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資料共有・報告の活用で協力会社との連携を強化、移動時間削減と請求漏れ防止を実現

吉田工業株式会社 様
従業員規模 21〜50名
利用機能
課題
  • 担当者ごとに図面や見積もりを自分のPCで管理していたため、お互いの仕事の情報共有ができなかった
  • 現場案内図や図面をFAXや印刷して手渡ししたり、ファイリングしてキャビネットに保管する手間がかかっていた
  • 現場で職人が作業範囲以外の追加作業を依頼された場合、常用作業の報告がなく、請求を上げられないケースがあった
効果
  • ANDPADによる資料の共有で、協力会社の動き出しがスピーディーに。資料の印刷や配布の手間も解消
  • 現場への訪問回数が半減。空いた時間を別の仕事に充てることが可能に
  • 常用作業の日報をゼネコン担当者に確認後、ANDPADチャットでの報告を照らし合わせ、請求漏れを解消

導入事例について詳しく知りたい方は、お問い合わせください。

吉田工業株式会社のご紹介

吉田工業株式会社は、建築金物の設計から製作、施工までを一貫して手がけている専門会社である。ステンレス・アルミ・スチールといった多彩な金属を扱える技術力と、難易度の高い要望にも最大限対応していく親身な姿勢が信頼となり、大手ゼネコン各社から続々と依頼が寄せられている実力派企業だ。

同社が携わる建築金物は、外装・内装に用いられるパネルやルーバー、バルコニーの手すり、照明用の天蓋、間接照明ボックス、トイレ用フックなど多岐にわたる。また、金物を取り付ける現場も実に幅が広い。ビル、マンション、ホテル、学校、病院、工場、物流センターなど、多様な施設に同社が納めた金物が設置されている。洗練された印象を与える金属製外装パネルやルーバーは、著名なビルやホテルにも数多く採用されているという。

そんな同社は、業界に先駆けてANDPADを導入した。現在では、協力会社との資料共有や出面管理にANDPADを活用し、成果を実感されている。今回は、専務取締役 須山信忠様、工務部 水野元様にインタビューを実施。ANDPAD導入の経緯や導入後の変化について、詳しくお話を伺った。

社内で情報共有ができておらず、担当者不在時の対応が困難に

同社は、既製品の施工にも対応しているが、最も得意としているのはオーダーメイド品の設計・製作・施工だ。ゼネコンがデベロッパーから案件を受注できるように、積算の協力から参加し、現場ごとに異なる要望や困り事に対して柔軟に対応している。まずは、建築金物の工事がどのように進んでいくのか、須山様に解説していただいた。

「受注が決まったら、まず施工管理担当者に案件を振り分けます。施工管理担当者は、受注内容をもとに現場で打ち合わせを行い、施工時期や施工範囲を確認した上で金物の作図を設計会社に依頼します。図面修正を経てゼネコンから承認が得られたら、既製品の場合はメーカーに、特注品の場合は協力工場に製造を依頼します。その間に取り付け工事を行う施工会社を手配し、取り付け工事の現場管理までを行います。」(須山様)

同社では、金物の作図、工場での製造、現場での取り付けをそれぞれ専属の協力会社に外注。施工管理担当が関係者の間に入って全体をコントロールし、工事完了まで一貫して携わっていく。これまで、施工管理担当者たちは、それぞれが自分の案件だけに対応してきたが、須山様がコロナに罹患したことをきっかけに社内の課題が浮き彫りになったという。

「以前は、担当者一人ひとりが図面や見積もりを自分のPCで管理していたので、お互いの仕事の状況が見えていませんでした。私がコロナに罹患したとき、自分の案件を他の社員にサポートしてもらおうと思ったのですが、誰にも情報を共有していなかったので指示を出すのにとても苦労したのです。病床でつらい思いをしながら会社に何度も電話をかける経験をしたことで、『社員間の情報を共有できるツールを導入しなければ』と考えるようになりました。」(須山様)

そこで須山様は、CMを見て興味を持っていたANDPADの導入を検討。当初は社内の情報共有を目的としていたが、「せっかく導入するのだから協力会社も巻き込んで活用しよう」という社長の意向を受け、社員・協力会社間の情報共有にもANDPADを利用することになった。ANDPAD導入が決まった当時、社員や協力会社の方々の反応はどうだったのか、水野様に伺った。

「当社は30代〜40代が多く、ITの活用に抵抗がある社員もいないので、全員スムーズにANDPADの利用を開始できました。以前は個人がそれぞれのルールで情報を管理していたため、他の社員が情報を見つけにくい状態でしたが、今はANDPADのテンプレートフォルダに則って情報を保存していますので、どこに何が保管されているかがすぐに分かるようになり、担当者不在時の対応もスムーズになりました。」(須山様)

「協力会社さんも『おもしろそうなツールだね』と積極的に利用してくれています。『うちでも使ってみたい』と自分から要望を上げてくれた職人さんもいました。ANDPADは、スマートフォンの操作に慣れていれば問題なく使いこなせるツールだと思います。」(水野様)

資料共有によって協力会社の動きがスピーディーに

現在では、各担当者が、受注が決まった段階でANDPADに案件を作成。協力会社を招待して、ANDPADで現場案内図や図面などを共有する運用となっている。

また、ANDPADチャットや報告機能も活用中だ。協力会社から当日現場に入った人数や作業内容の報告を受け、工事の進捗管理や請求業務に活用しているという。そこで、そのような運用の中で感じている、ANDPADの導入メリットについてお二人に伺った。

「以前は、現場案内図や図面を印刷して職人さんにFAXしたり、ファイリングしてキャビネットに保管していました。今は、ANDPADを介してスピーディーに資料を共有できますし、いつでもどこでも閲覧ができるので便利です。渡し忘れた資料を現場へ届ける時間や、印刷の手間を削減できたことも嬉しい変化です。」(水野様)」

「ANDPADで共有した図面は、スマートフォンやタブレット上で拡大して閲覧ができるので、図面内の細かな数値が確認できるようになり、指示が出しやすくなりました。今でも紙の図面は併用していますが、以前のように通常の図面と拡大図の2つをセットで印刷・配布する必要がなくなりました。」(須山様)

また、ANDPADでの情報共有は、協力会社の職人にもメリットをもたらしていると須山様は語る。

「これまでは、私たちが承認図を印刷して配布していたので、協力会社さんは図面が手元に来るまで、次にどんな仕事があるのか分からない状態でした。今は、次にお願いする案件の承認図を先にANDPADに入れているので、職人さんたちがANDPADを通じて、今後の仕事をあらかじめ確認できるようになっています。それによって、工具や足場を早めに手配してくれるようになって助かっています。」(須山様)

現場への訪問回数が半減、常用作業の請求もしやすくなった

さらにお二人は、ANDPADの利用浸透によって「移動時間の削減」と「請求漏れの防止」が実現できたと話す。まず、移動時間についてはどのような成果が見られたのだろうか。

「職人さんが承認図や進行状況を確認できるようになったので、現場で直接ゼネコン担当者とやりとりしてくれるようになり、作業説明のために現場に足を運ぶ回数が減りました。明確にカウントしたわけではありませんが、訪問回数は半減していると思います。」(水野様)

「ANDPAD導入によって移動時間が減り、空いた時間を使って別の仕事ができるようになっています。この積み重ねが売上につながっていくことを期待しています。」(須山様)

また、現場において職人が作業範囲以外の追加作業を依頼されたときの請求にも、ANDPADが役立っていると須山様は語る。

「これまでは、職人さんから常用作業の報告がなく、ゼネコンに常用作業分の請求を上げられないことがありました。現在は、常用作業の内容を書いた作業日報をゼネコン担当者に確認してもらってサインをいただいた上で、ANDPADチャットにも常用作業の内容を報告してもらっています。作業日報とチャットでの報告を照らし合わせることで、当社からゼネコンに適切な請求ができるようになりました。」(須山様)

最後に、今後の展望について須山様に伺った。

「今は、設計会社、製造工場、職人の稼働管理を表計算ソフトで行っています。将来的には、この3つの稼働管理をANDPADに一本化していきたいですね。また、本来の導入目的であった社内全体での情報展開も進めていきたいです。」(須山様)

「建築金物は、専門性が高いゆえに認知度が高くないことが課題」だと須山様は捉えている。ただ、実際は私たちの身近なところで多くの建築金物が利用されているのだ。同社は、この仕事の魅力を伝え、若手の採用・育成にも積極的に取り組んでいくという。

「建築金物は、扱う金属や外壁の素材によって、取り付け方や納まりが大きく変わってくる専門性の高い仕事です。今後はANDPADに蓄積された図面や情報が、若手の教材となってくれることにも期待しています。」(須山様)

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