日本住宅ツーバイ株式会社のご紹介
神奈川県大和市に本社を置く日本住宅ツーバイ株式会社は、大手ハウスメーカーの指定工事店として創業し、技術を磨いてきた建築施工会社だ。その豊富な実績とノウハウを活かし、現在は自社でも注文住宅・分譲住宅の設計・施工・アフターサービスを一貫して手がけている。近年では、リフォーム事業、非住宅の木造建築事業にも進出するなど、積極的に事業を拡大中だ。
同社は、2020年よりANDPADを導入し、業務効率化を進めてきた。現在は、施工管理だけでなく、ANDPAD受発注、ANDPAD引合粗利管理も導入し、家づくりに関わるデータを一気通貫で管理している。さらに2026年からは「ANDPAD遠隔臨場」の運用を開始した。
今回は、「ANDPAD遠隔臨場」の運用に焦点を当て、日本住宅ツーバイ株式会社 取締役 沼田様、工事部部長 萩原様、同部次長 大石様、同部主任 名取様にインタビューを実施。360度カメラ「RICOH THETA(リコー シータ)」と固定カメラをどのように活用しているのか、詳しく伺った。
約5,000棟の施工実績を強みに、注文住宅事業・分譲住宅事業を拡大
同社は、横浜・湘南を中心に、東京都23区西部まで幅広いエリアで建築施工を手がけている。創業からの施工実績は約5,000棟にのぼり、社名に冠するツーバイフォー工法だけではなく、在来工法やSE構法にも対応し、多様な物件を手がけている。まずは沼田様に事業概要について伺った。

日本住宅ツーバイ株式会社 取締役 沼田和也氏
「現在は、大手デベロッパー様から年間60〜70棟ほど物件を請け負っており、そのほかに自社で注文住宅、分譲住宅、集合住宅の設計・施工を手がけています。年間での施工棟数は120棟ほどです。当社はアフターサービスにも力を入れていますので、OBのお客様からのリフォーム案件も増えています。」(沼田様)
自社物件については、お施主様やデベロッパー担当者の紹介、南林間に新設したモデルハウスからの引き合いなどで施工棟数を伸ばしているという。同社がお客様に選ばれる理由はどこにあるのだろうか。
「長年大手デベロッパー様の厳しい施工基準に沿って現場管理をしていますので、『施工品質が高い』と評価していただく機会が多いです。また、トレンドに合った空間デザインにも力を入れており、お客様から好評です。代表主導で『最も気密性能の高い現場を手がけた担当者』を表彰するコンテストを開催したりと、住宅の機能性向上にも努めています。」(沼田様)
ANDPAD製品を段階的に導入、業務効率化を図る
そんな同社がANDPAD施工管理を導入したのが2020年だ。「業務の属人化を防ぐのが目的だった」と、大石様は当時を振り返る。
「以前は、担当者一人ひとりが個人の裁量で物件を管理していたので、現場の資料や工事の進捗を確認しづらい状況でした。施工棟数拡大に対応するためにも、データの一元管理をしなければとANDPADの導入を決めました。」(大石様)

日本住宅ツーバイ株式会社 工事部次長 大石健司氏
その後、同社はANDPAD黒板や検査、ANDPAD受発注、ANDPAD引合粗利管理を段階的に導入。営業から見積・発注、施工管理まで一貫してANDPADを運用し、業務効率化を図っている。工事部のみなさんは、現場に足を運んだ際、協力会社の方々に丁寧にANDPADの利用方法をレクチャーしてきたという。
「現場で大工さんのスマートフォンをお借りして、一緒に操作をしながら覚えていただきました。最近では利用が浸透し、ほぼ全部の協力会社さんがANDPADでの資料共有や受発注に対応してくれています。」(沼田様)
工程ごとにTHETAで360度画像を撮影、隠蔽部の記録・確認に活用
2026年より、同社は「360度画像でのマップ撮影」や「現場カメラ」などを用いて、現場の状況を確認する「ANDPAD遠隔臨場」を導入している。まず、同社が360度カメラ「RICOH THETA(リコー シータ)」をどのように運用しているかを伺った。
「新築とリフォーム、両方の現場でTHETAを活用しています。新築物件では、基礎の配筋工事、上棟、電気・ガス・水道の配管工事、竣工後など、工程の節目で360度画像を撮影し、ANDPADに登録しています。THETAは操作性が良いので、撮影にあたって難しいと感じたことはありませんね。」(萩原様)
実際にTHETAの運用を開始してみて、工事部のみなさんは「360度撮影ができるので撮影漏れがなくなって助かっている」と話す。

日本住宅ツーバイ株式会社 工事部主任 名取風花氏
「一般のカメラの場合、事務所に戻ってから『もう少し上が見たかった』『天井まで撮っておけばよかった』と思っても画角に入りきっていないことがありますが、THETAは360度は漏れなく撮影ができて助かっています。特に集合住宅は隠蔽部も増えるので、360度画像があると後からの確認がしやすいです。」(名取様)
「事務所で確認したい箇所が出てきたときに、現地へ行かずとも隅々までチェックができるので便利です。隠蔽部の詳細も後から見返せるので、社内での確認や協力会社さんとの打ち合わせでも利用しています。リフォーム担当者は現地調査で活用していますね。」(萩原様)
また、大石様は社内の別部署と打ち合わせをする際に、THETAで撮影した360度画像を活用していると話す。
「現場の隅々まで360度画像で確認できるので、設計担当者やインテリアコーディネーターと納まりの相談がしやすいです。図面上ではわかりづらい高さや奥行き、位置関係も立体的に分かり、お客様にとってより良い方法を検討できています。」(大石様)
そのほか、営業担当者の提案をフォローする材料としても、360度画像は役立っているという。
「『どんな構造なのか』『吹付断熱とは』など、具体的なイメージがわかないお客様に対して、営業担当者が360度画像を用いて説明できるように画像を共有しています。『こんな仕上がりにしたい』といった要望に対しても、過去の画像を用いて説明ができたりと重宝しています。」(大石様)

RICOH THEATAによる撮影とANDPADでの360度画像の確認
360度画像で現場の隅々まで確認、手戻りの防止に期待
では、THETAで撮影した360度画像がANDPADで確認できるようになって、工事部での業務に変化はあったのだろうか。
「気になる箇所を360度画像で閲覧し、事務所で検討できるようになったので、確認のために現場にわざわざ足を運ぶ機会は減りました。画像で細部まで確認ができるのでミスに気づく確率も高められると思いますし、手戻りも減らせるでしょう。万が一トラブルが起きたとしても、各工程の360度画像を記録しておけば、原因の追求もしやすいと感じています。」(萩原様)

日本住宅ツーバイ株式会社 工事部部長 萩原純一氏
「最初は工事部メインでTHETAを使っていましたが、営業部からも利用したいとの声が上がり、追加での導入を決めました。今後は、竣工後の360度画像を提案に活用したり、お施主様に画像を提供したりする取り組みも進めていきたいと考えています。」(沼田様)
固定の現場カメラと組み合わせて活用、効率的な現場巡回が可能に
また、同社はTHETAと同時期に、固定の現場カメラの運用も開始している。
「実は、防犯対策用の固定カメラの切り替えのために、ANDPAD遠隔臨場を導入したのがきっかけです。当時、現場で盗難が発生しており、防犯対策として固定カメラを設置していたのですが、棟数の増加によってコストがかさむようになっていました。そこで、コストダウンにつながる提案としてANDPAD遠隔臨場の提案を受け、現場カメラと併せてTHETAの導入も決めました。」(沼田様)
現在同社では、稼働中の全現場に現場カメラを設置している。当初の目的は盗難の防止だったが、「現場が見えるメリットも実感している」と沼田様は話す。
「協力会社さんの入退場や資材の搬入状況がわかるのが便利です。近隣の方々やお施主様からお問い合わせをいただいたときにも、何が起きていたかをさかのぼって確認できるので指導や指示がしやすくなりました。」(沼田様)
「固定カメラで現場の様子がわかりますので、今日訪問に行くべきかどうかの判断がしやすくなり、効率的に動けるようになったと思います。現場の状況をカメラで確認した上で、職人さんに電話を入れ、問題がなければ訪問しない日もあります。その分の時間は事務処理に充てたりと、有意義に使えています。」(大石様)
ANDPADの利用が定着、さらなる事業拡大を目指す
同社の代表である丸山様は、現在も第一線で土地仕入れやプランニングに携わっており、SNSを活用した情報発信にも取り組む。問い合わせや紹介が年々増えている同社だが、最後に今後の展望について伺った。
「ANDPADの運用が軌道に乗ってきましたので、この状況を維持しながら受注棟数を伸ばしていきたいと考えています。将来的には、自社設計・施工の注文住宅・分譲住宅中心で事業を展開できるように成長していきたいです。」(沼田様)



