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ANDPAD施工管理とANDPADボードを連携して情報を集約、業務効率化によって付加価値の高い仕事が可能に

株式会社山崎工業 様
従業員規模 21〜50名
利用機能
課題
  • 作業日報を手書きするのに時間がかかり、また、事務員はそれをシステムに再入力する手間が発生
  • 全現場の進捗を拾い出し、工事予定表に反映して職人に毎日配布することに労力を割いていた
  • 週1回の工程会議用に、工事予定表の更新・印刷を行うのが手間だった
効果
  • ANDPAD上で作業日報を入力。記入時間とともに事務員の手間も削減
  • 現場進捗をリアルタイムで把握。早い時間から翌日の段取りができ、1日1時間ほど残業を削減
  • 出先でも工事予定を登録・編集でき、工程会議前の準備時間を大幅に削減

導入事例について詳しく知りたい方は、お問い合わせください。

株式会社山崎工業のご紹介

株式会社山崎工業は、福島県いわき市に根ざし、左官・防水・塗装工事、コンクリート床工事などを手がける専門工事会社だ。最近では、長年培ってきた技術力とノウハウを活かし、個人のお客様向けの事業も拡大。不動産仲介業を営む「桜まち不動産」と、個人宅のエクステリア・リフォーム工事を手がける「リノベガーデンプラザ」を開設し、地域のお客様の多様なニーズに応えている。

同社は現在、ANDPADの「施工管理」「ボード」を導入し、ふたつの機能を上手く組み合わせながら活用している。今回は、同社の代表取締役 山崎様、技術部部長 菅波様、管理部主任 江口様にインタビューを実施。ANDPADを導入した背景や導入後の成果、施工管理ボードを連携して使うメリットについてお話を伺った。

新卒の定期採用を実施、自社職人を育て技術を継承

同社は、病院や保育園、消防署、店舗など、公共施設から民間物件まで、さまざまな施設の建設工事に専門工事会社として参加している。いわき市発注の公共工事の元請けとして、また、地場ゼネコンの下請けとしても工事に携わり、創業より45年以上にわたって地域を支えてきた。

現場監督や営業担当だけではなく、職人を自社で雇用しているのが同社の特徴だ。左官・防水・塗装など、さまざまな工種に対応できる多能工職人を育てるために、教育体制をしっかりと整え、資格取得もサポートしている。

「6〜7年前から技術職の新卒採用を開始しました。社員が長く働いて技術を磨いていけるように、社会保険加入やCCUS登録などもしっかり行っていますし、若手社員への指導方法を学ぶ社内研修も実施しています。さまざまな工事を一貫して請け負える多能工がいることは当社の強みになっていますし、お客様からも『若手が多くて現場に活気がある』と評価していただいています。」(山崎様)

手書きの作業日報をANDPADへ移行、業務を大幅に効率化

そんな同社は、2020年にANDPAD施工管理の導入を決めた。その背景にはどんな課題があったのか、山崎様に伺った。

「当社の職人は、工事内容や使用した資材等を細かく記載した作業日報を毎日提出します。以前は、日報を手書きしていたので記入に時間がかかり、その内容を翌日事務員が社内システムに入力し直す手間が発生していました。文字や内容の判別に時間を取られていて、内容を誤って登録したりする事態も起きていました。」(山崎様)

この煩雑な作業を何とかしたいと山崎様が考えていたタイミングで、新型コロナの感染が拡大。人との接触を避けなければならない状況になり、現場作業終了後に会社に集まって日報を手書きすることも難しくなった。そこで山崎様は、施工管理ツールの導入を検討。自社の業務フローに合わせてカスタマイズできるANDPADの自由度の高さに魅力を感じ、導入を決めた。

「ベテランからは『紙のままでいい』といった声が上がりましたが、若手はすぐに慣れて使いこなしていました。そのうち、若手が現場ですぐに日報を上げて帰っていくのを見て、ベテランも『どうやったらそんなに早く帰れるのか』と気になったようです。そこから徐々に利用が浸透していきました。」(山崎様)

「ベテランにとって、若手は手取り足取り仕事を教えている、子どもや孫のような存在です。ただ、ANDPADに関しては、若手がベテランに教えるといったコミュニケーションも生まれています。」(菅波様)

同社では現在、ANDPAD施工管理の報告機能をはじめ、資料共有や写真管理などを活用している。報告機能においては、職人の手間を省くために、項目を選択していくと報告ができる仕様へと切り替えを実施。また、遠方の現場から戻る場合など、帰社時間が遅くなった場合も無理なく対応できるように、「日報入力は翌日の朝8時まで」とし、職人に入力を促しているという。では、導入後にどのような変化が生まれたのだろうか。

「以前は、作業内容や現場名がわからなかったり、社内で確認する手間もあって、前日の日報の入力に午前中いっぱい時間を取られていました。現在も一部の日報は手入力していますが、他の事務作業も含めて2時間程度で終わるようになっています。」(江口様)

「手書きの場合、一人ひとりの認識の違いによって作業内容や作業時間の記載にばらつきがありましたが、選択式にしたことで内容が統一化できました。個々の作業時間も測れるようになり、どこに手間がかかっているか・なぜ予算を超えたのか、といった要因の分析もできて原価管理にも役立っています。」(山崎様)

ANDPAD施工管理とANDPADボードを連携、工事の予定管理・職人の差配がスムーズに

報告機能の活用によって、職人や事務員の手間と作業時間の削減、原価管理の効率化を実現した同社。2023年からはANDPADボードも導入し、自社職人・協力会社の稼働管理に活用している。

同社の手がける工事は、大型施設の改修工事・新築工事から個人宅のエクステリア工事まで、内容が幅広い。工事件数は年間約330件、半日・1日で完了する工事もあれば1年かかる現場もあるという。以前は、技術部部長である菅波様が表計算ソフトで工事予定表を作成し、PDF化してから、チャットツールで社内に配布していた。当時は、どのような課題を抱えていたのだろうか。

「これまでは、社内ネットワークの共有ファイルで工事予定表を管理していました。私が職人から話を聞いて全現場の進捗を拾い出し、工事予定表に反映して毎日配布していましたが、その作業が非常に手間でした。雨の影響などで工事に遅れが出た場合は、全部作り直さなければならないのも大変でした。」(菅波様)

同社では、週1回の工程会議でも工事予定表を利用していたが、菅波様は「工程会議の準備にも多くの時間をとられていた」と、当時を振り返る。

「工程会議では、工事内容や必要な人工など、営業担当の要望を聞きながら、自社職人や協力会社をどの現場に配置するかを決めています。この工程会議の前に、営業担当5〜6名が各自の案件を表計算ソフトに入力していたのですが、1人が入力していると他の人が開けず、順番待ちの無駄な時間が発生していました。工事予定表を全員分印刷して準備する手間もありました。」(菅波様)

工事予定表作成の手間と工程会議の準備時間を削減するために、同社はアンドパッド担当者の提案を受け、ANDPAD施工管理ボードを連携して利用することを決めた。

ANDPADボードは、出先でも工事予定を登録したり、編集したりできるので便利ですね。以前は、営業担当1人あたり30分程度かけて工事予定表を入力していましたが、今は全員が自分のタイミングで入力できるので、会議前の準備時間を大幅に削減できました。工程会議でも、ANDPADボードをディスプレイに投影して打ち合わせをするようになったので、印刷の手間も、紙も削減できています。私の残業時間も1日あたり1時間ほど減ったと思います。」(菅波様)

「現在は、毎日15時にANDPADチャットで定例報告を受けるようにしています。ANDPAD導入前は、現場から戻った職人に状況を聞いてから翌日の段取りを組んでいたので、菅波は夜遅くまで残業していました。今はチャットや写真で現場の進捗をリアルタイムで把握できるので、早い時間から翌日の段取りができるようになっています。日程変更も予定をドラッグ&ドロップするだけで編集できるので便利です。」(山崎様)

毎日15時に各現場から定例報告が上げられ、翌日の段取りがスムーズに。

社内の情報格差がなくなったのが大きなメリット

では、施工管理ボード、ふたつを導入した上で実感されているメリットを山崎様に伺った。

施工管理ボードを連携して使うようになり、社内の情報格差がなくなりました。ボードによって数か月先の案件まで見通せるようになり、職長も段取りがしやすくなっているのではないかと思います。また、事務担当も現場の動きがわかるので、お客様からの問い合わせに直接お答えできるようになり、対応がスピーディーになりました。」(山崎様)

同社は、業務効率化によって生まれた時間を使い、集客や採用につながる新しい取り組みをはじめている。最後に、山崎様に今後の展望を伺った。

「今後は、個人のお客様向けのエクステリア工事・リノベーション事業をさらに強化していく考えです。そこで、作業時間短縮によって生まれた時間を利用し、現在は事務担当がPR活動を担当しています。SNSの更新やリクルート用の動画制作、デジタルサイネージ配信、年2回のイベント準備など、付加価値の高い仕事にチャレンジできるようになったのもANDPAD導入の成果と言えます。また、大型物件の工事に携わる現場監督の負担を軽減できるように、ANDPADを活用して分業化も進めていきたいと考えています。まだ使いこなせてはいない部分も多いですが、ANDPADの可能性は十分感じています。今後も活用を進めていきたいです。」(山崎様)

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