クラウド型施工管理アプリ「ANDPAD」を導入すると、解体工事の現場では、情報共有・管理にどのような変化がもたらされるのか、「ANDPADで業務効率化が進み、売上増にも貢献している」という株式会社大川商事の施工現場を取材。取締役営業部長の内平 裕様に、ANDPADを活用したお仕事の状況について、お話しいただいた。
全現場の工程表をガントチャートで
当社は常に10前後の解体工事現場で、同時に作業しています。月単位だと30現場ほどになります。紙ベースだと工事進捗を個別に確認しなければいけませんが、ANDPADなら一目で、全現場の工程表を帯状のガントチャートとして確認できます。工事進捗、工期の変更、時々の留意事項等も簡易にチェックできます。
口頭確認が無くなり、ミスも激減
各種図面や資料もクラウドで管理され、情報を過去にさかのぼったり、取り残しの確認等の重要事項をその都度探し出す等の手間がなく、それらの工事ミスも激減しました。業務上の報告・周知や情報交換もチャットを使って画面上で行われます。社員同士のほか、協力会社との口頭確認が不要になり、社内外で「言った」「言わない」などのトラブルが発生するおそれがほぼなくなりました。スマホとタブレットですべての情報・データを確認できるので、一段と業務が素早く、正確になりました。
すべての現場情報を全社・全従業員で共有
監理者や営業担当だけでなく、全社・全従業員での情報共有が可能になったのが財産です。ヒューマンエラーも最小限に抑えられるようになりましたし、個々の日報も情報が集約されます。何事も備えあれば、憂いなしですが、必要な工事情報を事前・施工中・事後の、どの段階でも速やかに的確に引き出せます。特に事前段階では、万全の体制で施工に臨むための準備情報が一目で網羅できるので、本当に適切な施工に役立っています。
写真管理に最適、営業も本業集中で売上増
現場写真も、各案件ごとに工事前、工事中、完工後にたくさん撮影していたものをANDPAD上でまとめて保存できます。万が一クレームが発生しても写真を根拠に対応できますし、報告用の写真の取りまとめや、住宅の建替えであれば、お客様向けの思い出のアルバムも速やかに作成することが可能です。
導入に際しては、作業員を含め社内全体にシステムを浸透させられるか不安でしたが、アンドパッドの社員さんが繰り返し、親切に分かりやすく説明してくれました。操作自体も簡易なので、導入から2年ほど経った今では、全社でごく普通にANDPADを使用しています。私自身も管理・間接業務が著しく軽減し、本来の営業業務にいっそう集中できるようになり、結果として、売上増につながるという効果も出ています。
※本記事は2022年7月発行「隔刊イーコンテクチャー」において掲載された記事の転載となります。