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他社との差別化・職人の価値向上の鍵はIT化の推進

有限会社ケイテック 様
従業員規模 21〜50名
利用機能
課題
  • 協力会社からの問い合わせ電話が多く、やりとりに時間がかかっていた
  • 言った言わないが発生し、情報伝達に課題があった
効果
  • 現場ごとに案件情報を一元管理でき、情報共有が効率化。電話やメールの回数が大幅に減少
  • 協力会社とのコミュニケーションにチャットを活用し、履歴が残るため、言った言わないのトラブルが解消

導入事例について詳しく知りたい方は、お問い合わせください。

有限会社ケイテック様のご紹介

外装・屋根リフォームに特化した専門店「ガイソー所沢店」と、自然素材を使った住宅建築・内装リフォームを手がける「みわい工房」を運営している有限会社ケイテック様。埼玉県所沢市を拠点に、ハウスメーカーやビルダーなどから依頼された大規模改修工事も手がけている地域密着型の企業である。

今年で15期目を迎えたケイテック様では、2年ほど前からANDPADを導入いただいている。今回は、ANDPADをはじめ、ITの導入に積極的に取り組んでいるケイテック代表・清川社長に、ANDPAD導入のきっかけや、導入後の成果についてお話を伺った。

職人の価値向上と他社との差別化のために、IT導入を推進

BtoBからBtoCまで、幅広く事業を手がけているケイテック様。こうした多角的な事業展開の背景には、清川社長自身が陶器瓦屋根の専門職人として働いていた時に味わった体験が影響を与えているという。

それは「屋根を見てほしい」とご紹介いただいたお客様の住宅が板金屋根だった時に、依頼を断らなければならなかったことだ。また、外壁塗装や雨どいの相談も当時は受けられなかった。この時に感じた「もっとお客様の要望に応えたい」という強い思いが原動力となり、清川社長は金属屋根材や外装リフォーム全体に対応できる技術・知識を習得して、独立されたのだという。この思いが今でも、社長自身が最も大切にしている「職人の価値向上」へとつながっている。

「受注はできても、営業は家は作れない。作るのは職人です。『頼んで良かった』と感じていただけるサービスを提供するためには、施主様と良好にやりとりができる職人の人柄や、幅広いリフォームに対応できる経験と技術が必要です。職人の質を向上していくことが、他社を圧倒する唯一の武器になり得ると思っています。」と清川社長は語る。

ケイテック様は、今後の市場拡大を見込んで、ここ数年で新築住宅の外壁塗装・屋根工事から撤退し、外装・屋根リフォーム事業へシフトした。3年前には、外装リフォームのネットワーク「ガイソーグループ」にも加盟。あえて難易度の高い外装・屋根リフォームに特化することで、地域に選ばれる会社へと成長していく構想だという。
「地元工務店からの依頼はまだ受けていますが、新築住宅の施工はどの会社でも対応できるため、どうしても価格勝負になってしまいます。それよりも、他社が手を出さない専門性の高いリフォームに力を入れて、差別化を図ろうと考えています。外装・屋根リフォームは経験がものをいう分野です。すでにある下地に対して、どうやって屋根を納めていくかは、現場経験のある職人にしか分からないことも多いですね。」

今後新規参入の増加が予想されるリフォーム市場で戦うために、職人さんたちがITを使いこなすことも、「職人の価値向上」につながると清川社長は考えている。そのため、将来のペーパーレス化に向けて、社内体制を整え、職人さんたちの意識改革も進めている。
「ANDPAD導入前は、現場管理者が職人からの電話対応に追われていました。現場の住所確認といった些細な問い合わせも多く、自分の業務に集中できない状況が続いていましたね。電話での『言った・言わない』でのトラブルもありましたし、図面や発注書などを紙でやりとりすることに煩わしさを感じていました。」と清川社長。

この課題を解消するため、最初は情報共有のために無料のチャットツールを使っていたという。しかし、そのツールが有料化されるタイミングで別のツールを探し、出会ったのがANDPADだ。
「より使い勝手の良い製品を探し始めて、見つけたのがANDPADでした。一度商品説明に来ていただいたのですが、ANDPADの機能を聞いてすぐに導入を決めましたね。ANDPADには、私たちが実現したいことが全部詰まっていると感じました。」

コロナの影響を受けて、全員がANDPADを活用できるよう整備した

ANDPADの導入にあたり、ケイテック様では、まずはビルダーやハウスメーカーの下請け工事を担当する法人部門からANDPADを導入。その後、個人のお客様に対応する部門へと段階的に導入を進めていった。ANDPAD導入から約2年。現在は、社員の方々も外部の職人さんも、毎日ANDPADにログインしているという。
「現場ごとに案件管理ができること、ANDPADチャットを使って情報を一元管理できることが、特に便利だと感じています。個人のお客様の場合は、現場調査に行った営業担当者がANDPADで案件を立ち上げ、全体の写真や現場の状況、お施主様のご要望に加えて、周辺道路・近隣情報などを入力していきます。そのほか、工程表や仕様書もアップしています。やりとりした事実が積み重なっていくので、電話の回数も減り、メールはほぼ使わなくなりました。コミュニケーションが全てチャットで完結しています。」

しかし、当たり前のように使う人がいる一方、まだ慣れていない人もいるという。
そういった方たちに清川社長は「一度使ってみれば、便利だと分かるから」と声掛けをするなど、ITへの抵抗感を軽減する取り組みを行っているという。
「対面での接触が避けられる状況の中、今後リモートでも打合せができるようにテレビ会議ツールを使用することになりました。その際、いきなり会議でZoomを利用するのではなく、まず職人さんたちとテレビ会議ツールを使って飲み会をするようにしました。今までテレビ会議を全く使ったことがなく、面倒だと感じていた職人さんも、飲み会をしてみたらとても楽しかったと言ってました。飲み会で一度使用していたため、今では社内のスタッフも、職人さんも、テレビ会議ツールを使って問題なく朝礼・終礼をしています。一度使ってみれば抵抗感が減るということは、ANDPADにおいても同じことです。当社では、新型コロナの影響を逆手に取り、全員がANDPADを使うように徹底しました。内勤の営業事務が足りないデータをANDPADにアップして、活用のサポートもしています。社内での情報共有もANDPADチャットで行うことで、コミュニケーションがスムーズになりました。」

地域のお客様に選ばれる会社になるために、ANDPADをさらに活用したい

今では、ANDPADが当たり前のように業務に溶け込んでいると語る、清川社長。ケイテック様では、外国人技能実習生の受け入れを積極的に行っているが、外国人のメンバーもANDPADを活用しているという。
「今は、中国とベトナムの外国人技能実習生を受け入れています。ペルー、ブラジルの日系人も一緒に働いていますよ。全員ひらがなの読み書きはできますので、ANDPADチャットを活用しています。外国人のメンバーは、自国の家族を養うという強い意思を持って仕事に臨んでいます。彼らの話を聞いていると、応援したくなりますし、私自身も刺激を受けてモチベーションが上がります。これからは外国人の採用が当たり前になる時代が到来すると思っています。」と清川社長。

新型コロナの影響によるステイホーム期間を経て、内装リフォームを手がける「みわい工房」には、住環境を見直したいと考える方からの問い合わせが多く寄せられている。SNSや動画を用いたプロモーション戦略により、「ガイソー所沢店」のサイト集客も伸びているそうだ。

最後に、清川社長に将来の展望をお聞きした。
「住まいの相談をしようと思った時に、すべてお任せいただける、地域に根ざした会社になることが、私の理想です。当社は、外壁・屋根リフォームにも、内装リフォームにも対応できる体制を整えています。設備関連工事を受けられる職人もいますし、不動産免許も取得しましたので、今後は物件売買にも対応できます。個人のお客様向け事業は、全くのゼロからのスタートでしたが、徐々にお客様が増え、売上も拡大してきました。ANDPADで社内社外の効率化を進めながらも、こうした事業をさらに伸ばしていきたいですね。」

価値ある職人の育成と、地域のお客様への貢献に、熱い思いを抱いている清川社長。職人へ技術を継承するために、自社に教育施設も開設しているという。これからもANDPADはこうした想いのある企業の期待に応えていきたい。

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