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安全 パトロール やり方

安全パトロールのやり方は?目的や点検箇所・チェックポイント、留意点なども解説

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現場管理
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工場や工事現場において、安全パトロールは重要な業務です。ただし、意識すべき事柄やチェックすべき箇所を知らないまま実施すると、効果が十分でなくなる恐れがあります。この記事では、基本情報から目的、留意点などを解説しています。意義のある安全パトロールとするために、参考にしてください。

安全パトロールの基本情報

安全パトロールとはどのようなものか、具体的に知らない人もいることでしょう。はじめに基本的な情報を解説します。

安全パトロールとは?

安全パトロールとは、工場や建設現場などのさまざまな現場作業において、監査員を定めて現場の安全を念入りに確認する業務です。事故や労働災害を防ぐという重要な意味があります。そのため、パトロールの際に問題箇所が発見された場合、事故が起きる前に対策を行い安全な環境を作り上げなければなりません。

安全パトロールの役割

現場で発生し得る労働災害や事故などの不安要素を早期に発見し、安全な状態にすることが役割です。企業ごとのチェックリストを用意しているケースもあれば、国土交通省の各地方整備局で公開されているチェックリストを活用しているケースもあります。

発見された問題点については「確認・捜索・安全化」の手順で解決を図りましょう。工事は「安全第一」であり、安全パトロールによって現場作業員の安全を確保することは、企業の生産性向上につながり、事故発生の危険性を抑える重要な業務です。

安全パトロールの頻度

安全パトロールの適切な頻度は、担当者の立場によって基準に違いがあります。衛生管理者は週に1回以上の巡視が欠かせません。産業医は月に1回以上の巡視が基本です。

基本的には週や月ごとの実施が一般的です。定期的なパトロールに加えて、重点的に実施する期間を設けたり、悪天候の際に臨時で実施したりすることもあります。災害が発生した際は、より入念な臨時のパトロールが必要です。

安全パトロールの目的

安全パトロールにはどのような目的があるのか、おもな3つの目的を解説します。

現場の災害の危険性・状況を把握する

安全パトロールでは現場をパトロールし、現場の状況や作業内容、設備などの視点から危険がないかをチェックします。わずかでも危険な状況や行為を発見した際は、即座に是正します。即座の是正が困難な場合は対策案を定める時間が必要になるため、作業の中止を選択肢に入れましょう。

安全衛生会議の指示を実施しているか確認する

定期的に開催される安全衛生会議での指示内容が、現場で実際に実施されているか確認します。労働災害を予防するために、あらかじめ使用する機器の点検や工法の確認、高所作業での気候に応じた実施基準など、計画書を作成しておきましょう。

作業が進むと業務内容が変化するため、定期的に安全衛生会議を実施して適切な指示を出します。ただし、現場の作業員が指示内容を順守していなければ、安全対策は意味を持ちません。安全パトロールによって、念入りなチェックが必要です。

現場の安全意識を高める

作業現場をチェックすることで、危険な要素がないか、手順が順守されているかなどを確認します。作業員の緊張感を高め、安全意識を向上させることも目的の1つです。安全パトロールで現場の状態をチェックしつつ、作業員に対して安全対策の徹底を呼びかけます。

安全対策において優れた取り組みを発見した際は、その場で褒めることも重要です。作業員のモチベーション向上につながり、安全意識を高められます。

安全パトロールで点検すべき箇所・チェックポイント

安全パトロールの実施には、チェックリストが不可欠です。国土交通省が公開しているチェックリストや、それをもとに改善したチェックリストなどを活用してポイントを押さえましょう。まずは、5Sと呼ばれる整理・整頓・清掃・清潔・しつけは重点的にチェックすべきポイントです。なかでも整理整頓を徹底すると、事故のリスクを軽減できます。

また、事故や災害に直結する作業員の不安全な行動がないか観察しましょう。ヘルメットや保護メガネを着用しているか、周囲の状況に配慮して作業を実施しているかなどです。同時に、温度や明るさ、障害物がないかなど、設備や施設の点検も実施します。

安全パトロールの留意・注意点

安全パトロールにおいて、監視員が毎回の安全パトロールで強く意識すべき3つの事柄を、以下でそれぞれ解説します。

現場作業者とのコミュニケーションを図る

現場の作業員とのコミュニケーションを、意識的に図ることも重要です。現場で起こる不安全な行動の多くは、作業員の危険予知能力によって避けられます。危機予知能力は即座の改善は難しいものの、担当者が現場の作業員との会話を重視し、現場作業に対して抱く課題や不安をともに考えることで信頼関係を築き、ともに安全への意識を高めることが重要です。問題点を発見した場合も指摘するだけでなく、原因に焦点を当てるよう意識します。

整理整頓を習慣にする

安全に対する意識の高い環境を作るには、整理整頓を習慣とすることが重要です。現場における小さな違反の積み重ねは、徐々に安全への意識低下を引き起こします。また、整理整頓ができていないと物にぶつかる危険性を高め、資材が崩れるリスクも高まります。

必要のない物は取り除き、必要な物は元通り戻すという整理整頓の習慣を当たり前という意識にすることが、安全への意識を高める基本となるでしょう。そのため、安全パトロールの際には、整理整頓にも着目します。

ルールを形骸化させない

定めたルールを形骸化させないことも重要です。少しでも形骸化すると、それをきっかけに現場の安全への意識が低下します。ルールは定期的に見直しを実施し、現場の実情に合わせた内容にします。安全パトロールではルールについて記載された掲示物に問題がないかを確認し、ルールへの高い意識を維持できるようにしましょう。

安全パトロールの2つの課題

現場にとって重要な安全パトロールですが、形骸化につながりかねない課題があります。2つの課題を解説します。

パトロール当日の写真の共有

デジタルカメラで現場の写真を撮影している場合、写真の共有に時間と手間が発生します。写真を共有するにはデジタルカメラや記憶媒体をパソコンに接続し、共有できる状態に整理しなければなりません。安全パトロールでは短時間での共有が求められますが、写真の枚数が多いほど時間を要するため、課題の1つとなっています。

是正結果報告書の作成

実施するなかで問題点が発見された場合、問題点を是正しなければなりません。指示内容を現場に共有し、現場が是正した箇所を報告書に取りまとめます。是正箇所を撮影し、是正結果報告書を作成することになりますが、その際にも時間と手間が発生します。時間と手間を嫌い、安全パトロールが形骸化する恐れもあります。

まとめ

安全パトロールは、現場での事故や災害を防ぐための重要な業務です。現場作業員の安全への意識を高める意味もあり、コミュニケーションや整理整頓を重視して、決して形骸化しないように意識しましょう。

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