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ANDPADの各機能を活用し、店舗施工における一連の流れを効率化、粗利率向上を実現

株式会社玄翁 様
従業員規模 〜20名
利用機能
課題
  • 現場監督ごとに資料の管理方法が異なり、情報の検索に時間がかかり、案件進捗の把握が困難だった
  • 紙の図面から寸法や数量を拾い出し、表計算ソフトによる見積もり作成で、手間と時間がかかっていた
  • 見積もり項目の入力ミスや抜け漏れが発生し、正確性や精度が課題となっていた
効果
  • 図面や写真、工程などを案件ごとに管理できるようになり、リアルタイムで進捗確認が可能に
  • ANDPAD図面の活用で、見積もり作成に必要な数量・寸法拾い出しを効率化
  • ANDPAD引合粗利管理で、見積もり作成時間が3分の2に短縮。見積もり精度も上がり、粗利率が向上

導入事例について詳しく知りたい方は、お問い合わせください。

株式会社玄翁のご紹介

東京都練馬区に拠点を構え、商業施設の設計・施工を手がけている株式会社玄翁。「玄翁があればなんでもできる」をスローガンに掲げ、個人経営の路面店からリゾートホテル、大手企業が展開する生活雑貨店まで、多彩な空間を形にしている会社だ。また、店舗内装に加え、同社が製作・取付を行う木製のオーダー家具・什器も得意先から高い評価を得ており、全国各地から依頼が寄せられている。
同社は、2021年にANDPAD施工管理の運用を開始。その後、図面機能、引合粗利管理、受発注を段階的に導入し、業務効率化を図ってきた。今回は、株式会社玄翁 代表取締役 碇勇一様にインタビューを実施。繁盛店を多く生み出す同社のANDPAD活用方法から導入後の変化まで、詳しくお話を伺った。

工事に関わる情報が属人化、多くの協力会社との情報共有が課題に

同社が得意としているのが、居酒屋をはじめとする飲食店の施工だ。こだわりを感じる高級店から親しみのある店まで、幅広いジャンルの店舗を手がけている。主には、設計事務所や店舗デザイナーから依頼を受けて施工を行っているが、全体の1〜2割は自社で設計も行っている。

同社が手がけた店舗が人気雑誌に取り上げられたり、行列ができる繁盛店になったりすることも珍しくない。現場は首都圏が中心だが、東北や関西、九州など、遠方の依頼も寄せられているという。では、まず同社の強みについて碇様に伺った。

「建築資材の価格高騰が続いていますが、当社は自社の木工工場で部材加工をすることで価格を抑えています。工期を短縮できるように、現場での施工・設置がしやすい木材加工も心がけています。こうした点を評価していただき、おかげさまで紹介やリピートでのご依頼も多くいただいています。」(碇様)

現在、同社では碇様と7名の現場監督が施工管理を担当し、50社以上の協力会社・職人とともに工事に取り組んでいる。工事件数は年間100件ほどで、数日で終わる短工事から2ヶ月ほどかけて行う工事までと規模はさまざまだ。

現場監督は同時進行で複数の工事を担当するが、現場数の増加にともなって、同じように増えていく資料の管理が課題になっていた。また、工程表や図面、写真などの管理方法は現場監督ごとにバラバラだったため、必要な情報にたどり着くまでに時間がかかったり、碇様が全案件の進行状況を把握するのも難しくなっていたという。

そこで同社は、工事に関わる情報を一元管理し、情報を共有していくために、ANDPAD施工管理の導入を決定。社員と協力会社にIDを付与し、運用を開始した。

「ANDPAD導入後は、図面や写真、工程などを1件ずつまとめて管理できるようになって情報が整理できました。案件ごとにチャットグループも立ち上がるので、現場の情報が混在したり、やりとりが埋もれたりすることもありません。一般的なメッセンジャーアプリとは違って、保存期限が切れて写真が消えることもないので安心です。また、現場の状況が写真や工程表、チャットでリアルタイムに確認できるので、社員のフォローに随時入れるようになり、トラブルや工期遅れを回避できるようになっています。今は余裕を持った工期を組み、社員がしっかりと休めるような工程管理にも取り組んでいます。」(碇様)

ANDPAD引合粗利管理の導入で、見積もりの正確性と精度が向上。見積もり作成にかかる時間も、以前の3分の2に削減

ANDPAD施工管理の運用が浸透した段階で、同社は図面機能引合粗利管理の利用をスタートした。以前は、紙の図面から寸法や数量を拾い出し、表計算ソフトで見積もりを作成していたが、以前の手法では「見積もり作成に手間がかかり、粗利率に影響を与えていた」と碇様は話す。

「以前は、拾い出しをした結果を表計算ソフトの雛形に入力して見積もりを作成していました。ただ、入力の抜け漏れがあったり、セルにズレがあったりして、正しい金額が計算できていないことがありました。まれなケースではありますが、お客様へ提出した後に大きな金額が抜けていることがわかり、あらためてお客様と交渉しなければならなかったり、最悪赤字になることもありました。また、現場監督それぞれが独自に見積もりを作成していたので、人によって見積もり内容が異なっていたり、精度が甘かったりするのが課題でした。」

そこで同社が利用を開始したのが、ANDPADの引合粗利管理図面機能だった。

表計算ソフトで見積もりを作成していた当時は、業務に慣れていない若手現場監督の場合、見積もり作成に3〜4日間かかっていたという。ただ、ANDPAD引合粗利管理の導入後は、「見積もり作成の時間は、以前の3分の2ほどになった」と碇様は話す。

ANDPAD引合粗利管理の場合、以前作成した見積もりを空のテンプレートに取り込んでから、その現場に合わせた見積もりを作成していけるので、作成スピードが上がりました。慣れるまでに1ヶ月ほどかかりましたが、若手の現場監督は今までの3分の2ほどの時間で見積もり作成ができるようになっています。」(碇様)

また、大きな変化があったのが、見積もりの正確性と精度だという。

「ANDPADではシステム上で見積もりを作成しますので、以前のような入力ミスや計算間違いは起きません。また、内容を全員で共有できるようになったので、何か気づいた点があれば修正の指示が出せるようになりました。何より、見積もりの精度が上がったことが大きな変化です。以前は、それぞれが大まかな見積もりを出していたので、粗利の予測が難しかったのですが、今は見積もりの段階で粗利を把握できるようになり、お施主様や協力会社との交渉もしやすくなりました。どの部分を調整するべきか判断しやすくなり、利益率の低い現場が減ってきています。」(碇様)

若手現場監督の寸法・数量拾い出しの作業が効率化

また、「ANDPAD図面の活用によって、見積もり作成に必要な数量・寸法拾い出しも効率化できた」と碇様は話す。

「経験の浅い現場監督は、これまで三角スケールを使用して紙の図面から手作業で寸法を拾い出していたので時間も手間もかかっていましたが、ANDPAD図面での拾い出しに切り替えたところ業務が大幅に効率化しました。紙を広げるスペースが必要ないので、出先でのスキマ時間に寸法や数量の拾いができるので便利ですし、現場で気づいた点を図面上に書き込みができるので重宝しています。」(碇様)

今では、引き渡し前検査での是正確認にも活用しているという。

「お施主様や設計事務所の方と現場を確認し、是正事項があればその場でANDPAD図面にピンを立てて写真を撮影し、メモと一緒に記録を残しています。今までは是正箇所をメモで残し、一覧にして協力会社へ伝えていましたが、ANDPAD図面であれば是正項目を表計算ソフトに一括でエクスポートできるので、協力会社さんへの指示出しもスムーズになりました。」(碇様)」(碇様)

協力会社の8割が電子受発注に対応

現在、同社では新たにANDPAD受発注も導入し、見積もり作成から協力会社への発注まで、一連の処理をANDPAD上で行っている。導入当初、紙でのやりとりに慣れている一部の協力会社からは反発があったが、碇様は「ANDPADでの受発注が基本」と決めて協力会社に周知。会社としての方針をしっかりと伝えた結果、受発注も1ヶ月程度で利用が浸透し、現在では協力会社の8割が電子受発注に対応しているという。

「現在は、工事の引き合いが入った段階で協力会社さんをANDPADに招待し、見積もりをもらっています。ANDPADから一斉にメッセージを送れば、1件ずつ連絡をしたり、資料を送付したりする手間もないですし、比較もしやすくて助かっています。また、紙の書類をやりとりする必要がなくなり、協力会社さんからの請求書の送付遅れ・送付漏れによるイレギュラー対応も少なくなりました。事務担当の負担も軽減しましたし、ペーパーレスにもなっています。協力会社さんも、自宅に戻って請求書を作成し、FAXをする手間がなくなったので助かっていると思います。」(碇様)

導入から約2年、粗利率の向上と業務効率化を実感

ANDPADの運用を開始してから約2年、着実に運用を進めてきた碇様に、あらためて導入後の成果について伺った。

「導入して1年間はうまく運用ができませんでしたが、アンドパッド担当者と定期的に打ち合わせを行い、2年目からは運用が軌道に乗りました。現在は、ANDPAD上で当社の現場監督と設計事務所、協力会社が全員でやりとりしているので、工事関係者間の意思疎通が早くなっています。見積もり精度の向上によって、粗利率も着実に上がってきています。」(碇様)

最近では、同社は埼玉県新座市に木工工場を新設。オーダー家具を希望するお施主様や設計事務所の要望に応えるために、木工機械の数を増やして生産体制を整備していく考えだ。

最後に、今後ANDPADの導入を検討している企業に碇様からメッセージをいただいた。

「ANDPADは、案件ごとの情報を整理して一元管理できますし、粗利率をリアルタイムで確認できるのは経営にとって大きなメリットがあります。協力会社さんとのやりとりや交渉もスムーズになるので、当社のように案件をたくさん抱えている会社にとってはとても有益なツールになると思います。」(碇様)

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