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写真整理の時間が半減。撮り直しや資料共有の手間も大幅に改善

株式会社松田組 様

従業員規模 51〜100名
利用機能
課題
  • 夕方事務所に戻って、パソコンに写真データを取り込むのに時間がかかっていた
  • 所長の写真確認にタイムラグが発生。現場では次工程に移っており、撮り直しができないことも
  • 毎週、上司に工程表をメール添付して送る手間が発生
効果
  • 撮影した写真はすぐクラウドに格納。パソコンに取り込む時間がゼロに
  • リアルタイムで写真をチェックでき、撮り直しの指示もすぐできるように
  • ANDPADに工程表を入れておくことで、上司へのメール送付の手間が解消

株式会社松田組のご紹介

兵庫県西宮市に本社を置き、創業130周年を迎えた株式会社松田組は、建築・土木事業をメインに手がける地域密着のゼネコン。経営目的に「社員の幸せ 社員の人生の豊かさ」を掲げる、アットホームな社風だ。

社員55人のうち、建築工事部門は25人。校舎の長寿命化工事や市営住宅の建て替え、阪急電鉄関係施設の補修メンテナンスや駅トイレのリフレッシュ工事、工場の新築などを手がけている。公共・民間工事の割合は6:4。工事件数は、10億円規模の大きなものが年3-4件、その他改修工事・雑工事が年100件にのぼる。

そんな建築工事部門は、2023年からANDPADの施工管理機能や黒板機能を使って業務改善を進めている。所長の冨田様(写真左)と戸倉様(写真右)、現場監督の山本様(写真中央)に話を伺った。

昼間は撮影、夕方以降は写真整理で手一杯だった

ANDPAD導入以前、同社では工事写真専用のタブレット端末を使って写真を撮影し、それを事務所に持ち帰って各自のパソコンに取り込み、専用の写真整理ソフトで管理して台帳作成を行なってきた。

「通常、大きな現場だと撮影機材が2-3台必要ですが、専用のタブレット端末は高額だったこともあり、各現場で使えるのは1台だけということも。現場面積が広いうえ、施工が進むと撮影できなくなる箇所もあるため、職人さんにこまめに電話をもらっては撮影するの繰り返しで、1日中現場を駆け巡っている感じでした」と山本様は振り返る。

撮影枚数は平均100枚/日、配筋写真だと300-400枚/日、ひとつの現場で合計すると1万枚を超えることもある。この写真データを事務所に持ち帰って仕分けし、台帳を作成するのも撮影した現場監督の仕事だ。「夕方事務所に戻ってタブレット端末とパソコンをつなげ、写真整理ソフトに写真を取り込む必要があるのですが、今思い返すとこの作業に時間を取られるのが大きなストレスになっていました」と山本様。

「写真枚数が多くなるとパソコンへの取り込みにすごく時間がかかり、作業が止まってしまうことも。しかも、写真整理ソフトによる自動仕分けに間違いがあり、自分で仕分け直すこともありました。私自身は撮った写真を見失わないよう、その日のうちに日付や撮影場所ごとにこまめに整理しておきたいタイプですが、現場監督の中には、数日分の写真を後で仕分ける人もいて、余計時間がかかって大変だったと思います」(山本様)。

戸倉様も、同僚たちの苦労を横で見ていたそう。「写真や黒板をタブレット端末に溜めたままにしておくと動作が重くなり、いざ使おうとしてもなかなか起動しない、サクサク動かなくてストレスになるという話をよく耳にしていました。この不便な業務をなくしたいというニーズは、当時みんなが持っていたはずです」(戸倉様)。

撮影の手間や機材費の負担、PCに取り込む時間が激減

そんな同社がANDPAD導入後、最初に感じたメリットの1つが、「スマホを使って撮影できること」だったという。

「会社から支給されたスマホで撮影できるので、以前のように専用端末を購入するコストがかからず、機材不足も解消されました。自分が忙しい時に後輩に『この写真をこういう感じて撮ってほしい』と頼むなど、仕事をある程度人に振ることができるようになったのも、スマホ撮影ならではの利点だと思います」(山本様)。

そして、一番のメリットと言ってもいいのが、「写真をパソコンに取り込む時間がゼロになったこと」だという。

「ANDPADでは、撮影した写真がすぐクラウドに格納されるので、事務所に帰ってからパソコンに取り込んで仕分けをする手間が要りません。ANDPAD上の写真フォルダを指定してから撮影を行うことで、事務所に戻ってから写真整理という面倒な作業を行う必要もありません」(山本様)

タイムリーな指示・指摘で作業効率が向上。若手のフォローにも活用

冨田様は、ANDPAD導入後の変化として、「撮影の指示、撮り直しの指摘がしやすくなったこと」を挙げる。

「これまでは、事務所に戻ってパソコンに取り込むまで、どんな写真が撮れているかは撮影者にしかわかりませんでした。このため、部下が撮影した写真を私たちが確認している時点ですでに現場とタイムラグが生じており、撮り直しを指示したくても翌日にはもう次工程に移っており、手遅れというケースもありました。

けれども今は、リアルタイムで写真をチェックできるので、すぐに撮り直しを指示したり、撮り忘れや撮影ミスを未然に防ぐ言葉を遠隔からタイムリーにかけることができます。ANDPADの写真共有によって若手の成長度合いが見える化され、部下のフォローや指導に使えるのも助かっています」(冨田様)。

また、山本様も連携面でのメリットを感じている。「工期中に写真を共有できるようになったおかげで、抜け漏れがあった場合、作業の途中に上司がすぐに気づいて指摘をもらえることがあります。結果、手戻りがなくなり、写真整理の時間が従来の半分で済むようになりました」(山本様)。

業務の分担ができるようになり、コミュニケーションが増えた

さらに、業務の共有・分担ができるようになったのも嬉しい変化だという。

「これまでは、自分の仕事が早く終わって仲間を手助けしようにも、他の人の進捗がわからないうえ、台帳のまとめ方にも個人差があるので、安易に手伝えないという状況でした。けれども今は、誰がどこまでやっているかがANDPADで見えるので、忙しい人をサポートしたり、仕事を代わってあげることができるようになりました。ありがたいことに、私が休みの日に上司である冨田さんが防水試験の写真を、代わりにまとめてくれたことがあります。これは特殊な例かもしれませんが、1人で抱え込まず状況に応じて仕事を分散できるのもクラウドの良さだと思いますし、写真をベースにした社内コミュニケーションも増えている気がします」(山本様)。

資料の一元管理で、メール送信や事務所往復の手間を解消

また、戸倉様と冨田様はANDPADで図面や資料を一元管理する機能にも大きなメリットを感じていると話す。

「工事で使う書類やデータをクラウドに保管しておけば、社内の関係者がいつでも自由に閲覧・利用できるようになったことが一番の変化だと思っています。例えば、部長や管理職に毎週メールで送っていた工程表も、ANDPADに入れておけば見たい人が自分のタイミングで見ることができます。もうこれだけで、メールの文面を入力してデータを貼付して送る手間が省けていることになりますし、受け取る側にとってもメールを読む手間、見たい時に工程表を探す手間が省けます。

また、私が現場にいる時に社内にいる部長から『この書類を出してほしい』という電話がかかってきた時。以前なら『事務所に戻って急いでメールします』と返していましたが、今は『その書類ならANDPADにありますよ」と伝えるだけで、業務を止めることなく、その場で解決することができます。こんなふうに、1つ1つの業務が一元管理によってすごく改善されていると感じます」(戸倉様)。

「現場で職人さんに納まりを聞かれた時も助かりますよね。たまたま図面を持ってない場面だと、これまでは現場事務所に戻って図面を確認していましたが、ANDPADに図面を上げておけば、その場で自分のスマホでPDFを開いて納まりを指示することができます。事務所と現場を往復する手間が省け、職人さんを待たせずに受け答えができるようになったのもとてもいい変化だと思っています」(冨田様)。

JVにもANDPADを活用

社内での効果や利便性が確認できたことで、同社を含め計2社で取り組んでいるJV(ジョイントベンチャー、共同企業体)案件でもANDPADを利用しようと画策している。

「パートナー企業から配属される社外メンバーにANDPADのIDを付与し、当社の社員が作業所に常駐できない日には、そのメンバーに写真撮影を任せたり、図面共有などにANDPADを活用してもらうことで現場の作業効率を向上できたらと考えています」と冨田様。

また、2024年4月に施行された時間外労働規制を遵守するためにも、今後は業務の電子化をより進めていきたい考え。ANDPADはもちろん、BIMを使った図面のやり取りなどを強化して「働く時間の短縮」を図るという。

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