こんな方におすすめ
- 自社システムのセキュリティ対策や運用保守に対して懸念を持っている
- 現場管理に関する資料作成の効率化を行いたい
- 業務生産性を高めて粗利率を上げていきたい
株式会社カワムラ様の紹介
北海道旭川を中心に、新築住宅やリフォーム、リノベーションを手掛ける株式会社カワムラ様。新築は年間約65棟、リフォームについては年間約2500件を手掛け北海道内でも長年高い実績を誇る。さらに、北海道内最大級規模のリフォーム専門店「増改館」を運営し、創業100年を超えてもなお成長を続けている。そんなカワムラ様は業務の効率化を図るため以前より自社システムの運用を行っていたが、2019年よりANDPADを導入。今回は、リフォーム部門においてANDPADの推進を実行されている工事お客様サービス本部 福岡様に、ANDPAD導入の経緯や導入後の効果について伺った。
自社システムの運用保守やセキュリティ対策に懸念があった
カワムラ様はANDPAD導入以前から、システム会社とともに自社で工程管理ソフトウェアを開発し運用していたという。しかし、自社でシステムの運用をする一方で、維持運営の保守メンテナンス費用や人件費がかかることや、ちょっとした仕様の変更にも多大な工数を割かなければならず懸念を感じていた。
「仕組み自体は全然悪くなかったのですが、やっぱり自社でそのソフトを管理してくという事とか、セキュリティの事を考えると、なかなか将来的にいろいろ不安なことがありました。お客様や案件の情報などしっかり守ってくれるところ。さらに、自社でシステム管理するにも使いづらい部分を直すにもお金も時間もかかってしまうというところで懸念がありました。」
そんな中で出会ったのがANDPADだった。
ANDPADはクラウドサービスのため、追加費用・維持費用なしで常に最新機能を使うことができる。また、業務用アプリのためセキュリティについても安心でき、以前のシステムの懸念を払拭できるのではと感じたという。社内で一度話を聞いて、即決で導入することが決まった。
「話を持って来てもらった後に、営業部や工事管理の者にアプリを見てもらったところ、これなら使いやすくて難しい説明を聞かなくてもすぐに導入できると感じました。また、コスト的にも高くなかったというところが大きな決め手となりましたね。」
現場の写真や報告が上がってくるので役員への報告が効率的に
以前からシステムの導入には積極的だったこともあり、ANDPADの導入もスムーズだったという。
「前のシステムからの互換性も高く、導入するにあたって、社内側はもちろん、大工さんや協力業者さんたちにとってもそんなにハードルが高くなかったという部分がスムーズに導入できたポイントだと思います。その上でANDPADはアプリが使いやすかったので、余計に抵抗感はなかったですね。」
カワムラ様では社内全体と一部協力業者にはグループ携帯としてスマートフォンを貸与していたため、アプリの導入も抵抗感なく進めることができたという。
北海道という地域柄上、商圏が広く現場への移動が長くなりやすく、業務が非効率に陥りやすい。そのため、必要とされていたのは遠隔でも現場の進捗や状況が確認できることだった。
「新築の管理者だと年間で25件、常時10件ぐらい現場が動いていたのですが、それぞれの現場が非常に遠く、移動だけで多くの時間を使う上に、現場管理をしていると建材のデリバリーや業者さんの連動性を考えなければいけないため、どうしても時間がかかり残業時間が長くなっていました。そういった意味で、現地にいる職人さんが日々工事の進捗状況を上げてくれると、我々工事管理者はもちろん、これから入る設備業者も遠隔で把握できるのは助かっています。今は新築の現場についてはANDPADを使って、お客様にも工事の図面や写真を見てもらうようにしてもらっています。お客様とのコミュニケーション作りのためにも必要だと思うんですよね。」
また、一定の金額以上の現場については役員の確認を必須としているという。今までは現場監督が日報で役員の報告用に資料を作成していたが、今はANDPADを確認してもらうことで資料作成の時間が削減され業務が効率化されているという。
「社内の役員も工事管理される物件については現場に行かないまでも全現場の状況を見るようになっています。さらに500万円以上の案件に関しては全て社長も確認するようにしています。現場からの報告がANDPAD上でされていると、いちいち現場管理者が報告をしなくても、社長や役員がANDPADを見て現場の状況が分かるので効率的になっています。」
ANDPADを活用し現場監督1人あたりの物件数を増やし粗利率をさらに上げていく
以前までは現場の工程管理ツールとコミュニケーションツールがバラバラとなっていたが、ANDPADでは案件にチャットが紐づき、データの連動性が高く、結果的に業務の効率化に繋がっているという。
「以前までは、社内や協力業者との連絡には個人用のチャットツールを使っていましたが、写真や図面などを送っても、結局工程管理ツールにも上げ直す必要がありました。また、以前のチャットツールだと保存期間があり過去に送ったデータが一定期間経つと消えてしまうため、後で見返した際に既に消えていることがあり、再度送ってもらうなど余計な手間が発生していました。ANDPADでは案件とチャットが紐づいていて、チャットに写真や図面のデータを上げれば案件にも吸い上げられているため、連動性が高く、情報を最新の状態に保つことが手軽にできています。」
カワムラ様では利益率を高めるために様々な取り組みを実施しているという。その一つが、施工班と呼ばれる自社施工の部隊である。様々な工事に対応できる体制を整えており、リフォーム案件のスピード感を高め、効率を上げている。そうすることで、協力業者に発注するためのコストを抑えて、かつ工期も短縮できるため利益率を高めることができるという。
さらに今後、こうした取り組みにかけ合わせてANDPADの活用を広げていきたいと福岡様は意欲的だ。
「ANDPADを活用して、チャットや報告がアプリ上でされることによって、電話が少なくなって非常に効率が良くなってくると思います。その結果、現場監督1人当たりの物件数を増やすことで粗利を高められます。正確には残業なく8時間労働の中で物件数を上げる。もちろん粗利だけを取るのではなく、単価を抑えることでお客様に還元する。お客様にやっぱりカワムラに頼むのが一番だねって言ってもらえるようになることが目標ですね。」と福岡様は語った。