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「黒板AI作成」の利便性を実感、ANDPADを活用してさらなる生産性向上を目指す

株式会社宇佐美組 様
従業員規模 51〜100名
利用機能
課題
  • 工事写真をデジカメで撮影後、PCに取り込み整理・台帳作成を行っており多大な手間と時間がかかっていた
  • 写真差し替えの際、表計算ソフトで作業を行いシートを何度も出力し直す必要があり、業務効率が悪かった
  • 以前の現場管理アプリでは配筋リストの切り出し作業に多くの時間を要し、大規模施設では高額なコストがかかっていた
効果
  • ANDPADでは黒板内容が一目で分かるように整理され、画面上での修正も可能となり、台帳作成が簡便になり業務効率が向上
  • 配筋リストのファイルをアップロードするだけで自動的に黒板が作成できるため、作業時間が大幅に削減
  • 図面機能により、現場での指摘箇所の管理が容易になり、是正指示書の作成が効率化

株式会社宇佐美組のご紹介

岐阜県大垣市に本社を置く株式会社宇佐美組は、2024年に創業100周年を迎えた地域を代表する総合建設会社だ。本社・名古屋支店は東海地域、2012年に開設した東京支店は首都圏全域を営業エリアとし、公共工事・民間工事を幅広く手がけている。

生産性向上に向けてDXを推進する同社は、約6年前に現場管理ツールを導入したが、2023年にANDPADへの切り替えを決めた。今回は、岐阜本社で現場所長を務めつつ、ANDPADの利用推進にも取り組んでいる、株式会社宇佐美組 工務部 工事グループ 下村様にインタビューを実施。ANDPADの導入を決めた理由や導入後の使用感についてお話を伺った。

将来を見据え、幅広い機能を持ったANDPADへの切り替えを決定

鉄筋造を中心に、工期半年〜1年程度の新築・改修工事を手がけている同社。東海エリアでは、小中学校・病院・文化センターなどの建築工事や土木工事といった公共案件を中心に手がけ、地域の発展を支えてきた。また、チェーンストアやメーカーから直接工事を請け負い、店舗や倉庫、工場などを建築する民間工事にも携わっている。一方、首都圏エリアをカバーする東京支店では、大手デベロッパーから請け負う賃貸マンションの新築工事を事業の主軸としている。まずは、同社の特徴について下村様に伺った。

「若手の現場監督が活躍していることが当社の特徴です。現在、岐阜本社には40名ほどの現場監督がいますが、その大半が20代〜30代です。年齢の近い先輩が多くいるため、新卒の社員も質問や相談がしやすい環境が整っています。若手が孤立しないように、先輩が現場でフォローをする体制や若手の交流会も設けています。また、女性現場監督の採用にも力を入れており、近年は毎年1〜2名が入社しています。」

建設業界での人手不足が進むなか、若手が活躍できる教育体制や働きやすい職場づくりを進める同社は、DX推進にも力を入れている。約6年前の現場管理アプリ導入を皮切りに、クラウドストレージでの資料管理や、デジタルサイネージによる現場情報の掲示など、さまざまな取り組みを進めてきた。

「以前は、黒板を置いてデジカメで工事写真を撮影し、その写真をPCに取り込んで整理した上で台帳作成をしていたので、非常に手間がかかっていました。残業時間の削減に向けて対策を講じなければと考えていた時期に、同業他社が現場管理アプリを導入したと聞いて、当社も同じアプリを利用してみようと考えました。」

以前利用していた現場管理アプリに対して、「機能的には大きな不満はなかった」と、下村様は話す。では、なぜANDPADへの切り替えを決めたのだろうか。

「ANDPADのCMはよく目にしていたのですが、ハウスメーカー向けの施工管理アプリというイメージが強く、当社のようなゼネコンでも活用ができるのか、最初は分かっていませんでした。ただ、黒板や図面はもちろん、工程表や資料、チャットなど、ゼネコンにも必要な機能が包括的に揃っているとアンドパッド担当者から聞き、興味を持ちました。これまで利用していた現場管理アプリの利用に、ベテランの現場監督はようやく慣れてきたタイミングではありましたが、長い目で見れば幅広い機能を持ったANDPADに切り替えた方がメリットが大きいと思い、切り替えを決めました。」

「黒板AI作成」機能が社内で好評、利便性を実感し始めている

同社では、まず社内全体での利用浸透を目指して、「黒板」と「図面」に絞って利用をスタート。すでにデジタルでの現場管理に取り組んでいたこともあって、「ANDPADへの切り替えに対して大きな反発はなかった」と、下村様は語る。特に、若手社員はスムーズにANDPADに移行し、混乱もなく業務を開始できたという。

「導入後の説明会に加え、最新情報は随時共有して、ANDPADをスムーズに利用できるようにフォローしています。一部のベテランからは『せっかく前のアプリの使い方を覚えたのに』との声もありましたが、若手はスムーズにANDPADの利用に慣れ、質問もほとんど出ませんでした。今は、若手からベテランへレクチャーをする光景も見られています。」

では、ANDPADの「黒板」「図面」を実際に利用し、どんな変化を感じているのだろうか。まずは、黒板機能について伺った。

「撮影した写真を整理する際に、ANDPADはフォルダ内に黒板と写真が分かれて表示されるため、黒板の内容が一目でわかるのが便利です。台帳作成に関しても、ANDPADはエクセルに出力する前に、画面上の帳票で写真の並べ替えや挿入ができるので、修正も簡単にできるようになりました。以前は、写真差し替えのたびに表計算ソフトのシートを出力し直していたので、その手間がなくなり、業務がはかどっています。」

また、若手に好評を博しているのが「黒板AI作成」だと、下村様は話す。

「以前の現場管理アプリでも豆図付きの黒板作成は可能でしたが、配筋リストを切り出す作業には時間がかかり、何とか効率的にできないかと試行錯誤をしていました。配筋切り出しを代行するサービスもありましたが、大規模施設で依頼をすると高額になってしまい、コスト面がネックでした。その点、ANDPADでは、配筋リストの含まれたファイルをアップロードするだけで、豆図や黒板内容が自動検出され、黒板を簡単に作成できます。まだ、使用し始めたばかりですが、業務はとても楽になりましたし、業務時間削減にも効果が期待できると感じています。」

次に、図面機能の使い勝手についても伺った。

「以前は、表計算ソフトの検査用紙を紙に出力し、現場を回って手書きで指摘事項を書き込み、事務所のPCで打ち直した上で是正指示書を作成していました。今は、ANDPADの図面機能を開いて、指摘箇所にピンを設定して情報を入力し、写真とともに保存しています。指摘箇所をまとめた是正指示書も協力会社ごとに出力できるので、指摘事項の打ち直し作業や協力会社ごとの仕分け作業はなくなりました。」

次の100年を見据え、ANDPADを活用してDXを実現したい

ANDPADへの切り替えによる変化を実感し始めているという同社。「今後もさらに活用を進めていきたい」と語る下村様に、今後の展望について伺った。

「今後は、協力会社さんと一緒にANDPADを利用していくことを検討中です。私たちがANDPADの利用に慣れてきた段階で複数のモデル現場を決め、まずは躯体や内装工事会社の協力会社さんにIDを付与し、一緒に使用感を確認したり、課題を洗い出していけたらと考えています。また、今後はANDPADの新たな機能も積極的に活用していきたいです。協力会社さんの人手不足も進んでいるので、当社がデジタルツールを導入することで、協力会社さんの業務負担も削減していきたいですね。」

同社は、お客様や協力会社との信頼関係を維持するためにも、DXは欠かせない取り組みだと考えている。建設業界の「次の100年」を見据えた上でデジタル化を推進する同社のチャレンジを、今後もサポートしていきたい。

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