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サンワカンパニー、ANDPADで現場管理のDXを推進し業務効率化

株式会社サンワカンパニー 様
従業員規模 101〜300名
利用機能
課題
  • 多数の現場写真を残さなければならず、画像の管理が大変だった
  • 請求書や受発注を紙で管理しており、郵送や捺印の処理に時間がかかっていた
効果
  • 現場写真の管理や共有をANDPADで行うことで、職人や現場担当者の負担が大幅に軽減
  • 施工完了と同時に請求書の処理を行い、3日かかっていた事務作業が1日に短縮

サンワカンパニー(大阪府大阪市)は、クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD(アンドパッド)」を活用してDXを推進する。2021年より導入し、受発注管理をはじめ業務効率が大幅に改善している。

同社は住宅設備の販売だけでなく設置まで手掛ける。施工課の(左から)大垣氏、芦口氏、髙橋氏に話を聞いた。

現場管理7人で年間約1700件を施工

1979年、大阪市に輸入資材を取り扱う三輪を設立。2000年、輸入資材のインターネット販売を開始し、2008年に現在のサンワカンパニーに社名変更した。現在ではシステムキッチンをはじめ、洗面台やバス、建具、エクステリア建材といったオリジナルの住宅設備機器・建築資材を多数取り扱っている。
同社はオンライン販売だけでなく、キッチンやユニットバスなど水回り商材の組立サービスも展開。現場で住宅設備を設置する施工課では、ANDPADを利用して業務効率の改善に取り組んでいる。

「一番アナログな部署からDXを図るとの会社方針が示されました。以前、私たちの部署は下請けの施工会社とのやり取りは電話がメインで、電話後にエクセルで資料をまとめてメールで正式依頼していました。施工会社は、その資料をプリントアウトして現場に持ち込みます。当社も施工会社も、常に紙が存在する状況でした」と施工課の大垣氏は振り返る。
同社が取引する施工会社は全国に42社ある。年間の工事件数は約1700件。ANDPADは施工課の現場管理を担当する7人が主に利用している。

当初はANDPADの導入に否定的な社員もいたという。導入によって、依頼書と資料を施工会社に送った後、ANDPADに登録するといった作業が生じたためだ。また、高齢の施工会社が多く、社内だけでなく取引先に覚えてもらうのにも苦労した。
しかしその一方で、既に別事業者間でANDPADを利用している施工会社も多く、徐々に使い勝手にも慣れていき、業務効率が改善されていった。
「最初は、新たな手間が増え大変な面もあり、施工会社や現場の人たちが楽になるならと思って使っていました。しかし今、元に戻りたいかと聞かれたら戻りたくはないです。ANDPADがないと辛いですね」(施工課・髙橋氏)

導入前は書類の置き忘れで現場に戻るなど、現場管理ならではの使用感を語る髙橋氏。

 ANDPADの導入後、業務に取り組む中で画像管理や書類の保存、DXにおいて大きな変化を感じているという。

多量のデータ管理で過去物件の確認漏れ防止

現場で撮った画像を、スマホやタブレットからその場でアップロード・共有ができる。

 施工管理をするうえで多数の現場写真を残さなければならず、画像の管理に難しさがあった。写真を保管するため大容量のサーバーが必要になり、容量が足りなくなると過去物件の画像を削除していた。そのため、画像が削除されてしまった物件は詳細が確認できず、例えばリフォームの際に現状を確かめられないなど、施工管理の側面に課題があった。

ANDPAD
では多量の画像を保存することが可能で、過去物件の詳細確認においても画像が無いという心配が無く、管理する上で安心感があるという。施工会社からの評価も高い。職人たちは以前、現場作業の後、会社や自宅に戻ってから写真をメール添付して送っていたが、今ではANDPADを通じ、現地で報告書に記入して写真を撮って送る。スマホで撮影して、そのままアップロードして送信・共有ができるため、職人や現場担当者の負担が大幅に軽減された。

「現場調査時、作業開始時、完了時など、全部のデータを管理できるようになりました。現場で、リアルタイムで画像を確認できるのにも便利です」(施工課・髙橋氏)

法令遵守、リスク管理など一挙に対応

これまでの書類による受発注作業に代わり、全て画面上で行っている。

 建設業法など法律面でも、施工に関する書類を残す必要がある。3年、5年、7年など書類によって保存期間は異なる。「ANDPAD受発注」は建設業法・電子帳簿保存法などの関連法令に対応しており、同社でも電子受発注の発注書と請書を活用している。ANDPADを通して施工会社と書類を交わせば、電子書類として記録が残る。
これが法令を遵守したことにもなる。また、以前までは依頼書や名刺、住所などが記載された書類を現場に持ち運んでいた。これは個人情報管理においてリスクがあり、現場に置き忘れたときは帰社後でも回収に戻っていた。しかし、データ化したことで紙の書類を持ち出す必要がなくなり、情報漏洩などのリスクマネージメントができた。

ペーパーレス化で3日要していた事務作業を1日に

受発注管理では、下請け会社との間に注文書のやり取りに効果を発揮。今までは表計算ソフトで注文書を作成し、両面印刷で注文書・請書の形にしていた。社内では捺印申請をして社判を押し、注文書を封筒に入れて郵便する。
下請け会社は収入印紙を貼って返送する手順が必要だった。一連の中で収入印紙が貼られずに帰ってくるなど、書類の不備が多くあり、そのたびに修正・再送する手間があった。導入後は大きく改善され、DXしたことで印紙代や郵送料が不要になり、書類を返送する行程がなくなった。
最も業務効率が改善されたのが月末の請求書の処理だ。月末締めで請求書を処理するが、アナログ管理をしていた時は月末に一気に紙の請求書が届く。月に130件の業務をこなした場合、その請求書を処理するのに3日間ほどかかっていたという。しかし、ANDPADの受発注管理を利用すれば、一件ずつ施工完了と同時に請求書の処理が可能だ。月末にやることは、受発注管理の照らし合わせと請求受理ボタンを押すだけ。これまで月末は身動きが取れなかったが、今では他の業務に時間が避けるようになったという。

同社は今後、ANDPADに保存された案件履歴や施工写真活用を視野に入れる。

「修理やサービス、クレームなど、施工後に顧客から要望が出ることがあります。その場合に備え、案件ごとにきちんとデータを残しておくことが重要です。営業的な目線で言ったら、10年後、20年後にリフォームによる入れ替え業務が発生します。その時に納品履歴が役立つはず」(大垣氏)

目先のDXにとどまらず、収集したデータの活用も見据える。

ANDPADを使用した所感について語る大垣氏。

株式会社サンワカンパニーのご紹介

株式会社サンワカンパニー
https://info.sanwacompany.co.jp/

(リフォーム産業新聞online 2024年9月9日掲載記事の転載)

 

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