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協力業者とひとつのチームを作るために。 取り組むのはお客様を中心とした情報の一元管理

株式会社シンプルハウス 様
従業員規模 21〜50名
利用機能
課題
  • 時代の流れで、人・時間・予算の管理ツールは今後必須と考えていた
  • 社内での連絡ミスや、職人さんのストレスを減らして、品質向上につなげたかった
効果
  • ANDPADの活用で問題対応がスムーズになり、工事管理が格段にしやすくなった
  • 間違った図面での進行や、設備の誤発注といったトラブルが減少
  • 案件ごとの粗利率が上昇。より多くの現場に対応できるようになり売上も増加

導入事例について詳しく知りたい方は、お問い合わせください。

株式会社シンプルハウスのご紹介

株式会社シンプルハウス様は、「リノベーションで理想の暮らし」をブランドコンセプトに掲げ、リノベーション&インテリアストアを展開している企業である。大阪市北区・天神橋と梅田・茶屋町にある2つのストアでは、ハイセンスなインテリア商品を取り扱いながら、リノベーションの相談に対応。物件探しから中古マンション・戸建住宅・店舗のリノベーション、インテリアコーディネートまでワンストップで手がける体制を整え、お客様のこだわりに応えている。「2020年リノベーション・オブ・ザ・イヤー 500万円未満部門・最優秀賞」を受賞するなど、業界内でも注目も集める関西リノベーション業界の草分け的存在だ。

シンプルハウス様は、中古マンション売買とリノベーションをセットで提供する、株式会社クラスカハウス様と共同で事業を展開されており、現在2社でANDPADをご活用いただいている。今回は、株式会社シンプルハウス 代表取締役社長 早川 嘉幸様と、リノベーション企画 営業リーダー 田口 和也様に、ANDPADの果たしている役割や導入後の成果について伺った。


リノベーション企画 営業リーダー 田口様

目指しているのは「お客様を中心とした情報の一元管理」

1982年に修繕工事を行う建築業者として、事業を開始したシンプルハウス様。2004年頃、中古物件のリノベーションに転換を図り、現在の事業に行き着いたという。当時、方向性を転換したきっかけを、早川様はこう振り返る。
「当時は量販型リフォームが主流で、業者間の価格競争に疲れ切っていました。このままではいけないと思い、高付加価値型のリノベーションへ大きく舵を切ったんです。従来のリフォームショップにはないコンセプトのストアを切り口に、インテリアへのこだわりをアピールしたことが差別化につなげることができたのだと思います。また、私たちは、お客様にカタログを預けて仕様を決めていただくようなことは一切しません。お客様の理想や好みの雰囲気をお聞きして、一から提案させていただくスタイルを貫いています。」


代表取締役社長 早川様

10年程度かけて着実にリノベーション事業を軌道に乗せたシンプルハウス様は、2016年にリノベーション事業者向けの現場管理アプリを導入した。業務効率化と省力化を実現するために、導入価値があると考えたという。
「時代の流れを考えた上で、人・時間・予算を管理するツールは今後必須になると考えていました。特にリノベーションには、設計や仕様の変更が付き物です。社内でのコミュニケーションミスや職人さんのストレスを削減することで、より品質を上げていくことができると考えていました。」と早川様。

その後、ランニングコストの削減のために、従来使用していた現場管理アプリからANDPADに切り替えることになったという。今までも同様な現場管理アプリの使用実績があったことから、切り替えはいたってスムーズだったという。田口様は導入当初をこう語る。
「私がANDPAD導入の責任者として、早川社長や工事部門長と相談し、大まかなルールを作りました。導入当初にANDPADのサポートスタッフの方から、機能や操作方法についてしっかりレクチャーを受けたので、戸惑いはありませんでしたね。驚いたのは、ANDPADのカスタマイズ性の高さです。以前使用していたツールは、自分たちの手で作り変えられる部分が少なかったので、物足りなさがありました。その点ANDPADは、臨機応変に利用方法を変更できます。使い方に関するアイデアは、どんどん出してほしいと社員にも伝えていますよ。まさに既存の建物をより良くつくり変えていく、リノベーションの精神と同じです。」


シンプルハウス 梅田NU茶屋町店

2020年夏からは、グループ会社のクラスカハウス様で手がけている不動産仲介事業においても、ANDPADの活用をスタートされたという早川様。
「中古マンションの購入を検討されているお客様からお問い合わせをいただいた段階で、ANDPADに案件を作成しています。希望エリアや予算、条件を登録して、外部の不動産エージェントにも確認してもらいながら購入をサポートしているんです。機密書類は非公開設定をしたフォルダに格納して、お客様の個人情報保護にも務めています。」

そして物件決定後にリノベーションを実施するシンプルハウス様でも、ANDPADを活用して業務を進めていると、田口様は語ってくださった。
「今まで、私たちが作っていたオリジナルの工程表もすべてANDPADに集約して、社内メンバーや協力業者に業務を割り振っています。数多くの案件を一元管理できるので、とても便利になっています。ただ、チャットだけでやりとりをしていると、情報が埋もれてしまうケースがあるので、報告機能や社内メモとの使い分けのルールは明確化しています。写真も大切な資産になるので、撮影方法や管理方法のブラッシュアップは継続して行っています。」

ANDPAD導入によって目指すのは「お客様を中心とした情報の一元管理」だと早川様は語る。
「一般的には営業担当にお客様が紐づいていて、各担当者がそれぞれお客様の情報を持っているイメージですが、当社では、お客様の出会いからリノベーションの完成まで、すべての情報を集約したいと考えています。グループウェア、セールスフォース、個々のコミュニケーションアプリと、色々な場所に保管されている属人的な情報を集約して、お客様を軸としたデータベースに一本化していく予定です。その実現のために、ANDPADはなくてはならないツールになっていますね。」

協力業者さんにもお客様の様子が分かるように写真をアップ

協力業者会を「ビッグマウンテン」と名付けているシンプルハウス様。この名称には、リノベーションの現場を山登りに例え、より高いゴールを一緒に目指したいとの思いが込められているという。では、協力業者へのANDPADの利用浸透については、どんな取り組みを行っているのだろうか。

「年に数回開催する協力業者会で、当社の理念や方針、目指すべきゴールは継続的に共有しています。同時に、ANDPADの活用方法も伝え続けていますね。ANDPAD担当の方にも講習を開いてもらってサポートいただきつつ、私たち社内のメンバーが協力業者さんの発信したチャットに素早く反応するように心がけていますね。ただチャットで指示を出しただけ、内容を読んだだけ、で終わってしまうと本来は存在していたコミュニケーションまでが失われてしまいます。業務効率化が進むことにより、職人さんたちの働き方は改善されるかもしれないですが、今まで培った関係性が失われてしまうのはもったいないです。そうならないためにアプリ上のコミュニケーションも大切にしています。」と田口様。

その他にもシンプルハウス様では、協力業者のモチベーションを高めるため、「ANDPADの利用度が高い」「チャットへの返信が早い」といった分野別に協力業者を表彰しているという。
また、協力業者の方にもお客様との距離を近づけることで、よりお客様をイメージして業務に取り組んでもらうようにしているという。
「協力業者さんは、リノベーションの完成形を目にする機会がありません。当社では、協力業者さんにも、お客様の喜んでいる姿を見ていただきたいので、引き渡しにも同席していただくようお願いしています。どうしても立ち会えない場合は、お客様が今どんな暮らしをされているのかが分かる写真をANDPADにアップして、見ていただくようにしています。当社はお客様の要望に応えられる協力業者さんを厳選して仕事をお願いしています。ですから、ただの工務で終わらず、お客様とのやりとりにも入っていただいて、一緒にリノベーションを創り上げていきたいという想いをもっています。」

今ではタブレットを持って動く協力業者も増え、現場に紙を持っていくことも減ったという。
「リノベーションは、限られた工期の中で、いかにイレギュラーに迅速に対応できるかが勝負。何か起きるたびに現場へ行っていては、時間がいくらあっても足りないです。ANDPADを活用しはじめてからは、スムーズに問題に対応できるようになり、工事管理の進めやすさは格段に変わりました。」と田口様は語る。

トラブルや誤発注などが削減し案件当たりの粗利率が向上

さらに、ANDPAD導入後、シンプルハウス様では、間違った図面・仕様のまま現場が進行するトラブルや、設備等の誤発注も削減されているという。

「設備関連の資料や情報を早めにANDPADで共有することで、事前に協力業者さんが確認してくれるようになり、寸法や仕様が合わない、現場に商品が届かないといったトラブルが未然に防げています。今では協力業者さんから、早めに資料をアップしてほしいと督促を受けるくらいなんですよ。指示通りに動くだけではなく、先回りしてフォローしてくれる協力業者さんが増えたのは大きいです。」と田口様。

「社内外のコミュニケーションの改善によって、案件ごとの粗利率が上がりましたね。さらに、より多くの現場に対応できるようになったので、相乗効果で売上も増えています。当社では、コンサルタント、ディレクター、コーディネーター、工事管理、不動産担当と、社員全員が営業という意識を持ち、情報を共有しながら、ひとつの現場を仕上げていきます。協力業者さんも含めて、全員で協力しながらハードルを乗り越えていっています。ANDPADは、『ひとつのチーム』という一体感を醸成するためのツールになってほしいですね。」と早川様は力強く語ってくださった。

今後は、セールスフォースとANDPADの連携を進め、さらなる情報の一元化を目指していくという。また、協力業者との連携強化や、未来につながるマーケティングにANDPADに蓄積されたデータを活用する構想も描かれている。「お客様のために」という誠実な思いを持った人たちが集い、先進的な取り組みを続けるシンプルハウス様に、これからも注目していきたい。

 

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