して動くことができなかったので、私が電話を入れて指示を伝えていましたが、今は従業員自身が予定を見て自分で考えて準備をしています。電話回数の減少ももちろんですが、従業員が主体的に段取りをしてくれるようになったのは大きな変化です。」(北村様)

ANDPADボードで先の予定を社員と共有
写真管理・書類管理も効率化、業務改善が進み粗利率が向上
北村様は、「ANDPADボードの運用によって、今までホワイトボードでは対応しきれていなかった部分も把握できるようになり、工程管理が緻密になった」と話す。現在は、ANDPADで写真管理も行い、業務効率化を図っているという。
「ANDPADを利用するようになって写真管理も大幅に効率化しました。以前は、現場で黒板を書いてデジカメで撮影し、会社に戻ってPCに取り込んで整理して……といった手間がありましたが、ANDPADの場合、写真を撮影すれば自動で整理されますし、黒板の処理も簡単になっています。静岡ガス様にも、以前より見やすい写真や資料を提出できていると思います。」(北村様)
また、同社はこれまで図面や資料、地図を印刷して従業員に配布したり、協力会社にFAXしていたが、ANDPADでの資料共有によってペーパーレス化も進んでいる。ANDPADを開けば、近隣の現場情報がすぐにわかるようになったため、現場間の応援にも行きやすくなったという。
「ANDPADボードによって工程管理がしやすくなり、電話や移動時間が削減できたことに加え、印刷やファイリング、写真管理の手間もなくなり、業務改善が進みました。結果として、粗利率も10%ほど向上しています。」(渡辺様)

歩掛管理の運用も開始、全員でDXに取り組んでいきたい
ANDPADでのデータ一元管理に向け、同社では2025年よりANDPAD歩掛管理も導入し、日報作成や人工実績集計の効率化を図っている。
「以前は、紙に書いた日報を事務担当が表計算シートに打ち込んで管理をしてくれていましたが、作業に時間がかかっていたので効率化したいと思っていました。現在は、従業員がANDPADに入力した日報をもとに、自動で実績が集計されるので助かっています。日報入力ではじめてANDPADに触れた現場の従業員も多くいましたが、スマートフォンのメッセージアプリを使い慣れていることもあって、抵抗なく利用ができていると思います。」(渡辺様)
最後に、今後の展望について伺った。
「工事現場でもデジタル化がどんどん進んでおり、新しいことをはじめていかないと取り残されてしまう時代になってきていると感じています。今後も従業員たちとANDPADを触りながら、もっと便利な使い方や効率化できる部分を見つけていきたいです。」(渡辺様)



