パネル洗浄機メーカー最大手で洗浄実績No.1のPV Japan。クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を導入したことで、現場からオフィスまで、あらゆる工数低減に成功した。同社のDX事例を詳しく聞く!
情報共有の工数を大きく削減
コミュニケーションも円滑に
PV Japanは、太陽光パネル洗浄機のメーカーとして国内最大手。主力製品のパネル洗浄機「PV Cleaner」の販売先である協力会社とともに全国のパネルを洗浄し、洗浄実績は2023年3月末で4GWと国内トップシェアだ。そんな同社では、受注案件が増えるにしたがって、情報の共有に課題を感じる場面が増えてきたという。現場監督を担う営業グループの山田勇輝氏は「洗浄は全国の協力会社と一緒に行い、規模によっては約10社で共同作業することも。メールだと大容量のデータを送信するのに手間がかかり、密なコミュニケーションがとりづらいなどの課題がありました」と振り返る。
パネル洗浄の大まかな流れとしては、まず、発電所の情報を確認した上で現地調査を行い、見積もりを提示。続いて、契約締結後に洗浄を行い、1週間程度で作業の様子や洗浄前後の写真をまとめた「作業報告書」を提出する。複数のパートナーと連携して進めるにあたって、同社はクラウド型の建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を導入。「決め手になったのはファイル共有機能とチャット機能。協力会社に情報を共有する工数を削減できました。現場での注意事項などを伝える際も、チャットに送信するだけで全員に即座に共有できます」と山田氏は話す。
また、現場で撮った写真をそのまま報告書に掲載できるANDPADアプリを使い始めて、洗浄の完了当日に報告書を提出できるようになった。案件ごとの情報を一元管理することで、現場と営業部門やバックオフィスが同じ情報をリアルタイムで共有。業務管理コストも削減できたという。「社外だけでなく、社内のあらゆるコミュニケーションが円滑になりました。ANDPADを活用して、顧客満足度のさらなる向上を目指したい」と山田氏は意気込む。
自社ブランドを今秋立ち上げ
太陽光発電量の向上に貢献
同社は今年9月、「太陽光パネル洗浄本舗」というブランドを新たに立ち上げ、自社による洗浄サービスの提供を開始した。太陽光発電所の発電量が向上すれば、日本全体の再エネ電気の利用率アップにつながる。同社は「太陽光パネル洗浄本舗」を通じて、より多くの太陽光パネルを洗浄し、国内の太陽光発電量の向上に貢献する。
協力会社とのコミュニケーションも楽々!
PV JapanのANDPAD活用術
写真を撮ったらすぐにアップロード、共有
現場で撮った写真はその場で即座にアップロード、共有できる。従来のように、事務所に戻ってから写真を整理するなどの事務作業が不要になったため、抜本的な業務効率化につながった。
複数の協力会社ともスムーズに情報共有
複数の協力会社と共同作業する大規模な現場でも、その日の注意事項をチャットに送信するだけでタイムリーに情報共有ができる。チャット機能のスタンプを活用すればコミュニケーションもとりやすい。
作業後すぐさま報告書作成
洗浄前の「作業要領書」や洗浄後の「作業報告書」もアプリを通じて作成できるから、現場でもサクサク作業ができる。従来の事務作業の時間を別の業務に充てることが可能になった。
DX化&業務効率化で営業時間の創出など、あらゆるメリットを実感
PV Japanでは、ANDPADによるDX化で業務効率化に成功し、施工前に案件ごとの重要事項を丁寧に共有する時間を設けられるようになった。作業品質や顧客満足度の向上はもちろん、営業時間の創出など多くのメリットが生まれている。
現場とオフィスでリアルタイムに情報共有!
現場からオフィスへの情報展開がスムーズになり、顧客の見積期限にも余裕を持って対応できるようになった。
営業に充てる時間が2〜3割アップ!
営業の時間を創出でき、売上の増加とワークライフバランスを両立。
営業グループ 山田勇輝氏
全国各地のパネル洗浄の現場監督を務める。すべての現場で安全管理や美観の維持を徹底することを顧客と約束している。
※本記事は2023年10月31日発行「ソーラージャーナル」において掲載された記事の転載となります。