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手待ち・指示待ちがなくなり、自分で考え仲間と行動するチームプレーが得意に

戸田建商株式会社 様
従業員規模 21〜50名
利用機能
課題
  • 管理者が工程を書き出すのを待つため、作業員は毎日1-2時間の手待ち時間が発生
  • 表計算ソフトで稼働管理をしていたが、同時編集ができず、社外から閲覧できない
  • 職人さんのダブルブッキングが頻発。再調整の連絡を行うことが常態化
効果
  • ムダな手待ち時間が減り、作業員1人あたり1日2時間程度の余裕が生まれた
  • 残業はほぼゼロになり、週の半分以上は定時で帰宅できるように
  • 管理者1人が仕事を差配する体制でANDPADボードを活用し、稼働管理を効率化
  • ANDPADボードで誰がどこにいるかがわかるため、作業員同士でのサポートが活性化

導入事例について詳しく知りたい方は、お問い合わせください。

戸田建商株式会社のご紹介

創立は1963年。鋼製建具、ビル用・住宅用サッシの販売・施工をメインに行う専門会社として東京都世田谷区に本社を構える。神奈川県綾瀬市の関連会社(戸田サッシ工業)とあわせて従業員は約40人。主な顧客はゼネコン、工務店、一般消費者で、東京・横浜・川崎エリアを中心に1日3〜4現場、年間で大小1000件ほどの建具工事を手がけている。

社内は大きく「新築」と「改装」の2部門に分かれており、新築はビル・マンションなどの非木造建築物から木造戸建てまで、改装は窓・玄関ドア・手すりなど外周建具全般の改修工事を請け負う。

同社の宮廣様は、この改装こそ、他にはない「強み」だと話す。
「当社のように、現地調査から設計提案、発注、組立、現場搬入、工事と、1から10まで自前のノウハウでやれるところはほぼなく、改装分野は競合の少ないブルーオーシャン。
お客様が住んでいる中での工事が9割ほどで、お客様との丁寧な対話や日程調整、養生など、建設とは異なるスキルが求められるなかで、どこよりも早く外周建具改修のリーディングカンパニーになることが生き残りにつながるはずです」と宮廣様。
5年以内にも、新築・改装の売上高の割合を現在の6:4から3:7にまで持っていきたい考えだ。

そんな戸田建商を率いる代表取締役専務の宮廣様と改装部門副部門長の長谷川様に、ANDPAD導入のきっかけや、導入後の変化について伺った。

約35km離れた2拠点間での情報共有が出発点

同社がANDPADボードを使い始めたのは2022年から。
その少し前に、ビル用サッシ製造を手がけていた関連会社の戸田サッシ工業が業務内容を変更。住宅用サッシの組立・配達・工事・在庫管理と、本社のサテライト的な機能を担うようになったことが、ANDPADボード導入の直接のきっかけとなった。

それまでは、現場名と工事内容を入力した簡易な工程表を表計算ソフトで作成。社内のパソコンで確認したり、紙に書き出して、現場の案内図や各種図面(いずれも紙ベース)とともに関係者で共有するスタイルをとってきた。

「サーバ内にある工程表の同時編集ができないなど不便はいくつかありましたが、一番の問題は、管理者が夕方会社に戻って来て工程を書き出すまで『明日誰がどこに行って何をやるか』が誰にもわからないことでした。このため、作業員はその日の現場が早く終わっても明日の準備に取りかかることができず、家にも帰れない状態。毎日1-2時間の手待ち時間が発生していたと思います」と宮廣様は振り返る。

こうした課題がもともとあり、さらに約35km離れた本社と関連会社とで最新の工事予定を同時に共有して現場手配を行う必要が生じたことで、ANDPADボードの導入が決まった。

「ちょうど業務のデジタル化を進めていた時期でもあり、失敗してもいいからまずは新築の工事予定をクラウドで一元管理して2拠点で共有することから始めてみようよ、と。ただし、パソコンに不慣れなスタッフもいたので、よりライトに、ホワイトボード感覚で使えるツールとしてANDPADボードを選びました」(宮廣様)。

手待ち時間がなくなり定時帰宅が当たり前に。現場間の連携も良くなった

同社では全社員にANDPADのIDを付与。1カ月ほどで使いこなせるようになり、導入後2年が経過した現在はさまざまな変化が起きている。

「一番変わったのは、ムダな手待ち時間が減ったこと。管理者の指示を待たなくても、工事のスケジュールや内容を各自がスマホで把握し、作業員が自発的に翌日の荷積みを行うようになりました。おそらく減った時間と得した時間を合わせると、1人1日2時間程度の余裕が生まれているんじゃないかと思います」と宮廣様。
残業はほぼゼロになり、よほどの繁忙期でない限り週の半分以上は定時で帰宅できるようになった。

もう1つの大きな変化が、「移動時間の過ごし方」と「仲間との連携プレー」だ。
現場への移動は2-3人で1台の車に乗り合わせるが、これまでは住所や工事内容を把握する運転手1人に負担が集中し、チーム全体で移動時間を有効に使うという発想に至らなかった。

「今は同じ情報をメンバー全員で共有できるので、助手席に座る人がルート案内役となり、みんなで次の現場について話すなど生産的な時間を過ごせるようになりました。会話の中で『この人数だと時間内に終わらない可能性があるから他現場にヘルプをお願いしよう』といったアイデアが出ることも。ANDPADボードで誰がどこにいるかはすぐにわかるので、作業員同士で直接応援を手配したり、自分たちが早く終わったら手伝いに回ったりと、1人1人が能動的に動くようになったのも嬉しい変化です」(宮廣様)。

工事終了時には、ANDPADボードを使って工事完了の報告を行うことをルール化。経理担当者がその後の請求作業へスムーズに移行できようになったことも、導入後の大きな成果だという。

“個人商店の集まり”からの脱却に成功。仕事のためのコミュニケーションが活発化

一方、改装部門がANDPADボードを使い始めたのは、新築部門での導入から1年半ほど経過した2023年のこと。

それまでは表計算ソフトで稼働管理をしてきたが、同時編集ができない、社外から閲覧できない、1つのセル内にわずかな文字情報しか入力できないなど、不便なことが多かった。

また、改装部門は3人の営業がそれぞれのやり方で仕事を回す“個人商店の集まり”だったこともあり、それが稼働管理をより難しくしていたと長谷川様は振り返る。
「朝、社内のパソコンで確認した情報をもとに現場で打ち合わせを進めても、会社に戻って再度パソコンを開くと状況が様変わりしています。それぞれが工事予定を組んでしまうためダブルブッキングが頻発し、日程や職人さんの調整と、お客様や外注先への連絡が再度必要になるという流れが常態化していました」(長谷川様)。

今後、改装の売上比率を全体の7割まで高めたい同社にとって、個人商店からの脱却と組織化は避けては通れない道。そこで、長谷川様1人が管理者となって全工事の工程・稼働を取りまとめ、適材適所に仕事を差配する体制を1年半ほどかけて構築。ようやく改装部門でもANDPADボードを使える環境が整った。

長谷川様がANDPADボードを使って実現したのは「助け合いの精神」の醸成だという。
「クラウドで情報を一元管理して仕事の効率を上げるのはもちろん大切ですが、それ以上に、仲間がどこで何をやっているかを常に気にかけるようなマインドとチームワークをANDPADボードを使うなかで築きたいと考えたのです」(長谷川様)。

もともと社内の人間関係や雰囲気は良好だったが、導入以降は「仕事をスムーズに回すためのコミュニケーション」が活発化。お互いを気遣い合う空気がより濃くなった。

全体の稼働率が改善。休みも格段に取りやすくなった

2024年1月からは、これまで分かれていた新築・改装の工事部隊を統合し、指揮系統を長谷川様に集約。
新築・改装どちらの現場でも活躍できる人材のマルチタスク化を進めることで、社内のリソースを効率よく振り分けられるようになり、全体の稼働率が改善した。
一元化された情報を長谷川様が一旦整理して差配するというひと手間を加えることで、どの現場でも一定以上の工事品質が保てるような工夫もしている。

さらに、休みも取りやすくなった。
「以前は翌日の作業状況が読めないため、工事がない日でもとりあえず出社していましたが、今は1週間先、1カ月先の予定がわかるので、予定表を見ながらスタッフ自身が柔軟に休みを申請してくれることが増えました」(宮廣様)。
「プライベートの予定があらかじめ決まっている場合は、ANDPADボードに書き込んでくれさえすれば動けるメンバーだけで予定が組めます。土日祝日に稼働した人には必ず代休を取ってもらうなど、休暇込みでの工事の段取りがつけやすくなり、管理者としては助かっています」(長谷川様)。

また、過去の工事データも活用し始めている。
「工事数が年1000件ともなると、誰がどの現場に行ったかまではさすがに覚えていられませんが、ANDPADボードだと過去の履歴を遡るのも簡単です。これを利用して、1・2年点検にはなるべく新築・改装時と同じメンバーが行くようにし、お客様の安心や満足につなげています」(宮廣様)。

最後に、ANDPADを社内に根付かせるポイントを伺った。宮廣様は「やってみてダメならやめればいいというスタンスで、最低限のルールだけ決めて走り出すことが大事」、長谷川様は「それを使うことで自分がどれだけ楽できるかに気づくことが大事」だと話す。

これからも同社は、ANDPAD活用を通じて得た業務効率化とチームワーク向上を武器に、事業のさらなる拡大を目指していく。

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