株式会社光企画のご紹介
マンション・アパート、介護施設、公共施設などの大規模修繕工事から個人宅の外壁塗装工事まで、幅広い工事を手がけている株式会社光企画。同社は、東京都八王子市に根ざした企業として、建設事業だけではなく、高齢者サポート事業・シニア向け空き家リノベーション事業も展開。「地域で暮らす方々の笑顔を守りたい」との思いで、社会課題の解決にも取り組んでいる。
そんな同社は、2019年よりANDPADの各製品を段階的に導入し、業務効率化を推進している。2025年からは「ANDPAD歩掛管理」の運用を開始し、原価集計の効率化・経営数値の可視化にも取り組んでいる。
今回は、ANDPAD歩掛管理の運用と導入後の変化に焦点を当ててインタビューを実施。株式会社光企画 代表取締役 峯尾 光成様、取締役 峯尾 敬子様、総務部 白井 沙也加様に詳しくお話を伺った。
事業拡大によって経営状況の把握が困難に
大手ゼネコンの協力会社として、長年にわたり公共施設や民間物件の塗装工事に携わってきた同社。現在では、同社が元請けとなって施設改修工事・塗装工事を請け負う事業にも力を入れており、徐々に総合建築業へと事業を拡大しつつある。また、個人のお客様を対象にした外装塗装専門店「ぬりかえ専門館」も東京都八王子市にオープンし、施工実績を伸ばしている。
「ゼネコンさんの下請けで入る工事を同じペースで受注しながら、今後は自社が元請けとなる改修工事の売上を拡大していきたいと考えています。会社全体としては3年後、売上20億円を目指しています。昨年と今期は目標をクリアできたので、3年後も実現できると見込んでいます。」(峯尾光成様・以下峯尾様)
積極的な事業拡大によって、現場数も売上も着実に増加していった。しかし、この拡大の過程で「会社全体の状況把握と判断が難しくなっていった」と、峯尾様は明かす。
「会社全体の売上が3億円程度のころは、私が全現場を見ており、入金先もわかっていて、職人さん全員の支払い先もすべて把握できる状態でした。会社と従業員を背負っている責任感と緊張感から、労務費や材料費のヨミが大きく外れることもなかったです。ただ、現場数が増えて各現場に番頭さんをつけるようになったら、途端に詳細が把握できなくなり、判断が難しくなっていきました。『私がこうしているのだから、みんなも同じようにやっているだろう』といった考えと番頭さんとの間にずれがあり、当初の想定よりも利益が下回ってしまったり、適正な支払いができていなくて対応に追われたりする事態が発生してしまいました。」(峯尾様)
峯尾様は、自分の脳内ですべての管理を行う状況に限界を感じ、情報やノウハウを社員に共有する必要性を強く感じたという。そこで、社内全体の情報共有ツールとして活用すべく、ANDPADの導入を決定し、情報の属人化の解消に取り組みはじめた。

ANDPAD歩掛管理によって日報の入力が不要に、労務費の集計も効率化
2019年にANDPAD施工管理を導入した後、同社は2022年にANDPAD引合粗利管理、ANDPAD受発注を段階的に導入し、情報共有や工程管理、受発注の効率化を図っていった。そして、2025年には日報の集計作業を自動化する「ANDPAD歩掛管理」の運用を開始した。
では、以前はどのように現場からの日報を集計し、原価管理をしていたのか。現在ANDPADの管理者を務める白井様に伺った。
「以前は、毎朝職人さん一人ひとりに電話をかけたり、ANDPADのチャットに入ってきた報告を見たりして、誰が・どの現場に入場しているかを確認してノートに書き込み、その後表計算ソフトにデータを入力して歩掛を管理していました。そして、職人さんへの確認漏れがないかを聞いた後、表計算ソフトに入力したデータをANDPAD引合粗利管理に入力して、原価や粗利を管理していました。」(白井様)
「PC操作が苦手な番頭さんも確認ができるように」と、あえてノートにまとめてからデータを入力し直していた白井様。職人目線に立っての業務フローではあったが、白井様の手間は増えていたという。では、ANDPAD歩掛管理の導入後、業務に変化はあったのだろうか。
「現在は、職人さんがANDPAD歩掛管理で直接日報を入力してくれるようになったので、電話やチャットを確認する手間がなくなりました。デジタルが苦手な職人さんも頑張って活用してくれています。ANDPAD歩掛管理は、現場ごとの集計業務も自動でできるため、表計算ソフトで労務費の計算をしなくてもANDPAD引合粗利管理に反映できるようになったのもメリットです。」(白井様)
また、白井様は、新人教育においてもANDPADのメリットを実感されている。
「以前は、先輩の仕事の進め方を見て、実地で覚えてきました。現在はANDPADによって業務フローが確立されたので、新しく入社した事務担当にも仕事を教えやすくなっています。」(白井様)

原価管理が容易になり、見積もり段階で粗利が把握できるように
現在、同社では番頭が社外の職人に発注をかける場合、事務担当である白井様の確認を通してからANDPAD受発注で処理を進めるフローへと変更している。番頭と職人との間で取り決めをし、自己判断で発注してしまうと、発注金額や内容が適切かどうかがわからなくなってしまうためだ。ANDPADを介した発注であれば全員が内容を確認できるだけではなく、記録も残るため、発注内容や金額があとになって変更されてしまうリスクも防止できているという。
また、峯尾様は「経営数値の可視化にもANDPAD歩掛管理は貢献してくれている」と話す。
「ANDPAD歩掛管理の導入後、労務コストの算出が容易になったので、今はより正確な原価管理ができるように、ANDPAD引合粗利管理に外注費や材料費なども入力しています。その結果、ANDPAD引合粗利管理で見積もりを作成する段階で、粗利がどれだけ見込めるのかもわかるようになりました。ANDPAD引合粗利管理には入金状況も入力しているので、会社全体での請求や支払い、未収金、残金もわかるようになり、以前と比べると数値管理は格段に進化したと思います。」(峯尾様)
若手と一緒にDXを推進し、組織強化を図っていきたい
ANDPAD歩掛管理の導入によって、データに基づいた経営へと舵を切った同社。次のステップとして、「今後は組織強化や人事評価に経営数値を活かしていきたい」と峯尾様は意気込む。
「まずは担当者ごとの売上・粗利を算出できるように整備を進めていきたいです。担当者ごとの数値を把握できるようになれば、従業員の会社への貢献度が明確にわかり、給与・賞与への反映がしやすくなります。私の主観で昇給や賞与を決めるのは、従業員の不満につながりますので、従業員一人ひとりが納得できる定量的な判断材料を増やし、社員の頑張りを具現化できるようにしていきたいです。」(峯尾様)
また、今後は月次決算に対応できるレベルまで処理能力を高め、社内にも経営数値を展開していく考えだ。
「原価や粗利など、経営に関わる数値は、経理や事務だけがわかっていても何の意味もありません。番頭さんや職長さんと情報共有ができて初めて価値が生まれ、次の事業戦略立案や人事評価に役立てられると感じています。」(峯尾様)
現在、同社にはまだデジタルツールに不慣れな職人も多いという。ただ、白井様をはじめ、柔軟な発想を持った若手の従業員たちが、この状況を変えていこうと懸命に動きはじめている。
「今後は、ANDPADを経営の軸に置き、若手中心でデジタル活用を進めていきたいです。また、ベテランから若手への技術継承にも力を入れていきたいですね。」(峯尾様)



