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メガテスター 使い方

メガテスターの使い方と注意点、特徴を徹底解説!2つの測定方法についてもご紹介

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現場管理
メガテスター 絶縁抵抗計

メガテスターは、電気設備の絶縁性能を測定する機器です。絶縁性能が低下すると感電や火災などの事故につながるおそれがあるため、適切な測定が欠かせません。この記事では、メガテスターの基本的な仕組みや具体的な使い方、安全に使用するための注意点などを解説します。現場での安全管理に役立ててください。

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メガテスター(絶縁抵抗計)とは

メガテスター(絶縁抵抗計)は、配線や電気機器の絶縁性を数値化して測定する機器です。電気工事現場で、電気機器からの漏電を調べ、感電や事故を防ぎます。アナログタイプとデジタルタイプがあったり、測定レンジごとに使い分けたりと、機器の種類はさまざまです。

最近では、1台で広範囲のレンジの測定が可能な製品も登場しているため、業務に合ったものを選びましょう。

メガテスターの仕組み

メガテスターは、計測器内部で定格電圧を発生させて、測定対象に電圧を印加します。そこに流れる電流を測定することで、抵抗値を求められます。絶縁抵抗値は、オームの法則に基づき、印加した電圧を漏れ電流で割ることで算出する仕組みです。測定された数値が高いほど絶縁性が良好であり、電流が外部に漏れにくい状態を示します。

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メガテスターを使う目的

メガテスターは、主に2つの目的のために使われます。目的について解説します。

漏電を防止する

メガテスターを使う目的の1つは、電気設備の漏電を防止することです。漏電が発生すると、感電や火災などの重大な事故につながる可能性があります。また、ブレーカーが作動して停電が起きると、業務に支障をきたすおそれもあります。そのため、メガテスターによる定期的な測定で、事故を未然に防ぐことが重要です。

経年劣化を確認する

電気設備の絶縁物は、時間の経過とともに劣化します。劣化が進むと漏電の原因となるため、一定期間使用した機械設備は、メガテスターによる定期的な測定が必須です。測定することで、適切な修理や交換時期を判断でき、電気設備の安全性を確保できます。

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メガテスターの使い方

メガテスターを安全に使用するための手順について、解説します。

1. バッテリーをチェックする

測定を始める前に、メガテスター自体のバッテリー残量を確認します。取扱説明書にしたがって点検を行い、バッテリーが切れていないかを確認することが重要です。併せて、測定対象の適切なレンジを確認し、設定します。感電のリスクに備え、絶縁手袋といった保護具を用意し、測定作業時には必ず着用しましょう。

2. ゼロ確認をする

ライン測定コードとアース測定コードの先端を接触させた状態で、測定ボタンを押し、0MΩ(ゼロメガオーム)と表示されるかを確認します。これは、メガテスターが正常に動作するかを確認する重要な作業です。0MΩ以外の数値が表示される場合は、正確な測定ができないおそれがあります。漏電のような異常を見逃す可能性があるため、必ず実施しましょう。

3. 測定対象を確認する

絶縁抵抗の測定は、停電状態で行われなければなりません。測定前にブレーカーを遮断し、検電器ですべての電線の停電状態を確認します。図面での測定箇所の回線確認や、精密機器が接続されていないかの確認も、事前に行いましょう。精密機器が接続されている場合は、機器を保護するために配線を離すといった処置が必要です。

4. 測定する

測定対象の部分にリード線を当てて、数値を測定します。アナログタイプは針の振れで、デジタルタイプは画面に表示される数値で絶縁抵抗値を確認できます。表示された数値は測定直後には読み取らず、安定するまで待ちます。測定直後は充電電流が大きく、数値が小さめに表示される傾向にあるためです。

5. 放電する

測定後は、回路内に残った電気を放電する必要があります。感電の危険性があるため、測定コードを接続したままにしたり、測定箇所を接地線に触れさせたりして、確実に放電させることが重要です。特に静電容量が大きい回路では電気が溜まりやすいため、放電作業は慎重に行います。最近の機種には、自動放電機能がついているものもあります。

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メガテスターの特徴

メガテスターには、アナログタイプとデジタルタイプの2種類があります。それぞれの特徴について解説します。

【アナログ】メガテスターの特徴

アナログタイプのメガテスターは、メーターの針の動きで絶縁抵抗値を確認します。針の初期位置は「∞」を示し、反対側が「0」です。測定時は、針が「∞」から動かなければ絶縁状態が良好で、「0」に近づくほど絶縁不良を示します。針の動きで状態を見るため、わかりやすい一方で、暗所での使用には不向きです。

【デジタル】メガテスターの特徴

デジタルタイプのメガテスターは、画面上の数値で絶縁抵抗値を確認します。測定値の読み間違いが少なく、LED照明付きの機種なら暗所でも使用可能です。アナログタイプに比べ、多くの機種が幅広い測定レンジに対応しているため、さまざまな測定に1台で対応できます。

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メガテスターの測定2つのパターン

メガテスターの絶縁抵抗の測定には、線間絶縁抵抗と対地間絶縁抵抗の2つのパターンがあります。それぞれの測定パターンについて解説します。

線間絶縁抵抗

線間絶縁抵抗の測定は、配線の異常を確認するための作業です。各線間の絶縁状態を確認することで、線の誤接続や、断線による短絡の危険性を事前に把握できます。主に、新築現場でのブレーカー投入前に行われます。測定時は、すべてのスイッチをOFFにし、負荷を外した状態で実施しましょう。

対地間絶縁抵抗

対地間絶縁抵抗の測定は、漏電や感電の危険度を確認するための作業です。各相と大地との間の絶縁状態を確認することで、漏電の有無を確認でき、絶縁劣化による地絡状態を防止できます。停電が起きた際に、定期的に実施しましょう。LINE端子を相側、EARTH端子を接地側に接続しして測定します。

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メガテスターを使う際の注意点

メガテスターを使用する際の、3つの注意点について解説します。

絶縁手袋をつける

メガテスターでの測定作業には、感電のリスクが伴います。作業時には、電流を通さないために、必ず絶縁手袋のような絶縁保護具を着用しましょう。絶縁手袋がない場合は、軍手だけでも着用し、素手での作業は絶対に避けます。

図面を確認する

メガテスターでの測定作業前は、必ず図面で回路の場所を確認します。例えば、モーターの絶縁抵抗を測定する場合は該当する配線の位置を、電源側を測定する場合はブレーカーの位置を、正確に把握する必要があります。誘起電圧やサージ電圧が発生するラインは、最大過負荷入力値を超えるおそれがあるため、測定を行ってはなりません。

正しいレンジのメガテスターを使用する

メガテスターは、測定したい回路によってレンジの設定が異なり、適さないレンジを選択すると機器を破損させる可能性があります。回路の電源電圧に応じて適切なレンジを選択し、正確な測定データを得ることが重要です。例えば、電源電圧が100Vの回路を測定する場合は200Vのレンジというように、適正なレンジのメガテスターを使用しましょう。

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まとめ

メガテスターは、電気工事現場で使われる、電気設備の絶縁抵抗値を測定する機器です。正しい使い方と、適切な測定方法やレンジ設定を理解することで、漏電や火災といった重大事故の防止につながります。

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