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週休3日も実現可能!?徹底した事前準備と遠隔臨場で無駄な現場訪問をゼロに

株式会社コラボハウス 様

従業員規模 101〜300名
利用機能
課題
  • 着工後も職人から現場監督に頻繁に電話が入り、監督の業務負荷になっていた
  • 遠隔臨場を導入したものの社内だけで共有している状態で、協力会社との共有はできていなかった
効果
  • ANDPADを導入することで協力会社の方々との情報共有が円滑になり、現場に行く回数が低減
  • 「ANDPAD 遠隔臨場」の導入で、案件ごとに関係者全員が現場の画像を確認できるようになり、現場監督と協力会社の業務負荷が低減

愛媛県松山市に本社を構えるコラボハウス一級建築士事務所は、徹底した事前準備と遠隔臨場によって、施工品質を高めながら、現場監督が現場に行く回数を減らす取り組みを進めている。革新的な売る・作る仕組みの構築で、2008年の創業から16年足らずで年間350棟を請負う企業に成長している。住宅業界において成長と働き方改革を両立するロールモデルにもなりそうだ。

当社は、現在の会長であり、現場監督を務める田窪(寛)と、一級建築士である清家(修吾)が創設した会社です。創業当初から、従来型のやり方に捉われることなく、若い人材が働きやすい会社を目指してきました。ちなみに、当社には部長や課長などの役職はなく、フラットな組織体制で事業を行っています。
社訓などもあえて作っていません。ただ、「お客様を自分の友人だと思って家づくりを行う」ということは、社内で共有しています。「友人のために―」という想いでお客様と接し、理想の住まいを提供していきたいと考えているのです。 

コラボハウス一級建築士事務所 取締役社長兼工事責任者
志賀 翔吾 氏

全ては着工前準備
設計士と現場監督の綿密な打ち合わせを重視

当社の特徴のひとつが、設計士が営業から設計・提案までを行う点です。現場見学会やSNSなどを通じて集客を行い、お客様が各拠点に来た時から設計士が対応します。そのため営業だけを行っている社員はいません。初めの段階から設計士が対応することで、お客様の理想の住まいをより忠実に実現していこうというのが狙いです。
もうひとつの特徴が、契約し着工になると、現場監督が完全に業務を引き継ぐ点です。引き継ぐ際には設計士と現場監督は長時間にわたり打ち合わせを行います。お客様ともコミュニケーションを取りながら、設計内容のクオリティを高めていきます。当然ながら現場監督もお客様とのコミュニケーション能力が求められます。

通常の注文住宅の場合、設計士は細かな納まりまで意識していないことが多く、現場が混乱してしまいます。結果として、職人さんから現場監督に「ここはどうやって納めればいいの?」といった電話が頻繁に入り、何度も現場に行くことになる。
また、設計確定後に設計変更が入れば、さらに現場は混乱します。
だからこそ、着工前に設計士と現場監督が時間をかけて綿密に打ち合わせを行う必要があるのです。その時点で納まりのことなどを詰めていれば、極端な話、着工後に現場監督がやることは無くなります。

例えるならプラモデルの説明書です。説明書のクオリティが低いと、どう組み立てていけばいいか分からない。一目瞭然に組み立て方が分かる説明書なら、迷うこともありません。
着工後に現場監督の携帯電話に協力会社の方々から連絡が来るのは、事前準備が不足している証拠です。その点を解消しないと、監督の業務負荷は減りません。
事前準備に加えて、大事な役割を担っているのがANDPADです。当社では、早い段階でANDPADを導入し、協力会社の方々との情報共有を進めてきました。今ではANDPAD無しで業務を行うことは想像できません。 

現場の画像を関係者で共有 愛媛で秋田の現場を管理

新たに「ANDPAD 遠隔臨場」も導入しました。もともとピクトグラムの「コネクトカメラ」を使って、現場の様子を遠隔で確認していました。ただ、社内だけで共有している状態で、協力会社との共有はできていませんでした。ANDPADとコネクトカメラが連携したことで、案件ごとに関係者全員が現場の画像を確認できるようになり、当社の現場監督だけでなく、協力会社の業務負荷低減にもつながっています。
例えば、外部配管を行う協力会社の方は、コネクトカメラで現場の様子を確認して、ごみ箱や仮設トイレの位置を確認しているようです。外部配管を埋設する部分に満タンになったゴミ箱があると、工事に支障が出てしまいます。そのため、ゴミ箱が満タンになっていると、自ら廃棄物処理業者に連絡して、ゴミ箱を空にするように依頼してから現場に入っているそうです。


人材育成という点でも遠隔臨場が役立っています。当社では秋田県に拠点があります。秋田出身の若いスタッフが現場監督をしているのですが、まだまだ経験不足の部分もあるので、本社から遠隔で先輩の現場監督が指示を出しながら業務を進めています。こうしたことが出来る点も遠隔臨場のメリットではないでしょうか。加えて、オフィスで画像を見ながら、先輩に相談するといったことも簡単に行えます。
まだまだ運用の初期フェーズなので、改善していく部分もありますが、「ANDPAD 遠隔臨場」を活用することで、現場監督が現場に行く回数はさらに減るはずです。上棟式などのイベントなどを除けば、1度も行くことなく竣工することも可能だと思っています。そうなると、現場監督の居場所は現場でなく、オフィス、さらには自宅になるかもしれません。
ただし、若い現場監督には時間がある時には現場に行くように言っています。差し入れでも持って現場に行き、職人さんと話すことで学べることも多いですから。その一方で準備不足で職人さんから呼び出されて現場に行くことは無くすように指導しています。


当社では1人の現場監督が1年間で平均24棟ほど担当するようにしています。「ANDPAD遠隔臨場」を使えば、この水準を減らすことなく、週休3日を実現することも不可能ではないと考えています。それによって、若い人材がより長く現場監督をやれるような環境を作っていきたいです。

ANDPADとコネクトカメラが連携したことで、現場監督だけでなく、協力会社の業務負荷低減にもつながっている

(ハウジングトリビューン 2024年 4月26日掲載記事の転載)

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