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情報共有の平準化を推進し、高難易度化する業務にスピーディに対応

北陸ガス株式会社 様
従業員規模 21〜50名
利用機能
課題
  • お客様からの情報を電話やメールでやりとりし、言った・言わないのトラブルになることも
  • 床暖房の配管など、竣工後に隠れてしまう部分の施工内容を確実に記録しておく必要があった
  • お客様の要望に素早く対応するため、過去の工事情報をスピーディーに確認したかった
効果
  • 現場の職人や協力会社との情報共有がスムーズになり、指示内容の伝達ミスが減少
  • 施工中の写真や検査結果をANDPADにアップロードし、内容を詳細に記録でき、施工内容の担保ができるようになった
  • 現場へ行かずに工事の進捗状況や完了報告を確認できるため、スピーディーな顧客対応が可能になった

導入事例について詳しく知りたい方は、お問い合わせください。

北陸ガス株式会社のご紹介

1913年の設立以来、100年以上にわたって、都市ガスという重要なライフラインを支えながら、新潟の発展とともに歩んできた、北陸ガス株式会社様。新潟市・長岡市・三条市・見附市・加茂市・田上町・柏崎市・刈羽村を供給エリアとし、約42万件のお客様のもとへ安定的に都市ガスを届けている。北陸ガス様は、海外から輸入されるLNG(液化天然ガス)だけではなく、新潟県内で産出された天然ガスを、パイプラインで直接お客様のもとへ供給。エネルギーの地産地消を実現している、国内でも稀有な都市ガス会社だ。
今回は、ANDPAD導入にあたって社内外の体制整備を行ってきた、北陸ガス 新潟支社 家庭用営業グループ 増井様に、導入の経緯や、今後の運用体制について伺った。

 

業務の高難易度化に伴い、営業担当・工事監督・職人の連絡体制の強化が課題に

増井様が所属する家庭用営業グループでは、戸建住宅やマンションにお住まいのお客様や、デベロッパー・ハウスメーカー・工務店に向けて、都市ガスの利用や各種ガス機器の提案を行っている。その中で、ANDPADを導入したのは、お客様件数が最も多い戸建住宅部門だ。新築物件への給湯器・ガス機器の設置工事をはじめ、既存設備の取替工事にも幅広く対応している部門である。近年都市ガスは、環境負荷の少ないクリーンエネルギーとして、注目度が上昇。都市ガスを活用して発電や給湯、暖房を行う設備が続々と登場しており、家庭用燃料電池「エネファーム」やガス式温水暖房システム工事も増えているという。

「扱う機器が多様化し、工事案件が増えるなど年々施工の難易度が上がっています。かつ、ハウスメーカー様やお客様から求められるレベルも高くなってきています。品質を保ちつつ、工事をスムーズに進めていくためには、協力会社さんや職人さんと、より綿密にやりとりをしなければなりません。そのために、『情報の共有化』『施工内容の担保』『工事情報の蓄積』、この3つの課題を解決するツールの導入を検討しました。」と、増井様は語る。
まず1つ目の課題、「情報の共有化」について伺った。

「お客様からいただいた情報を、現場の職人さんまで一気に共有できるツールが欲しいと常々感じていました。電話やメール、スマートフォンのコミュニケーションアプリで個別にやりとりをしていると、どうしても情報が伝わり切らなかったり、言った・言わないというトラブルが出てくるため、指示内容をデータに残したいと感じていました。私用と業務用を分けてコミュニケーションできるツールの必要性も感じていました。」

また、北陸ガス様が手がける温水暖房システム工事には、床暖房の配管など、竣工後に隠れてしまう部分がある。2つ目の「施工内容の担保」は、万が一トラブルやクレームが発生した時の備えとして、写真で記録を残すためだという。

「例えば、床暖房の配管後や、配管の漏れがないかをチェックする圧力検査の後に写真を撮影し、施工内容を記録したいと考えています。ゆくゆくは、より細かく状況をデータに残し、是正処置や課題の早期改善につなげたいと思います。」と、増井様。

では、3つ目の「工事情報の蓄積」には、どんな課題があるのだろうか。

「完成図面など、工事が完了した物件の膨大な情報の蓄積・閲覧ができる仕組みも必要でした。特定の情報を探し出すのがこれまで非常に大変でした。工事情報をスピーディーに閲覧できるツールを導入することで、お客様の要望にすぐに対応したいと考えました。」

この3つの課題を解決するために、ANDPADを検討、その理由について伺った。

「ANDPADを事前にリサーチした際に、機能についてはもちろんですが、西部ガスホールディングス株式会社様がANDPADを採用した事例を目にしました。都市ガスや電力会社など、ライフラインを扱う事業にも対応していることが分かり、当社でも活用できそうだと考えました。また、当社が取引をしている工務店様がすでにANDPADを導入しており、実際にメンバーとして参加し、利用している社員もいました。その社員や、すでにANDPADを利用している県内のガス事業者からもヒアリングを行いました。同業他社の事例や、実際の使用感を知れたことが、導入の後押しになりました。」


北陸ガス 新潟支社 家庭用営業グループ 増井様

社内向け・社外向けに説明会を実施、サポート体制も整備

2021年からANDPADの本格運用をはじめた、北陸ガス様。ITに詳しい増井様が一部の協力会社とともに、先にデモ利用をスタートしながら、ANDPADで利用する機能を絞り込み、運用ルールを構築したという。
その後、新潟支社、長岡支社、柏崎支社、三条事務所の4拠点で、社員向けと協力会社向けの2回に分けて、講習会を実施。通常、ANDPAD担当者が講習会を進行するが、増井様はANDPAD担当者が用意した資料に調整を加え、自らレクチャーを行ったという。

「私が話す方がお互い顔も分かりますし、問い合わせもしやすいかと思って、自分で説明をしました。アプリを一緒にダウンロードし、写真のアップロードなどを一つひとつ実践してもらい、時間をかけてじっくり説明しました。」

北陸ガス様と一緒に施工を行う職人の平均年齢は、30代~50代が中心だ。スマートフォンの操作に比較的慣れている世代だが、ANDPAD導入に対する反応はどうだったのだろうか。

「スムーズにチャットを使いこなす人もいれば、スマートフォンの操作自体に苦手意識がある人もいました。抵抗感を持った職人さんには、お客様のニーズに対応するため、ANDPADの利用に協力してほしいと、自分からしっかり思いを伝えました。なかには、『社員全員で使いたいのでIDを増やしてほしい』という積極的な協力会社さんもいました。」と、増井様は語る。

情報共有の平準化を推進し、スピーディな現場対応・顧客対応を目指す

北陸ガス様では、現在社員約45名、協力会社約40名で、ANDPADを利用している。営業担当が工事を受注した時点でANDPADに案件を立ち上げ、現場住所などの情報を登録。給湯器取替工事であれば、既存設備の写真を撮影してANDPADにアップし、品番や現場の状況を工事担当に共有して、見積もり作成に入るフローとなっている。実際に利用を開始してから便利に感じている点を、増井様に伺った。

「まだ運用開始から間もないので費用対効果は分かりませんが、個人的には業務負担が軽くなり、楽になったと感じています。画像や図面をまとめてアップロードする時に、スマートフォンだけではなく、PCでも操作ができるのがいいですね。実際に現場へ行かなくても、職人さんが工事完了報告をタイムリーに上げてくれるので、私たちもお客様にスピーディーに報告ができるようになり、時間短縮が図れています。特に新潟県は、冬場に給湯器が凍結する案件が多くなるので、ANDPADを活用すれば、繁忙期を迎えてもスムーズに業務を進められそうです。今後は、報告書や写真台帳の作成にも活用したいと考えています。」

増井様は、協力会社にとっても、メリットを感じられる点が多くあると、活用への期待を寄せる。

「ANDPADに現場住所を登録すれば、マップが自動的に立ち上がるので、ナビとしても使えますし、施工に入る前の現場状況や必要な部材も写真を見れば分かります。また、現場での駐車NGの場所など、重要な注意事項も一斉に共有できるようになったので、これからより精密な仕事ができると思います。」

増井様は、ANDPADの推進担当者として、社内の利用状況も確認、修正依頼を行ったり、質問や相談にも随時対応しているという。

「ANDPADの利用頻度や、それぞれの得手不得手を確認しながら、1年程度かけて全員をフォローしていきたいと考えています。多くの職人さんに使っていただき、他部署にも情報共有していきたいです。」と、意気込みを語った。
ANDPADの活用にあたって、手厚いバックアップ体制を整えている増井様。社員や職人の方々の声は、ANDPADにもどんどんフィードバックしていくとのことだ。北陸ガス様の今後の取り組みに、引き続き注目していきたい。

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