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やり直し工事を削減し大規模リフォーム案件で粗利率5%UPを実現

株式会社カスケホーム 様
従業員規模 51〜100名
利用機能
課題
  • 電話やFAXの情報伝達により共有が遅れ、工事の手戻りが発生していた
  • 工事のやり直しにより、利益が圧迫されていた
  • 図面を紙で管理していたため、古い図面で作業が進み、手戻りが発生することも
効果
  • やり直し工事が削減され、大規模リフォーム案件で粗利率5%UPを実現
  • ANDPADで事前に情報共有が可能になり、工事の準備や段取りが迅速化
  • 図面の印刷作業が解消され、残業時間が大幅に削減

導入事例について詳しく知りたい方は、お問い合わせください。

株式会社カスケホーム様のご紹介

明治16年の創業以来、130年以上にわたって新築や増改築、不動産と住まいに関する総合ワンストップサービスを提供しているカスケホーム様は、岡山県内におけるリフォーム実績No.1の企業である。「誠実であり続ける」「小さいことを大切にする」「生涯のお付き合いをめざす」という3つのお客様との約束を掲げ、岡山県下で4店舗を展開している。
修理などの小規模な現場から新築・増改築の大規模な現場まで、年間約3,000件という施工件数を誇るカスケホーム様。ANDPADを導入して業務の効率化や利益率の向上だけでなく、働き方改善の効果も感じていただいているという。

今回は代表取締役の安藤様と工務部課長の原田様に、ANDPAD導入の経緯とツール利用促進の工夫や導入後の変化についてお話を伺った。

工務部課長 原田様

情報連携ミスによる工事のやり直しを無くしたかった

カスケホーム様は、以前から現場における情報伝達のスピードについて課題を感じていたという。どうしても電話やFAXのやり取りだと営業、現場監督、そして職人さんとの意思疎通においてタイムラグが発生していた。しかし、情報連携が遅れていても、以前の情報や間違った情報で工事が進んでしまい、やり直しややり戻し(手戻り)がたびたび発生していた。現場監督として日々現場に出ている原田様は常に気がかりだったという。
「工事のやり直しが続くと会社の利益も圧迫してしまいます。こうした状況をどうにかして打開するためにも、お客様と職人、そして私たち現場監督のコミュニケーションをうまく取りたいと考えたのがITシステム導入を検討するきっかけでした。」

同じタイミングで、社内でペーパーレス化を進めていこうという流れもあったという。これまでは図面をすべて印刷し、事前にFAXで現場に送り、ファイリングして置いておくというスタイルだった。しかし、プラン変更や仕様変更が発生した場合に、最新の内容を反映した図面が現場に送られていなかったり、先に現場に入った職人さんが持ち出してしまい後から入った職人さんが図面を確認できないなどトラブルが頻出。さらには、古い図面でそのまま施工してしまった結果、やり直しが発生することもあったという。現場監督である原田様にとって大きな懸念事項だったという。
「こうしたトラブルが発生した場合、お客様から『やり直して』と言われて再度施工するのですが、指摘する側のお客様も指摘される側の職人さんもいい気はしません。やり直しを防ぐには、紙ではなくデータで図面を共有することで常に情報を最新化するとともに、ペーパーレス化も併せて進めることが必要だと考えていました。」

こうして、ある施工管理システムの運用を開始したという。その導入から約1年ほど経って、ANDPADに出会ったと安藤社長は語る。
「以前のシステムは、工程表が簡単に作成できるなど便利に使っていたものの、現場写真や図面などをアップロードする際に時間がかかっていたのが気になっていました。そういったタイミングでANDPADについて社内の担当者が話を聞いてきました。機能の説明や実際のアプリ画面など見せてもらっていて、担当者から写真アップロードや操作のスピードが圧倒的に早くて、サクサクと進んだと報告を受けて、ANDPAD導入に踏み切ることになりました。」

オンラインインタビューに答えてくださった原田様

ANDPADのデータを新入社員教育にも活用

カスケホーム様ではANDPAD導入以前からITシステムを活用していたため、既に社員も職人さんもスマホを使いこなしていたため、導入に際して苦労する点はほとんどなかった。スマホを持っていない職人さんや現場にメインで入ってもらう職人にはiPadを会社から支給し、積極的にツールを活用してもらえるようにしているという。業者会などで定期的に講習を実施して、ANDPADの操作についてフォローする体制を整えている。
「以前のシステムからANDPADに切り替える際は、少なからずせっかく慣れてきたのにという声は確かにありました。しかし、操作自体に大きな差はありませんからね。使っているうちにANDPADの操作にすぐに慣れてきて大きな問題はなく、みんな満足してくれています。」

導入の目的のひとつであった職人さんとのコミュニケーションも取りやすくなった。ANDPADのチャットには確認機能があることで、これまで現場に連絡した内容を確認したかどうかが不明瞭だったのが改善できた点も大きいと原田様。
「情報を確認し把握するということに対して、職人さん1人1人の意識が高まったと思います。職人さんが確認ボタンでチャットにリアクションすることで、確認してもらえていることが分かると、現場管理者側としては安心できます。」

当初の導入目的であったコミュニケーションロスの解消だけでなく、ANDPADを新入社員教育の場面でも利用するなど、活用の幅が広がっているという。カスケホーム様では新卒採用を実施しており、案件数が多く現場によって担当者も都度変わるため、新入社員教育として先輩社員と2人1組で業務を行う「バディ制度」を採用している。
先輩社員が後輩社員に指導し、先輩社員が多忙な時に後輩社員がサポートする。相互に助け合うこの制度を維持するためにもANDPADが役立っているという。バディ制度を提唱した原田様は、この制度とANDPADの相性の良さを実感されている。
「ANDPADは多くの現場の写真や図面がすぐに確認できます。自分の担当現場はもちろん、担当外の現場も見られますから勉強中の新人社員にとっては便利です。1人で空き時間にANDPADを操作していろんな現場の写真や図面を見ることで、これから向かう現場の状況について予習したり、先輩社員に受けたアドバイスの復習ができますからね。」
新卒社員の教育の場においては、現場での先輩社員からの直接指導に加えて、全体の流れのイメージを持つことができるように、蓄積したデータを予習復習に上手くご活用いただいている。


オンラインインタビューに答えてくださった安藤様

生産性の向上によって大規模リフォーム案件において利益率が5%上昇

ANDPADを導入して約1年半、カスケホーム様では導入後日々の業務にさまざまな変化があったという。
各職人が工事の写真をすばやくアップロードすることで工事現場の進捗状況が常に把握できる。現場監督として工程を管理する原田様が特に感じているのは作業効率の向上だ。
「ANDPADを見ていれば、業者さんたちも最新の状況が確認できますから、そろそろ資材を準備して持って行こうとか、そろそろ現場に入ろうとか、業者さんから言ってきてくれたりします。私たち現場監督も現場の準備や作業予定を立てやすくなりました。コミュニケーションロスによって発生していた、業者さんが現場に行っても作業できず、そのまま帰るといった無駄がなくなり、効率がぐんと上がりましたね。」

ANDPADでプランや仕様の変更等の情報を事前に共有しておくことで、工事の準備や段取りが迅速にできる。原田様によれば、工事のやり直しが減少し、利益率上昇が見られたという。
「やり戻し工事をしなくて済む現場が増えましたから、利益率も自然と上がりましたね。大規模案件に至っては5%以上利益率が上昇しています。利益率が上がると件数を追わなくてもよくなって、目の前の現場に集中できます。元請けにとっても職人さんにとってもメリットが大きいですね。」

ANDPADを導入したことによるメリットは作業効率の改善や利益率の向上だけではない。社員の勤務環境の改善にも役立っていると原田様は実感されているようだ。
「現場写真のアップロードがスピーディーにできたり、職人さんたちと社員の意思疎通がスムーズになったり、図面の印刷作業が大幅に削減できたりしたことで、導入前と比べると残業時間はかなり短縮できていると思います。弊社は20時にはオフィスを消灯しますから、自然と全体的な生産性はあがっていると感じますね。」

そんな中、今後避けては通れないのが、世界中に広がっている新型コロナウイルスへの対応だ。カスケホーム様では、今後もコロナ禍が続くことを見据えて新しい取組みや改善策を模索している。現場管理業務と並行して本部の運営を担当している原田様は、Webを活用した集客に積極的に取り組んでいるという。
「コロナの影響で私たちもさまざまな工夫を求められています。お客様と一対一で予約制のオンラインセミナーを行う機会も増えてきました。これからもコロナ禍が続く可能性を考えて、なるべく接触を避けながらも新規のお客様を増やしていく工夫が必要ですね。」

SNSでの集客にも注力し始めたというカスケホーム様。リフォームや各店舗の情報を提供するYouTubeチャンネル「カスケTube」を開設し、精力的に集客活動を展開している。
集客の面だけではなく、働き方についても変化を余儀なくされたが、素早く対応できたと原田様は語る。
「自粛期間中、試験的に在宅勤務など行ったのですが、在宅でもANDPADなどのツールで現場状況が確認できて、想像以上どこにいてもできる仕事が多いことに気づきました。そのため、より効率的な在宅勤務を促進するためにWeb会議に対応できるようパソコンをスペックアップしたりポケットWi-Fiの支給を行うなど、積極的に設備投資していきました。」

ANDPADの導入によって、問題点のひとつだったお客様と職人、社員の三者間のコミュニケーションが劇的に改善されたことで、作業効率や利益率も向上するという相乗効果が得られていることは大きいと安藤社長は言う。
「私たちの最重要課題は、施主と職人や私たちとのコミュニケーションロスをなくして工事の品質アップにつなげること。目の前の現場に集中してお客様に喜んでいただくために、今後はさらにANDPADの様々な機能を最大限に活用していきたいですね。」

コロナ禍にも屈することなく、多くのお客様に住宅総合ワンストップサービスを提供し続けているカスケホーム様の熱い想いを、ANDPADもサポートしていきたい。

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