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会社拡大に必要な品質向上と、盤石な事業執行基盤の構築へ

株式会社石川組 様

従業員規模 〜20名
利用機能
課題
  • 足場の施工確認を、専務が全現場を回って行っていた
  • ノートに手書きで案件管理をしていたが、案件数が増えて管理が行き届かないことも
  • 現場で何か起きた時や変更があった時など、電話でのやりとりが膨大に
効果
  • ANDPADの報告機能を活用。社長や他の役員も二重三重に施工確認を行い、品質向上へ
  • 稼働案件を一元管理できるようになり、頭とノートで完結していた情報を見える化
  • 現場からの質問はチャットですぐに返答。電話が減り、時間に余裕が生まれた

株式会社石川組のご紹介

富山県砺波市を拠点に、足場工事事業を展開している株式会社石川組様。戸建住宅やアパートをはじめ、工場・学校といった大規模施設の足場工事にも幅広く対応し、地域のハウスメーカーや建設会社から高い評価を得ている成長企業である。
石川組様の強みは、質の高い施工をスピーディに行う技術・ノウハウと、お客様からの依頼に「NO」と言わない誠実で真摯な姿勢にある。現場は富山県内が中心だが、お客様の要望によっては、北陸三県や全国での工事にも対応。若手社員のフットワークの良さが生む機動力も、事業拡大の要因のひとつとなっている。

今回は、株式会社石川組 代表者の石川誼希様と、ANDPADの利用をリードしている統括部長 石川将司様に、導入の目的や経緯、今後の展開について伺った。

同時40件を超える現場の品質向上のために

石川組様が手がける足場仮設工事は、戸建住宅が7割、大規模施設が3割となっている。地域のハウスメーカーや工務店からの依頼を中心に、年間1,000件程度の足場工事を行っており、多い時では40~50件の現場を同時に進行している。案件の増加に対応するために新しい社員も迎え入れたという。事業拡大を期に現場管理の効率化の必要性を感じたと、石川誼希代表は語る。

「すべてのチームで安定した技術力を発揮し、品質を維持するためにも、現場管理の簡素化やルールの統一化、誰でも現場の状況が分かる『見える化』が必要だと感じました。」

また、足場工事に求められるニーズの変化にいち早く対応し、同業他社との差別化を図りたいとの思いもあったという。

「足場からの転落・墜落事故を防止するために、足場施工の安全管理対策は年々強化されており、今後一層厳しい基準が設けられることが予想されます。これからは価格やスピード勝負の施工ではなく、安全管理や品質向上に力を入れないと生き残れません。この流れを先取りして品質管理を徹底し、お客様を囲い込みたいと考えました。」

そこで、石川組様では、業務効率化とともに社内体制の改革に踏み切る。これまでは、石川誼希代表がお客様からの依頼を受け、工事の段取りを決めて、各職長に現場を割り振っていた。これらの業務を分担し、役割を明確化、このタイミングで元請け企業であるハウスメーカーや工務店との間で利用していたANDPADの導入を検討したという。

「ANDPADは、最初は難しそうな印象を受けましたが、利用しているうちに、徐々に便利さを感じるようになりました。ANDPADを利用しているお客様が多かったため、自社での導入の検討を始めました。」と、石川誼希代表。

石川誼希代表から、ANDPADの導入を任された石川将司様は、念のため他社製品もリサーチしたが、ANDPADが最も使いやすいと感じたそうだ。

「社内体制改革において、お客様への営業活動やアフターフォローは代表、工程管理や図面等の情報共有は管理者、現場の品質・安全チェックは職長が担当するよう、役割を見直しました。
その上で、私たちが最も大事にしているのは、施工の品質です。
色々なアプリやシステムを検討しましたが、社内の業務効率化と品質を安定させるためには、ANDPADの機能が一番マッチしていると感じ、導入を決めました。また、社内改革と同タイミングで運用を開始することにより、全員で気持ちを切り替えて、新しい品質管理体制をスタートすることができました。」


手書きからクラウドへ、施工品質チェックもANDPADで

社内体制の改革に伴い、新たな気持ちで臨まれたANDPAD導入だが、導入時の様子はどうだったのだろうか。
石川組様では、2021年より、社員12名と協力会社の職長、常駐する一人親方といったメンバーにANDPAD IDを付与。説明会を実施した後、本格運用を開始した。石川組様は、社員の平均年齢が28歳と若く、協力会社も同様に若い職人が多い。そのため、「導入は思ったよりスムーズに進んだ」と石川誼希代表は語る。

「現場の職長がANDPADで写真を撮影し、日々の報告を行う一律のルールを設定し、現場管理を行っています。職長や協力会社の職人が、毎日しっかり報告を上げてくれているのは、使い勝手がいいからだと思います。以前は、資料をわざわざ手渡ししたり、スマートフォンのコミュニケーションアプリで写真を送ってもらったりしていたので、情報のやりとりに手間がかかっていました。今は、資料も現場写真もANDPADですべて確認できます。発注から施工までの流れがスムーズになりました。」

さらに、施工品質の検査でもANDPADを活用しているという。

「ANDPADの報告機能に、当社の足場施工におけるチェック項目を設定して、養生の様子や設置状況、仕上がりなどを随時チェックしています。今までは最終的に専務が全現場を回って施工確認を行っていましたが、ANDPADの報告機能を活用して、社長や他の役員も品質を確認する検査体制を構築しました。二重三重に厳しくチェックすることで、品質向上を目指しています。チェック項目の設定には、アンドパッドの皆さんが協力してくれました。こころよく対応してくれて本当に助かりました。」と、石川将司様は語る。

品質管理と合わせて稼働案件を一元管理できるようになったことが、導入後に感じた大きな変化だという。

「ANDPAD導入前は、ノートに手書きで現場名や工期を書き込んで案件管理をしていましたが、案件数が増えたことで、まれに管理が行き届かないケースが出ていました。社長の頭とノートで完結していた部分を『見える化』、ANDPAD導入の成果が出てきていると思います。今後も、社長が経営に集中できる環境を整えていきたいです。」

「今は、すべての稼働案件をリアルタイムでチェックできるので、漏れがなくなりました。事務スタッフも完工した現場を同時に確認できるので、請求処理もスムーズになりました。」と、石川誼希代表も話す。

もうひとつの変化が、電話の大幅な減少だ。

「現場で何か起きた時には、些細なことでも私に電話がありましたし、お客様との打ち合わせで変更があった時は、私から職長へ電話をしていました。今は、現地調査の内容や、打ち合わせでの注意事項、お客様の要望などの詳細をANDPADに入力すれば、どこからでも閲覧できるので、情報共有がスムーズになりました。現場からの質問にもチャットですぐに答えられます。電話はほとんどなくなり、時間に余裕が生まれました。」


会社拡大に必要な品質向上と、盤石な事業執行基盤の構築へ

現在、石川組様は、品質管理に一層力を入れるため、ISO9001の取得を目指している。品質管理に徹底的にこだわりながら、さらなる事業拡大を目指す構えだ。

「ANDPAD導入をきっかけに、品質管理システムを構築する準備を進めています。ISO9001を取得するためには、膨大な書類を作成して管理を行う必要がありますが、『現場管理にはANDPADを利用している』と明示できるのはメリットです。当社の負担軽減と信頼性向上に役立っています。」と、石川将司様は語る。

「私が創業より大事にしているのは、『人を大切にする』ことです。今の仕事や生活があるのも、周りの方々のおかげであり、感謝の気持ちを持って行動することが、自分たちの成し遂げたい夢の実現につながると考えています。足場工事を通じて、人のためになる仕事、必要とされる仕事をし、喜んでいただければ、きっと私たちも、人から大切にしてもらえるようになります。今後もANDPADを活用して、安定した品質を保持し、お客様から頼っていただけるような会社にしていきたいです。」と、石川誼希代表も力強く語った。

5年後をめどに、市場規模の大きい北陸エリアの主要都市へ3営業所を出店する構想を描く石川組様。「新しい土地でも評価を得られる、品質の高い足場施工会社」を目指し、現場管理を徹底していくとのことだ。お客様や社会のニーズに誠実に向き合い、事業を拡大している石川組様の取り組みに、引き続き注目していきたい。

 

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