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「黒板AI作成」で黒板付き写真撮影・台帳作成にかかる時間が半減

株式会社三浦組 様
従業員規模 51〜100名
利用機能
課題
  • 黒板付き写真の撮影・管理にかかる手間を削減したい
効果
  • 「黒板AI作成」を活用して黒板作成を自動化
  • 黒板作成・写真台帳作成にかかっていた時間が半減し、残業も削減

導入事例について詳しく知りたい方は、お問い合わせください。

株式会社三浦組のご紹介

とび・土工事、コンクリート打設工事を専門に請け負う工事会社として創業し、現在では建築工事一式を一括で手がける総合建設会社へと成長した株式会社三浦組。東京都府中市の本社を拠点に、多摩エリアの公共施設や東京23区の民間物件の工事に幅広く携わっている地域密着企業だ。近年では、自社で土地仕入れ・設計・施工をトータルに行う賃貸・分譲マンションの企画・開発にも着手。創業より60年以上にわたって積み重ねてきた技術とノウハウを活かし、さらなる事業拡大を目指している。

そんな同社は、黒板付き写真の撮影・管理を効率化するために、2023年にANDPADを導入。若手社員を中心に、「黒板AI作成」機能を活用しながら写真管理に取り組んでいる。今回は、株式会社三浦組 建築本部 建築部 Y部長、同部 O係員に、ANDPAD導入前の課題や導入後の変化についてお話を伺った。

黒板付き写真の撮影・管理にかかる手間を削減したかった

同社の建築部では、分譲・賃貸マンションからオフィスビル、商業施設、地域の小学校、公共施設まで、幅広い物件の新築工事・改修工事を手がけている。建築物の種類としては、工期1年前後のRC造が多いという。

「創業以来、コンクリート打設工事を担う専門工事会社として実績を積み重ねてきたこともあり、建築工事においてもコンクリートの品質にはこだわりを持っています。化粧打ち放しコンクリート施工の品質を高く評価していただき、デザイナーズマンションなどに採用していただくことも多いです。」(Y部長)

また、社員約70名のうち、20代の若手社員が25名ほど活躍しているのも同社の特徴だ。毎年新卒社員を6〜7名ほど定期的に採用しており、定着率も高い。

「歴史のある会社ではありますが堅苦しさがなく、一緒に働く上司や先輩はみんなフレンドリーです。何でも相談しやすい環境が、若手の定着にもつながっていると感じています。」(O係員)

そんな同社の若手社員が担当している業務のひとつに、工事写真の撮影がある。同社は、この写真撮影と写真管理、写真台帳作成の業務を効率化するために、ANDPADの導入を決めた。では、同社はどんな課題を抱えていたのか、Y部長に伺った。

「当社が施工する物件は、工事写真の撮影枚数が膨大です。特に公共工事の場合、基礎工事の段階で撮影枚数は1万枚を超え、竣工までに5〜6万枚もの写真を撮影するケースもあります。これまでは、黒板とチョークやペン、図面、デジタルカメラを現場に持参し、撮影箇所ごとに手書きで内容を書いて撮影していたので非常に手間がかかっていました。黒板内容をPCで作成し、プリントアウトした紙をホワイトボードに貼り付けて撮影したりもしましたが、枚数が膨大なため用紙の作成に時間がとられ、時間短縮にはつながっていませんでした。また、撮影した写真のPCへの取り込み、現場ごとの写真整理、台帳作成にも時間が取られていました。2024年4月からスタートした時間外労働の上限規制を受け、残業削減に向けた対策をとらなければと考えていました。」(Y部長)

若手社員から運用を開始、「黒板AI作成」を活用して黒板作成を自動化

同社は、発注者より建築工事一式を元請けとして受注しているが、その主要取引先の1社であるディベロッパーがANDPADを利用しており、すでに利便性を実感していたため、ANDPADの導入を決定したという。

同社では、まず若手社員にアカウントを付与し、運用をスタートした。現在は、配筋写真の写真撮影・管理をメインにANDPADを活用しているという。普段はどのようにANDPADを利用しているか、O係員に伺った。

「まずは、工事前の準備として、PCでANDPADを開き、黒板を一通り作成してから現場に向かいます。PDFの図面をANDPADに読み込めば、豆図と黒板内容が転記された黒板が自動で作成されるので、とても便利です。ANDPADの『黒板AI作成』機能は、図面の読み取り精度が高いので、黒板の手直しもほとんど発生していません。」(O係員)

その後は、現場に行ってタブレットでANDPADを開き、該当の黒板を呼び出して写真を撮影しているという。ANDPAD導入後は、「現場での撮影も、台帳作成もスムーズになった」とO係員は実感されている。

「図面や黒板を持ち歩く必要がないですし、書いたり消したりする手間もないので気持ちが楽になりました。撮影した写真は黒板ごとに整理されてクラウドに保存されるので、デジタルカメラからの取り込みや仕分けの手間もなくなりました。」(O係員)

O係員をはじめとする若手社員の方々がANDPADを使いこなしているのを見たY部長は、ANDPADを利用する社員を拡大。現在では、所長を務める中堅社員にも利用が広がっている。

「若手社員は飲み込みが早く、すぐに利用が浸透しました。年齢や社歴に関係なく、わからないことは教え合う社風なので、若手社員が所長にANDPADの使い方を教えているシーンも見られます。O係員には、新入社員の研修担当も任せているのですが、新入社員であっても1日でANDPADの利用をマスターし、台帳作成までできていて驚いています。」(Y部長)

黒板作成・写真台帳作成にかかっていた時間が半減し、残業も削減

では、ANDPAD導入後に同社にはどのような変化が生まれているのだろうか。まずは、「黒板写真にかかる業務時間の短縮」についてO係員に伺った。

「図面を見ながら、豆図や黒板内容を1枚1枚手書きしたり、ホワイトボードに貼り付ける用紙を作成する手間が、『黒板AI作成』機能によってなくなりました。私の体感だと、これまで1日かかっていた業務が半日になったような感覚です。写真台帳も、これまでExcelに写真を貼付して作成していましたが、今は必要な写真と黒板内容の項目を選択すれば自動で作成できるので、台帳作成の時間もほぼ半減したのではないかと思います。」(O係員)

「若手社員からは、業務が効率化したと非常に好評です。雨で黒板やホワイトボードの文字がにじんだり、日差しで反射して見えにくくなったりすることもないので、撮り直しの手間もなくなりました。黒板作成や写真管理にかかる時間が削減できたことで残業時間も減っています。削減できた時間を、図面のチェックや仮設計画の立案、仮設・コンクリートの拾い出しなど、現場の進行をスムーズにする業務に使うこともできています。」(Y部長)

現在は、黒板機能の活用が進んでいる同社だが、Y部長は、「今後は資料共有やチャットなども活用していきたい」と構想を描いている。

「緊急で納まりを確認したい・相談をしたいといったとき、今は現場に直接向かっていますが、今後はANDPADの写真やチャットでまず状況を確認し、スピーディーな指示出しができる体制を整えていきたいです。また、今後は協力会社さんにも利用を拡げ、情報共有ツールとして活用していきたいです。」(Y部長)

売上高100億円を目指しながら、DXで働きやすい環境も整備

2019年、創業60周年を迎えた同社は、今後の事業方針として「Reiwa Vision beyond 2029」を策定。2029年までに売上高100億円、社員数100名の総合建設会社へと成長するべく、躍進を続けている。今後の事業展開について、Y部長に伺った。

「今後は、既存のお客様との取引を継続しながらも、新規のお客様の開拓や大規模物件の受注を目指していきたいです。大規模物件であれば、社員を4〜5名常駐させることができるので、社員が互いに調整して休みを取ったりと、より働きやすい環境づくりができるのではないかと考えています。当社が長年築き上げてきた信頼を維持するためにも、これからも品質を第一に工事に取り組んでいきたいです。」(Y部長)

最後に、ANDPAD導入を検討している企業に対して、Y部長からメッセージをいただいた。

「ANDPAD導入に対して、抵抗感を持っているベテランは当社にもいます。ただ、ITに馴染みのある若手社員でANDPADを試し、軌道に乗ってから利用を拡大したことでスムーズに利用が浸透しました。実際に使用している社員たちは、非常に使いやすいと言っていますので、段階的に運用していくのも一つの手ではないかと思います。」(Y部長)

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