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デジタル化でより精緻な原価管理を。情報連携を改善し残業時間を38%削減!

長野スーパー株式会社 様
従業員規模 21〜50名
利用機能
課題
  • 紙の日報から、個人の労務費や材料費を算出し工事費用を管理。日報チェックに膨大な時間がかかっていた
  • 表計算ソフトへ手入力でしていたため、入力ミスが発生
  • 現場間の移動のほか、写真整理や見積作成などの作業に追われ、残業が発生
効果
  • 工事費用の算出作業が、10分の1に減少
  • 想定外の残業による労務費や、見積作成にかかる稼動時間も把握可能に
  • 現場への移動時間の削減と、写真の取り込み作業がなくなり、残業時間が38%減少
  • 有給取得率が30%程度〜90.8%に向上

導入事例について詳しく知りたい方は、お問い合わせください。

長野スーパー株式会社のご紹介

長野県佐久市を拠点に、給排水設備や衛生設備、空調換気設備、消防設備、水道施設などの設計・施工を手がけている長野スーパー株式会社様。市内有数の設備工事会社として、官公庁発注の公共工事から一般住宅、ビル、店舗などの民間案件まで、幅広い工事に対応し、実績を残されている。東信エリアの中核都市へと発展を続ける佐久市のライフラインを支える工事や、建物を快適に保つ各種設備工事に力を注ぐ地域密着型企業だ。

今回は、長野スーパー株式会社 代表取締役社長 倉島 悟様に、ANDPAD導入に至った経緯や、現在の運用方法、導入後の成果について伺った。

紙ベースでの管理だと原価の算出が困難だった

倉島様が、長野スーパー株式会社の代表取締役に就任されたのは、2019年。倉島様は、原価管理や業務体制に課題があると感じ、就任と同時に社内改革に着手したという。
「当時は、紙で提出された日報から、個人の労務費や材料費といった工事費用を算出し、管理していました。多くの現場を抱えているため、チェックしなければならない日報の数は膨大でしたね。手書きのコメントから数字を抽出し、外注業者ごとにExcelシートで集計していましたが、手入力でのミスも発生していました。現場担当者の仕事の進め方や、日報の記載内容にもムラがあり、業務面でも、経理面でも、一元管理がしづらい状況だったんです。正確な原価管理をする上で、数値の集計作業をもっとスムーズに行わなければならないと、危機感を抱きました。」

さらに倉島様は、「見えない経費」の存在にも、着目したと語る。
「現場担当者は、1日中現場を回って、職人さんたちに指示を出していて、移動に多くの時間をとられていました。帰社後には、デジカメで撮影した現場写真をPCに取り込む作業や、見積もり作成といった事務処理に追われ、残業が多かったのです。移動時間や煩雑な作業に、労務費がかかっていることが、気になっていました。」

厳密な工事原価を算出するために、「数値の抽出・集計を効率化しなければならない」と感じた倉島様は、さまざまなツールを検討。施工管理アプリを数社比較した上で、ANDPADの導入を決められたという。
「労務費や材料費といった経費を把握する上で、ANDPADの日報機能が活用できると思いました。すでに導入していた原価管理ソフトと組み合わせて、利用ができる点も決め手になりましたね。将来の事業展開に合わせて利用方法を変えていける、拡張性の高さも魅力でした。」

報告機能を活用して原価管理のPDCAを回すことができている

現在、ANDPADは、現場担当者から事務部門まで、社員全員が使用するツールとなったという。「業務でANDPADを使うのが当たり前」という姿勢で導入を進めたことが、利用促進につながったのではないかと、倉島様は分析する。

「ANDPADは、すでに当社の共通語になっていますね。『ANDPADに資料を入れておいて』『ANDPADで報告して』というやりとりが日常化していて、業務の一部に組み込まれています。社員には当然、葛藤もあったと思います。しかし、会社として、今後はANDPADを利用して業務を行うという強い意思を示したことが、結果につながったのだと思います。」

導入当時、倉島様がキーポイントだと感じていたのが、社員のスマートフォンへの理解度だった。若手とベテランの間で、ITリテラシーの差があり、利用がスムーズに進むか懸念されたという。
「建設業界は、ITに疎い人、ITに抵抗がある人が、まだ多い印象です。しかし、まずは何でもやってみることが大切だと思いますね。実際に、ほとんどの人が日報入力や資料確認など、基本的な操作をマスターしています。ANDPADは、扱うのが難しいと感じるアプリではありません。私には、どこでつまづくのか分からないくらいです。紙からデジタルへの移行を、順調なペースで進められています。」と倉島様。

今では、ANDPADの日報にアップされる、各業者の稼働時間や作業状況、現場情報などを通じて、原価管理を行っているという。
「ANDPADのデータをExcelにエクスポートして、原価管理ソフトに取り込み、1日あたりの労務単価などを算出しています。紙を使用していた頃に比べ、作業時間は10分の1程度になりました。現場情報や元請け情報などに抜け漏れがあると、原価管理ソフトに反映されないため、ANDPADへの登録をしっかり行うよう指示しています。会社の中に、1本の軸ができた認識です。」と倉島様。

ANDPAD導入によって、想定外の残業による労務費や、見積もり作成にかかった稼働時間なども分かるようになったと、倉島様は語る。
「今まで把握できていなかった経費が見えるようになったことで、労務費の見積もりが適正だったか、現場担当者の動きに問題がなかったか、振り返りがしやすくなりました。PDCAサイクルを回す運用ができています。」

また、マップ機能も便利だと実感されているという。
「以前は住宅地図をコピーして現地へ訪問していましたが、佐久市は新興住宅地が多いので、まだ番地がない案件も多く、現場に着くまでに迷ってしまうケースが多々ありました。今はANDPADに工事場所の住所を入力しておけば、GoogleMapで全員が確認できます。地図作成の時間や、移動時間も省けてありがたいですね。」

長野スーパー株式会社の皆さま

情報連携の改善を行うことで残業時間が38%削減

ANDPAD導入によって、日報のチェックにかかっていた手間と時間が削減され、スムーズに原価管理を行えるようになった長野スーパー様。さらに、現場情報や資料をタイムリーに共有できるようになったことで、社員の方々の働き方にも、変化が生まれたという。

「社員や協力業者さんたちが現場写真を撮影し、ANDPADにアップするようになったので、PCへの写真取り込み作業がなくなりました。写真を事務所で確認し、職人さんに指示が出せるようになり、移動時間も削減できましたね。現場担当者の残業を削減する上で、昼間どれだけ動かずにいられるかがポイントだと思っていましたが、残業時間は、3年前から約38%削減できています。」と倉島様。

また、長野スーパー様において、大きく改善したのが、有給休暇の取得率だ。以前は30%~40%程度だった取得率が、現在は90.8%に向上。「ANDPAD導入後に如実に表れた効果」と倉島様は笑顔で話す。
「私たちのような設備工事会社は、現場が途切れるタイミングがなく、まとめて休みを取るのが難しい業態です。責任感の強い社員は特に、『他の誰かに任せられない』と休みを取らずに働いてしまっていました。しかし、ANDPAD導入によって、全員が現場情報を共有できるので、周囲に仕事を任せやすくなったと思います。現場責任者が休みを取れなくなり、家庭や仕事に影響が出るのは、問題です。強制的に休みを取らせるのではなく、有休をとりやすい環境を作ったことが、功を奏したのかもしれませんね。」

さらに、ANDPAD導入後の成果として、「会社の信用度向上」も挙げてくださった。
「今までは、担当者しか現場のことを知りませんでしたが、今はANDPADに現場情報や工事内容、設置した設備機器などの詳細が、すべて記録に残っています。データの蓄積が、現場のカルテになっているんです。手直し工事に誤って請求書を出してしまったり、元請けが間に入っている案件に勝手に対応してしまったりすると、信用問題に関わります。そういったトラブルを未然に防げていますね。工事の記録を残す意識づけができました。」

導入から3年かけて、現在のシステムを構築された倉島様。課題は多かったが、社員や協力業者がANDPADの利用に慣れてきた今、「やって良かった」と実感されているという。
「業務効率化が叫ばれているとはいえ、まだ建設業界は、経験や感覚に頼って仕事を進めている部分が多いと思います。ただ、私にとって、売上さえ上がっていれば問題ないという経営は不安が大きかったんです。日報から管理項目を細分化し、分析した上で、最適な工事原価を求めたいと考えていた私に、ANDPADの日報機能はとてもマッチしていました。いろいろ模索しましたが、ANDPADに出会えて本当に良かったです。」

現在は、社員の方々も積極的にアイデアを出し、ANDPADの活用方法を発展させているという長野スーパー様。「もっとANDPADの活用を成熟させていきたい」と、倉島様は力強く語ってくださった。

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