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残業時間は削減、社員と顧客の満足度は向上 〜Road to DX!改革のカギはANDPAD〜

株式会社シントー 様
従業員規模 21〜50名
利用機能
課題
  • CADによる工程表の作成と修正作業に多くの手間がかかっていた
  • 新人による現場写真の撮影で、必要箇所の撮影漏れが発生していた
  • 大量の現場写真の整理に手間がかかっていた
効果
  • 半日かかっていた工程表の作成・修正作業が1時間で完結できるようになった
  • 工事の進捗状況がリアルタイムに把握でき、ピークに合わせた適切な人員配置が可能に
  • 記録ピン機能により、新人による写真撮影を遠隔サポートでき、写真の撮影漏れを解消

導入事例について詳しく知りたい方は、お問い合わせください。

株式会社シントーのご紹介

愛知県名古屋市に本社を構える株式会社シントー。昭和44年に設立された同社は内線工事のほか太陽光発電設備などの再生可能エネルギー分野に注力している。同社はバイオマス発電所の電気工事を手掛けられる数少ない企業として全国からの引き合いも多い。

創立50年以上の高い技術力に加え、協力会社との良好な関係構築により、機動力のある会社として信頼も厚い。しかし、このような体制を構築できた道のりには、さまざまな試行錯誤があった。そして、導き出した答えがANDPADの導入だった。

かつてのシントーは…

週末に近づくにつれて同社の管理職たちは、月曜日の朝礼に向けて忙しさが増してくる。朝礼では、現場ごとに工程表を張り出して打ち合わせが行われている。その工程表を「CADで作成」する作業に追われていたのだ。工程表には作業者の予定なども盛り込む必要があったため、相当の時間が割かれていたことは想像にたやすいだろう。

朝礼では管理者クラスから現場の状況の報告があり、資機材の手配状況などを確認して、担当者たちは配布された図面に注意点などを書き込んでいく・・・。朝礼に参加できない場合は、通話アプリなどを使用して参加するため、ミスも発生しやすい状況だったという。さらに、朝礼が終われば再びCADを使用した工程表の修正が必要だ。

九州営業所の所長である井上氏は当時を振り返って「とにかくCADの工程表をなくしたかった」と漏らす。「管理方法を変えなければいけない」という意識を抱えながらも踏み出せない。そのようなときに出会ったのがANDPADだった。

半日かかっていた作業が1時間に

アンドパッドの担当者から、事務所からでも現場の進行状況が確認できる機能の説明を受けたときに「これはいける」と直感的に思ったという井上氏。その一方で新しい取り組みに対する不安もあった。しかし実際に使用してみると、かつては半日を要していた工程表の作成が1時間程度で完成したことに驚きを隠せなかったという。さらに、工程表が変更されれば関係者へ自動通知されるため、電話やメールによる連絡の手間の削減や「言った、言わない」のトラブルからも解放される。なにより作業中・作業完了などの進捗を登録できる機能により、現場の状況が事務所からでも手を取るようにわかることに手ごたえを感じた。さらに工程表の視認性の高さもANDPADの選択を後押しした。

案件を一元管理

一般にバーチャートで作成された工程表は、工程が増えるほど見にくくなる。それに対してANDPADの工程表は必要な情報がコンパクトにまとめられ、現場のピークがどの時期に発生するのかがひと目で確認できるため、人員の配置も同時に可能になった。

さらに工程表や図面だけでなく、駐車スペースやコンビニ、トイレの有無なども、案件ごとに関係者に共有され、現場の住所を入力すれば地図も表示されるなど、現場情報を一元管理できる充実した機能に、直感は確信へと変わった。

遠隔支援にも活用できる「記録ピン」機能

当時、井上氏を悩ませていたのが、工程表の作成や工程管理に加えて、新人のサポートだ。現場に詳しくない新人が現場写真を撮影すると、必要な箇所が撮影できないケースや、撮影の失念もたびたび発生していた。「手戻り」で済むミスならまだ救いがあるが、コンクリート埋設工事などでは取り返しがつかない。こうした状況におかれた新人が、安心して仕事ができるサポートツールとして「記録ピン」機能が活用できると考えた。

新人が現場写真の撮影で不安を抱える理由の1つは、同じ設備であっても注意すべき点が異なることだろう。しかも照明器具のように建物に数百台もある設備は、携帯電話からアドバイスを仰いでも理解しにくい。

「記録ピン」を簡単に説明すると、図面上へ撮影が必要な箇所をあらかじめ目印をつけておくことで、撮影漏れを防止する機能だ。その際に、黒板へ記載する工事内容を登録しておけば、電子小黒板の撮影にも利用できる。さらに記録ピンには、位置情報だけでなく、登録した箇所に撮影の注意点などをテキストで書き込むこともできる。撮影された写真はリアルタイムで更新されるため、スマホでどこからでも確認ができる。もし撮影の漏れなどがあれば、チャット機能を活用してサポートすることも可能だ。さらに、撮影した写真への注意点などを書き込めるため、指示が具体的でイメージしやすい。同社では現地調査、施工前、施工中、完成の結果を記録ピンに残すことで、工事を行ううえで知りたい情報が1枚の図面で把握できるようになり、施工ミスの削減に大いに効果を発揮している。写真撮影に関連する現場の悩みごとといえば、工事用黒板の写真整理も厄介だ。現在では電子小黒板の活用は一般的になったといっていいだろう。同社でも電子小黒板はANDPADの導入以前から進められていた。しかし、どのソフトも決め手に欠いていた。ANDPADで定着できた理由は、図面と紐付けされて写真が格納されるため、写真が見つからないトラブルから解放されたことにあるだろう。

営業でもANDPADをフル活用

同社では、改修工事を手掛けるケースが多い。居抜きの案件などでは、事前に入手した図面と現場が異なるケースは珍しくはない。そのため写真の撮影枚数も必然的に多くなる。デジカメで撮影した画像と現地の位置を思い出して、図面に転記する作業はベテランでも骨の折れる作業だ。しかし、記録ピン機能を使用すれば、簡単に図面と写真が紐付けでき、どこに何があったか判断できる。

新人が現場調査を担当する場合では、現地から「写真を撮ったから見てほしい」とチャット機能を使った遠隔支援にも活用できる。ある現場では、事務職のスタッフが図面に記された記録ピンを頼りに、一人前の技術者のように現地調査ができたというエピソードもあるという。こうしたANDPADの機能の活用により、働き方の選択肢が増えてくる可能性にも期待したい。

ムダな時間がなくなった

現在までで、80件以上の現場でANDPADを活用してきた。「SNSを見る感覚」で現場をチェックしているという井上氏。ANDPADを使用するようになって、移動時間でも仕事ができるようになりムダな時間がほとんどなくなったという。従来であれば現場以外ではできなかった業務が、どこからでもできるようになり、業務時間の削減だけでなく、現場改善にも大きな手ごたえを感じている。

ANDPAD導入の効果は自社だけにとどまらない。工程表が直感的に理解できる仕様に生まれ変わったことで、建築に詳しくない顧客に報告する際にも好評だという。また、オンライン会議であってもデータの共有、修正を容易に行える使用感が社内でも評価が高いようだ。

ANDPADの導入によって、現場の管理ルールが整いつつある同社。デジタルに苦手意識のあったスタッフも新たな働き方に対応しているようだ。さらに次の一手として、ANDPADを活用してベテランの経験や知識をマニュアルとしてまとめる取り組みも検討しているという。さらに、年齢制限によって現場に入場できないベテランが、ANDPADを介して新人のOJTに携われる可能性にも井上氏は言及する。アイデア×ANDPAD=活用のフィールドは無限大といったところだろうか。

ANDPADを軸に働き方改革の火ぶたは切られた。この改革の炎は協力会社も巻き込み、DXに向けた取り組みへと歩みを進めている。

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