直感的な操作感が決め手
近隣市町村の上下水道指定工事店である石塚住設ガス様では、月間で平均して200件もの工事案件に対応している。町から委託されている案件は、現場写真の提出が義務付けられており、膨大なデータの保管方法が課題となっていた。加えて写真整理にも時間を割かなければならない状況だった。既存の管理方法では困難を感じ、業務効率化を図るため、2020年にANDPADを導入した。
石塚社長は、住設機器メーカーの会員ネットワークに加盟しており、ANDPADの存在は以前から知っていたという。「2019年に元請会社が導入を決めたことで操作感を体験し、自社でも導入するきっかけとなった。操作が直感的であり、操作しやすかったことも大きな要因だった」と経緯を説明する。
現場写真の管理が容易に
案件ごとに工程表や資料、写真、報告など必要な情報を一括で管理できるANDPADの機能を用い、現場での業務を円滑化している。課題となっていた現場写真についても、事業所に戻ることなく現場で撮影したものをクラウドに保存して管理することができ、より円滑な進行が可能となった。管理画面では案件ごとにフォルダに分けて進捗状況を把握している。工事の過程で発生した各種資料を同ーフォルダで管理し、必要な資料をすぐに取り出せる点も魅力に感じている。
各案件ごとに、工程表や資料、写真などの情報をANDPADで一元管理。必要な資料が、いつでもどこでもすぐに確認できる
現場でスマホにより撮影された写真は、その場で案件ごとのフォルダに保存されるため事務所に戻って写真整理をおこなう手間が解消
情報共有
関係者間でのリアルタイムな情報共有にもANDPADを活用する。現場の社員や協力会社の間で写真や進捗状況を投稿できる「チャット」機能や、最新のスケジュールを関係者全員で把握できる「工程表」機能を用いることで、案件別に工事進行を社内や協力会社とともに情報を共有している。
チャット機能を活用して、現場で撮影した写真をその場で共有できる。関係者全員で、現場の進捗状況の確認がリアルタイムで可能に
顧客の信頼獲得ヘ
石塚社長は導入にあたり、フォルダ分けや案件ラベルの分類方法など、案件入力時のルール作りに努めた。その方法を社内全体で共有したことが、円滑な導入につながったのだという。案件ラベル機能の活用により案件の検索が容易になったため、過去の機器設置や工事のデータを踏まえた提案が可能となった。これまでは営業担当のみが個人で把握していた情報を全社員で共有し、顧客のニーズに沿った丁寧な提案・サービスを心がけ、信頼の獲得を図っている。
石塚社長は「ANDPADの導入で工事情報の管理がしやすくなったため、他商材の提案やアフターフォローなど別の部分に目を向けることができるようになった。当社ではガス外収益の拡大に向けて生活の困りごとを解決し、日々の暮らしを豊かにする総合提案を推進している。今後もANDPADの有効活用による業務効率化を進めながら、住まいのホームドクターとして、お客さまを末長くサポートしていきたい」と力を込める。
ライフライン ・住まいのことなら 石塚住設ガス株式会社
創業130年の地域に根差した企業で、福岡県遠賀郡に本社を置く。LPガス販売やガス器具販売に加え、住宅リフォームなども手掛ける。近隣市区町村の上下水道指定工事店で、水廻りの大小のトラブルの解決や本格水道工事もお手の物。ライフラインと住まいの相談先として、快適な住まいづくりに力を尽くしている。
※本記事は2023年8月7日発行「プロパン・ブタンニュース」において掲載された記事の転載となります。