魅力は自社完結ではなく協力会社も使えるシステム
1994年創業のサンエーは、神奈川県横須賀市に本社を置き、「エネルギー自給率100%社会の実現」をミッションに掲げて太陽光発電事業や住宅のリフォーム事業を手掛ける。
2012年から中規模程度の太陽光発電設備を施工する中で、一つ一つの案件の管理がまばらだった。 太陽光発電や住宅のリフォームを手掛ける神奈川県横須賀市のサンエーは、そんな悩みを抱えていた。 同社の太陽光発電関連の案件は、住宅用や工場の自家消費用など300件ほど同時進行している。 一案件ごとに、納品書、工程表、図面、指示書など多くの資料が発生する。ANDPAD導入前は、それらをメールでやりとりしており、どの資料がどの案件のものなのか一目で分かりにくかった。 こうした問題を解決できるツールはないか。進捗管理に携わる清水亮氏は、様々な製品を比較検討する中でANDPADのことを知り、担当者から説明を受けた。最初は不安もあったが、実際に使うと便利さを実感。しかも自社だけで完結するシステムではなく、協力会社も使えるところに大きな魅力を感じて、導入を決断した。
簡単に情報を共有でき、施工事例を追体験できる
導入後は、案件の管理に関する問題が一気に解決していった。 これまでは社内でも、その案件に深く携わっている人だけしか業務内容を把握できなかった。それがスマートフォンやタブレット上で権限を付与された人なら誰でも資料を見られるようになったため、遠隔地にいても情報共有が格段にしやすくなり、協力会社に図面をメールで送る手間もなくなった。しかも、案件ごとに整理されているため、最新の図面がどれか分からなくなるトラブルも激減。膨大な現場写真も、ANDPADならデータ容量を気にせず保管できる。 また、複数案件の工程を一括で管理できる機能や、ひな形を元に報告書を簡単に作成できる機能などを活用することで、作業プロセスが簡素化されて業務品質も向上。顧客の依頼へのレスポンスも早くなり、時間短縮につながって全体的に残業時間が減少。働き方改革につながった。 同社は東京・千葉・島根・青森に支店を展開しているが、地方支店では自家消費の案件が少なく経験が積みにくい。一方で、関東は実績が増えた。地方支店で今後、自家消費を受注したときに何が必要なのか、ANDPADで事例を共有しておくことで、現地指導なしにやるべきことを追体験できるようにもなったという。 今では住宅用太陽光から自家消費型太陽光まで幅広い場面で使用しており、「ANDPADがないと仕事にならないくらいです」と清水氏は笑みをこぼす。
写真/都築大輔 文/大根田康介
※本記事は2022年1月発行「SOLAR JOURNAL アンドパッド特別号」において「USER REPORT 300 プロジェクトを案件ごとに情報管理 協力会社との迅速な“クラウド連携”で「業務の漏れ」と「管理の手間」が激減!」に掲載された記事の転載となります。