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創業90年を迎える老舗企業が挑む「心地よいナミキ流DX」 〜未来を切り拓くナミキグループの挑戦〜

株式会社ナミキ 様
従業員規模 101〜300名
利用機能
課題
  • 各部門が独自フォーマットで情報管理しており、リアルタイムでの情報共有が困難だった
  • 月800枚以上の請求関連書類を紙で処理しており、事務作業の負担が大きかった
  • 移動時間が多く、1日2時間ものロスが発生。現場監督の負担が大きく、働き方改革が進まなかった
効果
  • 紙の請求書をなくし、デジタル化することで業務時間とコストを削減(740万円)
  • 移動時間が1日2時間削減され、着工棟数が1.3倍に増加(39棟→51棟へ)
  • 残業時間が月20時間削減、年間休日が3日増加

導入事例について詳しく知りたい方は、お問い合わせください。

株式会社ナミキのご紹介

東京都板橋区成増に本社を構える株式会社ナミキ。東武東上線沿線を中心に東京都・埼玉県の一部で総合不動産建設業を展開し、1937年の創業以来、80年以上にわたり地域に根差した経営を志してきた。

ナミキグループの強みは、賃貸住宅の企画・設計・施工から、賃貸管理、不動産売買、建築資材供給、足場工事、清掃・設備保全、保険・保証まで、14社のグループ企業が一体となって、ワンストップでサービスを提供できる点にある。この総合力を活かし、「心地よい生活空間の創造」を掲げ、着実に成長を遂げている。
だが、長い歴史の中で、ナミキグループが直面してきた課題も少なくない。その一つが、建設業界特有の「アナログ管理体制」に起因する業務効率の低さだった。

中小建設・不動産企業は一般的にDX化が遅いといわれることが多いが、ナミキも例外ではなかった。そんな中、同社は時代の変化に対応することが業界内での強みになると考え、積極的にDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進。グループ全体での工程一元管理、電子受発注システムの導入を実現し、業務効率化だけでなく、働きやすい環境の整備にも成功している。

本記事では、ナミキグループの一員としてDX推進をリードするNFC株式会社の稲垣氏と、株式会社ナミキ建設技術部の統括部長である木明氏に、その取り組みと成果について詳しく話を伺った。

グループ横断での情報共有が抱えていた課題

ナミキグループは、土地の仕入れから設計・施工、入居者募集、賃貸管理までをワンストップで提供できる体制を整えている。しかし、複数の部門やグループ会社が関わる中で、情報の共有がうまくいかず、業務の非効率さが顕著になっていた。

「以前は、各部門やグループ会社がそれぞれ独自のフォーマットで情報を管理しており、リアルタイムでの情報共有が困難でした。設計変更が施工部門に適切に伝わらず、協力会社への対応が後手に回ることもありましたし、工程遅延が発生しても賃貸物件の広告出稿スケジュールに反映されないこともありました。」(稲垣氏)

情報共有の遅れは、現場の混乱やミスを招き、結果的に顧客満足度の低下にもつながる可能性がある。そこでナミキグループは、情報連携の抜本的な改革に着手した。

ANDPADを活用した業務改革

ナミキグループがDX推進の核として選んだのは、建設業向けのクラウド型施工管理システム「ANDPAD」だった。

「従来は紙ベースでの情報共有が主流で、変更があった際には各自が手作業で更新する必要がありました。そのため、伝達ミスや入力漏れが発生しやすかったのです。しかしANDPADを導入することで、情報の一元管理が可能となり、リアルタイムでの更新や共有が実現しました。」(木明氏)

ANDPADを本格運用するにあたり、ナミキグループは以下のような施策を実施。

プロジェクトチームの編成

・各部門の若手社員を中心にプロジェクトチームを結成し、運用開始から3カ月間は週1回の会議を実施しながら業務フローを改善。

徹底したサポート体制

・操作説明会の開催に加え、社内向けマニュアルや問い合わせ窓口を設置。

協力会社との連携強化

・スマートフォン操作が苦手な協力会社に対しては、現場での個別サポートを実施。マニュアル動画の配信も行った。

その結果、ANDPADのログイン率は97%、マイルストーン入力率100%を達成。グループ横断での情報共有がスムーズになり、業務の効率化が大幅に進んだ。

電子受発注で業務負担を軽減

もう一つの大きな変革が、受発注業務の電子化だ。
「ANDPAD導入以前は、月800枚以上の請求関連書類を紙でやり取りしており、建設技術部の事務員が一括で処理していました。しかし、ANDPADの電子受発注を活用することで、FAXや郵送の手間がなくなり、移動時間や手作業による負担が大幅に軽減されました。」(木明氏)
その結果、

  • 現場監督の移動時間が1日2時間削減

  • 年間着工棟数が39棟から51棟へ1.3倍に増加

  • ペーパーレス化によるコスト削減額740万円

と、目覚ましい成果を上げることができた。

働き方改革への貢献

DX推進の成果は、単なる業務効率化にとどまらず、社員の働き方改革にも大きく寄与している。

「ANDPAD導入後、着工数は増えたにもかかわらず、現場監督の残業時間は月20時間ほどまで削減され、年間休日も3日増えて116日となりました。現場の負担軽減が進んだことで、社員がより働きやすい環境になったと実感しています。」(稲垣氏)

また、入金・支払い管理もデジタル化され、お客様への対応スピードが向上。こうした改善は、社員満足度の向上だけでなく、顧客満足度の向上にもつながっている。

100年企業グループを目指して

ナミキグループのDX推進は、単なる旧体制の業務改善ではなく、社員、お客様、取引先、一人ひとりに寄り添い、心地よさも求める「魅力ある100年企業グループ」を目指すための大きな一歩だ。

「建設・不動産業界は、まだDXが進んでいない分野です。その中で、私たちは先駆けてデジタル活用を推進し、業界の未来を切り拓いていきたいと考えています。お客様、協力会社、そして社員にとって魅力的な企業であり続けるために、今後も挑戦を続けていきます。」(稲垣氏)

老舗企業でありながら、変化を恐れず、革新を続けるナミキグループ。その挑戦は、これからも続いていく。

導入事例について詳しく知りたい方は、お問い合わせください。

TEL.03-6831-4551

月〜金 10:00~18:00(祝日・年末年始は除く)

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