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写真管理機能が高評価、1日30分の業務時間を短縮

株式会社辰 様

従業員規模 51〜100名
利用機能
課題
  • 黒板写真の整理や写真台帳作成に毎日40〜45分かかっていた
  • リフォーム部門の工事では、監督が複数現場を掛け持ちするため、業務の把握が大変
効果
  • 写真整理・台帳作成が15分程度で完了。1日あたり30分ほど業務時間が短縮
  • 複数の現場管理をANDPADで一元化。遠隔からも現場を管理しやすくなった
  • ANDPAD上で新人の撮影した写真を確認でき、指導が容易に

デザイン性の高い建築を専門に、高精度の施工で高い評価を受ける株式会社 辰(東京都渋谷区、岩本健寿社長)。企業コンセプトに掲げる「こだわり建築」の追究と働き方改革の実現に向け、現場管理システムのDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めている。初弾としてクラウド型建設プロジェクト管理サービス『ANDPAD』を導入した讃井隆浩取締役建築本部本部長にDXのポイントを聞いた。

同社の特徴は、施工図を監督自ら作成し、施工力と提案力を高めることにある。讃井本部長は「デザイン、難易度、コストなどの条件が難しい時に、『できません』と言うのではなく、どうすれば形にして満足してもらえるかを顧客とともに考え、ぎりぎりまで解決策を探る」と仕事における最大のポイントを語る。

特にコンクリート化粧打放しのデザイナーズマンションを得意とし、施工を左右するコンクリート打設の際は他現場の監督も応援に駆け付けて品質管理を手伝い、出来映えを追究するなど徹底してこだわる。2024年4月からは残業時間を考慮しながら施工の肝となる図面作成の時間を確保する必要があるため、現場管理システムのDXが不可欠と判断した。数ある施工管理アプリからANDPADを選んだのは、AndroidとiPhoneの両方の端末で利用できるからだ。導入後、既に多くの社員から評価を得ているという。

特に効果を発揮しているのが写真管理だ。「今回初めて電子小黒板を導入したが、工事写真と黒板に書いた内容を自動で台帳に転記し保存されるため業務のほとんどが現場で完結する。毎日40〜45分かかった業務が15分程度で終わり、1日あたり30分程度業務時間が短縮された」と効果を語る。

多いときは1日に百枚程度撮影する工事写真の業務が大幅に効率化されるため、余った時間を他の業務に振り分けることができる。撮影した写真はクラウドに一元的に管理するため、新人の撮影した写真を見ることで指導も容易になった。

新築部門がけん引し、リフォーム部門の導入も進んでいる。「監督が常駐する新築工事と異なり、複数の現場を掛け持ちする改修工事は業務の把握が大変になる。ANDPADで複数の現場管理を一元化することで、遠隔からも現場を管理しやすくなった」という。

さらにアフターメンテナンス部門も導入を始めた。これまで担当者や部署別に管理していた図面などのデータをANDPADに一括保存することで数十年にわたる維持管理を効率化するのが狙いだ。「将来的には受注、施工、維持管理のデータを一気通貫でANDPADに保存し、顧客に呼ばれたら誰でもすぐ物件情報を検索して情報を出せるようにする」と目的を語る。そのためにも「まず新築部門でしっかり検証し、社員みんながメリットを実感した上で全社展開したい」と構想する。

来年4月から始まる残業時間の上限規制の対応では「長年にわたり繰り返してきた仕事の仕方に対する意識改革が最も重要だが、ITツールで短縮できる業務は積極的に増やしたい」と考える。なにより「図面のレベルを上げるのは人しかできない。誰がやっても同じ結果になる業務はITツールで代替し、施工の平均レベルを向上させる」と見据える。

最短距離で生産性を上げるには、使う側がメリットを実感し、自主的に使うことがポイントになる。その意味で「ANDPADの強みはきめ細かいサポート体制にある。一般的な合同説明会だけでなく、現場の実情に合わせて社員に機能を説明してくれるため、使い始めるハードルが下がり、機能を覚えやすい」と語る。今後はサブコンなど協力会社とのデータの共有を進め、現場全体のDXを推進する意向だ。

※本記事は2023年12月19日発行の「建設通信新聞」において掲載された記事の転載となります。

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