本記事はANDPAD会員様向けメディアANDPAD ONEに掲載された記事の転載となります。
大建ビルテクノ株式会社 高井 純也氏
多能工職人 関口 業盛氏
一都三県を中心に賃貸物件の建物管理から現場回復までトータルでサポートしている大建ビルテクノ株式会社は、今回の「熱中症応援プロジェクト」の現場の見える化部門で、上位50名に11名のユーザー様がランクインされました。修繕工事全てを一人で行い、短納期かつ低コストの高品質な仕上がりを提供するのが同社の強み。そこで、代表取締役・小林氏からの推薦で、今回の現場の見える化部門にもランクインされており、同社の多能工育成に貢献されている代理店の関口業盛氏と、運用面のキーパーソンである高井純也氏にインタビューを実施。前半は、関口氏の仕事への想いやこだわり、多能工育成で心がけていることなどについて伺いました。後半では、高井氏の仕事への取り組み方やANDPAD導入の経緯などについて伺いました。
全ての作業を一人で担い、 スピーディー×高品質にこだわる
――関口様が今のお仕事を始めた経緯を教えてください。
関口氏)上京のきっかけは吉本興行の養成所に通うためでした。東京の1期生だったんです(笑)お笑いの裏方に興味があったのですが難しくて。その後飲食関係やイベント運営関係のサラリーマンを転々としていたのですが、人付き合いがあまり得意ではなかったので、一人で黙々と作業ができる職人に魅力を感じ、2012年に大建ビルテクノに入社しました。現在は独立して、代理店として賃貸物件の原状回復を担当しています。クロスや床の張り替え、塗装、簡単な設備交換など、引き渡しができる状態に仕上げる最終清掃まで内装全般の修繕を行なっています。
――多能工はさまざまなスキルが求められる仕事だと思いますが、仕事をするうえでのこだわりはありますか?
関口氏)常に、ミスなく現場を仕上げることに集中するように心がけています。自分の思い通りに進められた時には、帰りの車で達成感から鼻歌を歌ってしまうことも(笑)。作業内容は多岐に渡りますが、掃除もやればやるほどきれいになるのが気持ちいいですし、どの作業も好きです。休み返上で、毎日この仕事をしていたいくらい。自分の仕事のスピードとクオリティを評価してもらえると嬉しいですし、この仕事に誇りをもっています。
繁忙期は大変なこともありますが、大建ビルテクノ様には仕事に集中できる環境を作っていただいているので、思う存分仕事に邁進できています。
自分らしく働ける環境にやりがいを感じ、 多能工を志す若手の力になりたい
――大建ビルテクノ様の多能工育成の先生としてもご活躍されているそうですが、職人さんを育成するにあたり心がけていることはありますか?
関口氏)基本的に研修生は2ヶ月かけて一緒の現場を回って仕事を教えます。全ての作業はカバーできないことも多いので、研修後は案件ごとに都度教えていきます。多能工への意欲がある人にはこちらもちゃんと向き合いたいと思うので、なるべく早く打ち解けるようにコミュニケーションを取りながら、少しずつ作業を任せていくようにしています。私はこの仕事がとても好きなので、本当は全ての作業を自分でやりたいんですけどね(笑)。研修生にも自分がやりたいのを我慢して任せているんだと伝えています。
2ヶ月間の研修終了後は、1ヶ月ほど一人で作業に集中できる環境も作っていただいているのもありがたいです。多能工は重宝されるので、小林社長は他社への引き抜きを懸念されていますが(笑)、私はこうした環境を作っていただける大建ビルテクノでの仕事にこだわりをもっています。
――ANDPAD導入後、業務はどのように変化しましたか?
関口氏)現場数が多く、それに伴い撮影する写真枚数や業務連絡などやりとりも多いのですが、従来のメールでのコミュニケーションが不便で、ストレスを感じていました。ANDPADを活用するようになってからは、電話だと伝わらないこともお互い同じ画像を見ながらやりとりができるので、現場調査部とのコミュニケーションがスムーズになったと実感しています。埋もれてしまいがちだった画像管理もきっちりとできるので助かっていますね。
メールは一斉送信になってしまうので見落としてしまうこともありましたが、ANDPADなら確認して欲しい人を選択して発信できるので、伝えたい人にきちんと伝わるようになったと思います。
――最後に、今後の目標を教えてください。
関口氏)私は、多能工というライフワークを見つけることができました。今後も多能工としてのスキルに誇りをもちながら、お客様に喜んでいただける高品質な仕事にこだわっていきたいです。また、私のように人付き合いがあまり得意でない人でも、やりがいのある仕事に出合えたので、これからも多能工を志す人の力になっていけたらと思っています。
業務環境の整備に活路を見出し ITを駆使した業務効率化に取り組む
――高井様が大建ビルテクノ様に入社された経緯と、現在のお仕事について教えてください。
高井氏)大学時代、進路がなかなか定まらず、どのような道に進むべきか思い悩んでいた時に大建ビルテクノを紹介され、2012年に入社しました。当初は営業担当として解約立会いなどに従事していましたが、対人コミュニケーションがあまり向いておらず苦戦して……。そこで、元々理系出身でシステムなどの方が得意だったので、運用側へキャリアシフトをさせてもらいました。ITを駆使して社内や職人さんとのやりとりなど業務効率化の仕組みづくりをするように。社員のため、協力業者さまのための仕事にやりがいを感じています。
――御社の業務内容について教えてください。
高井氏)クライアントは管理会社がほとんどを占めています。基本的に一人で現場担当する「多能工」によって、工期が短く低コストに抑えられるのがメリット。当社は未経験者を採用して、クロスの張り替えから最後の清掃まで一から多能工を育成しています。
――ANDPADを導入することになったのはどのような経緯だったのでしょうか?
高井氏)現場ごとの写真管理や現場との連絡ツールもなかったため、非効率な事務仕事が多いことが課題でした。社内データベースで管理していた画像データが飛んでしまったことも……。安全性を担保しながらどのように効率化を進めていくか検討していた時に、リフォーム産業フェアでアンドパッドを見つけて、「これだ!」と思いました。クラウド管理なので安心ですし、写真のデータも圧縮してアップされる仕様なので、データ容量を気にすることもなく使えるのが魅力的でした。メールに添付して送っていた以前の状況に比べると圧倒的に楽になりました。
ANDPAD導入後は、案件ごとに画像管理ができるようになり、業務効率化につながりました。業務上、画像の取り扱い件数が多いため、従来の運用ではかなり面倒だったところが解消されたので職人さんにも喜んでいただいています。
もっとANDPADを使いこなして 社員や職人さんが働きやすい環境をつくりたい
――今回の「熱中症応援プロジェクト」では、11名の職人さんがランクインされましたが、運用面での工夫はありますか?
高井氏)賃貸物件の敷金精算にかかわるため、訴訟などのトラブルを防ぐための修繕前後の写真を押さえておくことがとても大事。現場調査時と修繕完了時の写真はなるべく多く撮影しておくようにしているため、多い時は一現場で100枚以上になることも。あとは、基本的に現場は一人で担当している多能工というスタイルが、一人あたりの画像件数が多い要因の一つかもしれませんね。
――ANDPADに期待していることや、今後実現したいことを教えてください。
高井氏)現場は営業管理、見積もりや請求書、工程管理などを紙で管理していて、作業依頼書はPDFにしてANDPADにアップして確認してもらっています。今後は、もっとクラウドを活用してペーパーレスを推進し、テレワークなど働き方改革をしていきたいですね。そのためにも、100%ANDPADを使いこなしたいです。
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