タカヤ造園株式会社のご紹介
札幌市清田区を拠点に、造園工事・エクステリア工事のプランニングから施工までをトータルに手がけているタカヤ造園株式会社様。1986年の創業以来、お客様のライフスタイルに合ったガーデンプランを提案し、「自然のぬくもりを感じる庭」を創造している地域密着型の造園・エクステリア専門店。タカヤ造園様では、自社で厳選した本物の資材を低価格で提供するために、建材やガーデン用資材の直輸入も行う。お客様を第一に考える姿勢が高い評価を受け、これまでの施工実績は10,000件以上にのぼる。
タカヤ造園様では、2021年3月に現会長が退任し、新たな経営体制へと移行。今回は、2021年4月より、代表取締役社長を務める タカヤ造園株式会社 高屋 彰夫様に、ANDPAD導入のきっかけや現在の運用方法、導入後の成果について伺った。
現場写真の管理をきっかけに、現場管理のデジタル化に取組む
高屋様がANDPADを知ったのは、造園・エクステリア専門店の経営者が集まる勉強会だった。岐阜と京都で事業を展開し、積極的にIT導入を進めているセンスオブリゾート株式会社様より、ANDPADでの現場管理や情報共有について話を聞き、興味を持たれたという。
「話を聞いた当時、当社はExcelで現場管理を行い、工程管理は大きなホワイトボードに手書きで記入し、更新していました。全くシステムを導入していなかったのですが、その時はANDPADをすぐに導入しようとまでは思っていませんでした。」と、高屋様。
しかし、勉強会が開催されたその年の冬、高屋様は、「施工現場の写真が全然撮影できていない」と、専務から報告を受けた。写真が残っていないことに高屋様は危機感を抱き、ANDPAD導入を本格的に考え始めたという。
「現場写真の保存と管理が、ANDPAD導入の最大の目的でした。勉強会でANDPADの機能は聞いていましたし、テレビCMを見て印象に残っていたので、他社との比較はせず、ANDPADを採用しました。正直最初は、ANDPADはハウスメーカーが使う製品だと思っていたので、造園・エクステリア工事にも必要なのかと疑問を感じていましたが、アンドパッドの営業担当者様から詳しい説明を聞き、ぜひ使ってみたいと思って導入を決めました。」
シンプルなことから利用を推進、今では「便利になった」と現場からの声
タカヤ造園様が拠点を置く北海道は、雪のない春から夏に造園工事が集中する。繁忙期には、タカヤ造園様の社員14名に加え、一人親方や準社員が参加。40名程度で5~8現場程度を同時進行している。こうした年間の流れの中で、高屋様がANDPADを導入したのは、閑散期となる冬。全員でANDPADの操作を試し、春からの繁忙期に備えたことで、スムーズに運用を開始できたという。
「講習会を3回ほど実施し、あとは各自で勉強してもらったり、私やITに強い若手が随時レクチャーを行ったりして、運用体制を整えていきました。当社の会長は70代で、最初は操作に苦労していましたが、徐々に慣れていきました。ANDPADは、基本ボタンを押したり、チェックを入れたりするだけなので、何回も繰り返せば、年配の方でも使いこなせるようになると思います。それに、カスタマーサポートの対応がすごく良いです。みなさんの教え方が上手です。」と、高屋様は話す。
ANDPADの運用開始後、高屋様は、まず「毎日現場写真を撮影し、ANDPADの案件フォルダに格納する」ことを協力会社へ依頼したという。ただ最初は、撮影頻度にばらつきがあり、毎日撮影をする人・しない人に二極化していた。そこで、高屋様は利用浸透に向けて対策を打った。
「全体会議で各班の責任者に、ANDPADの利用を評価対象に加えるので、写真撮影を徹底させるようにと伝えました。『使い勝手がいいからやってみて』と言うだけでは、腰が重い人はなかなか動かず、頑張ってくれれば、その分ちゃんと評価すると伝えたことで、みなさん動いてくれるようになりました。社員や協力会社に写真を撮影する習慣が身についたのは大きな成果です。」
現在では、写真管理以外の機能においても、ANDPADの利便性を実感しているという。
「今は、チャットにやりとりの履歴が残るので、言った・言わないというトラブルがなくなり、誤発注が減りました。私たちはもちろん助かっていますが、取引業者さんからも『便利になった』という声を聞いています。今は、FAXや資料もPDF化して、ANDPADに保存しています。在宅勤務のスタッフともスムーズに情報共有ができていますし、紙の利用量も減りました。慣れてしまえば、スマートフォンで何でも管理ができるので、とても使いやすいです。」
細かな現場情報管理で、顧客からの信頼感を獲得しつつも残業時間は激減
他にも、ANDPAD導入後、大きな変化があった。それは、残業時間の大幅な削減である。これまで夏場の繁忙期は、営業も施工管理も夜遅くまでの残業が常態化していた。しかし、現在は17時~17時半に、ほぼ全員が退社。1日3~5時間程度、残業時間が削減した。
「今までは、毎日のように現場へ行き、事務所に戻ってきてから図面や見積もりを作成していたので、自然と残業が増えていました。今は、ANDPADで現場の状況がリアルタイムで分かるので、毎日足を運ぶ必要はありません。極端に言えば、着工と引き渡しに行くだけでも現場管理ができるくらいです。業務効率が上がった分、営業活動に集中できるようになり、大幅に売上を伸ばしている人もいます。」
また、高屋様は、ANDPADには、お客様の安心感を高める効果もあると感じているという。
「先日、ANDPADでの写真管理や、営業・現場責任者のやりとりをお客様にご紹介したところ、『これなら信頼できる』という声をいただきました。今後はお客様との情報共有にも活用したいと考えています。」
新型コロナの影響による「おうち時間」の増加により、タカヤ造園様には、リフォーム工事を中心に、多くの依頼が寄せられているという。高屋様は今後、ANDPADの工程表も活用していきたいと意気込む。
「各責任者に工程表を入力してもらって、その内容をもとに工程会議を行いたいですね。すべての現場をANDPADの工程表に適用できれば、現場管理はかなり楽になると思います。ANDPADでカバーできる範囲は、ANDPADに集約して一元管理していきたいです。」
タカヤ造園様は2021年4月、本社に併設するガーデン・エクステリア展示場「ルピナス」の大幅リニューアルも行っている。新体制のもとで、新たなチャレンジを続けているタカヤ造園様に、今後も引き続き注目していきたい。