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業務効率化と経営指標の見える化で急成長と“楽しい家づくり”を実現

株式会社家zou 様
従業員規模 〜20名
利用機能
課題
  • 急激に受注棟数が増加し、現場がひっ迫していた
  • 最新情報が共有されず、施工途中で施工者から現場監督に何回も問い合わせが入る事態になっていた
効果
  • ANDPADに情報を集約し、電話やFAX、メールでの連絡を大幅削減
  • 支払書や請書などの電子化を実現し、残業時間を削減

導入事例について詳しく知りたい方は、お問い合わせください。

岐阜県土岐市の家ZOU は、2018 年の創業以来、急成長を遂げている注目の工務店。社長の大島祐一氏は20 歳で大工の道へ入り、9 年間の修行を経て納得する家づくりを実践するために独立。社名の「ZOU」には、「創造」と「造作」のつくるという意味が込められており、大工時代に培った経験と高い品質・デザイン性にこだわる家づくりが同社の特徴になっている。
そのこだわりは徐々に地域の方々に評価されるようになり、創業当初こそ苦しい時期があったそうだが、短期間で年間約20 棟の受注を得るまでに成長した。社員数も12 名にまで増えており、地域でのブランド力も確実に高まっている。

大工時代に培った経験と高い品質・デザイン性へのこだわりが家ZOU の家づくりの特徴になっている

協力事業者とともにDXを推進 ANDPADで業務改善を進める

創業からしばらくは少人数で取り組んでいたが、受注棟数が3棟を超えるあたりから限界を迎えはじめる。大島社長は当時、営業や現場監督、時には大工の役割も担っており、「さすがにこの状態では続かない」と感じるようになったという。
とくに現場管理が手薄になることへの不安があったそうだ。そこで、「ANDPAD」を導入することを決断。しかし、ただでさえ多忙な身。協力事業者にANDPADの活用を促すまで手が回らないという状況が続いていた。

そうした日々が続くなか、現場監督として入社してきたのが西尾昌弘氏。20 歳の時に現場監督の道に入った西尾氏は、「とにかく現場管理という仕事が好き」という生粋の現場監督。しかも、前職でANDPAD の存在を知り、その可能性を感じていたそうだ。家ZOU に入社した西尾氏は、ANDPAD の運用推進担当という命を受け、まずは協力事業者との情報共有を行いやすいように様々な共有フォルダを作成。そのなかには、例えば標準仕様変更のお知らせといった情報を格納する掲示板的なフォルダも設けた。

「協力事業者の方々にご協力いただき『ANDPAD を使わないと仕事を進められない』という状況を作りました。利用頻度が高まってきたタイミングで、電話やFAX、メールでの連絡も極力行わないようにお願いし、全てのやり取りをANDPAD 上で行えるようにしました」(西尾氏)。
結果的にこうした取り組みが奏功し、無理なく生産性を向上することに成功し、急激な受注棟数の増加にも対応することができた。

 

家ZOU 工務担当 西尾 昌弘 氏

情報の一元化で業務負荷を大幅削減 現場監督も定時で帰宅

家ZOUでは、「ANDPAD」に続き、2021 年に「ANDPAD図面」、「ANDPAD受発注」、「ANDPAD引合粗利管理」も導入している。「ANDPAD図面」では、図面や仕様書の共有だけでなく、現場管理を行う際のチェックリストも共有しており、現場管理業務の標準化を図っている。

また、協力事業者と共有する図面にも工夫を施している。詳細にまで踏み込んだ設計図書や仕様書などを用意するだけでなく、着工後に施工者が判断に迷わないようにするために、インテリアコーディネーターの女性社員の協力も得て、社員一丸となって、蛍光ペンで色分けして図面を見やすくするなど、誤解を生む余白を極力減らした図面を用意。これにより、施工途中で施工者から現場監督に何回も問い合わせが入るといった事態を解消した。
図面や仕様書などを見るだけで納材事業者が見積りを作成できるようにも配慮している。「見積りをお願いします。詳細はANDPADで共有した資料を確認して下さい」と伝えるだけで見積り依頼を行える体制を構築している。

 

「ANDPAD図面」で図面や仕様書の共有だけでなく、現場管理を行う際のチェックリストも共有し、現場管理業務の標準化を図っている

「ANDPAD受発注」を用いた電子受発注にも注力しており、今では7~8割の協力事業者が電子での受発注に移行しているそうだ。電子受発注へ移行する際に、西尾氏は「まだ早いのでは」と考えていたそうだ。しかし、大島社長から「いつか電子化を求められることになるだろう。それなら早いにこしたことはない」と言われ、「ANDPAD受発注」の導入が決まった。協力事業者への説明を徹底し、今では請求書をはじめ、支払書や請書などの電子化も実現しており、今後は協力事業者への発注書の電子化にも取り組んでいく方針だ。加えて、電子化に伴い、例えば請求書に関する細かなルールなども浸透させていったそうだ。

こうした取り組みが奏功し、無駄な業務負荷を大幅に削減することに成功、「かつての職場では残業は当たり前で、帰りが午前様になることも少なくなかったのですが、今ではほとんど定時で帰宅しています。」(西尾氏)という。
ちなみに、家ZOU には子育てしながら働く女性の工務担当者も在籍しているそうだ。

課題は粗利管理の徹底 社員も施主も楽しい家づくりを

「ANDPAD引合粗利管理」によって、経営状況の見える化にも取り組んでいる。予実管理を徹底することで、データ経営を推進しようとしており、データによって状況が見える化されたことで、解決すべき課題も見えてきたという。
「資材などが高騰しており、より精度が高い予実管理が求められています。その一方で協力事業者の方々に良い仕事をしてもらうためには、闇雲に値下げ要求をするわけにもいきません。適切なコストを負担していただき、なおかつ協力事業者の方々にも納得してもらいながら良い仕事をしてもらう―。そのバランスを取りながら予実管理を徹底していくということが、今、私に課せられた課題だと思っています」(西尾氏)。

 

「ANDPAD引合粗利管理」を活用し、予実管理を徹底することで、データ経営を推進しようとしている

家ZOU では、施主だけでなく、社員も楽しくなる家づくりを目指している。業務効率化を推進しながら無理なく棟数を増やしていくことで、社員が楽しく仕事に取り組むことができる環境を構築し、その楽しさを施主にも伝播していく―。その考えを具現化していくことで、さらなる成長を達成していきたい考えだ。

(ハウジングトリビューン 住宅DXツールガイド:決定版2025の転載)

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