株式会社ドゥ・ハウス様のご紹介
愛知県名古屋市を中心に、主にALC(軽量気泡コンクリート)の販売施工を行っている株式会社ドゥ・ハウス様。ALCとは屋根や床、外壁、間仕切壁に使用される建築用の資材で、耐久性が高く、断熱性・耐火性に優れ、軽量さといった特長がある。同社では大手ハウスメーカー向けにALCの納材と施工工事を行っている。
1997年名古屋で創業以来、「お客様と末永くお付き合いをさせていただくこと。」をモットーにこれまで多くの実績を積み重ねてきたドゥ・ハウス様。現在は名古屋市だけに留まらず関東・関西エリアにサービスを広げて全国的に事業を展開している。
そんなドゥ・ハウス様では、多くの工事件数を管理するために2016年よりANDPADを導入いただいている。今回は、名古屋以東の営業・工務を担当している高瀬昭次様と、関西以西の営業・工務を担当している増田亮様に、ANDPAD導入に至るきっかけや導入後の変化についてお話を伺った。
多くの工事件数をこなすには紙ベースのやり取りは限界だった
ANDPAD導入のきっかけは、職人さんとの紙ベースのやりとりに限界を感じたためだと高瀬様はいう。
「弊社は、年間4,000~5,000棟の物件を100人前後の職人さんと進めており、これまで職人さんへ図面や工程表をFAXしたり、大きな図面は郵送したりしていました。しかし、作業の煩雑さに加えて『言った、言わない』『送った、送っていない』などのトラブルもあり紙ベースのやりとりに限界を感じていました。」
そんな折に社内から提案で施工管理ツールの存在を知ったという増田様。
「弊社ではかなりの棟数を管理しているので、ANDPADを導入する価値は当然あるなと思い、導入までの意思決定までにはそれほど時間はかかりませんでした。得られる効果に対して費用も決して高くないと印象を持ったので導入自体の敷居はすごく低かった印象があります。」
ANDPAD導入後、大手ハウスメーカーからメールで送られてくるデータをANDPAD上で共有できるようにしたところ職人さんとの連携がスムーズになり、すぐに業務効率化を実感することができたという。
ANDPADの活用で職人さんの報告に対する意識が高まっている
協力業者を含めANDPADを浸透させる上で、苦労した点などはなかっただろうか。
「みんなスマホを使っているので、若い人は抵抗なくすぐに利用できました。ITツールに抵抗がある人や慣れていない方にはこちらから根気よく説明をしに行ったり、一緒に操作をしたりと、導入当初は苦労もありました。」と増田様。
「当社はエリアや協力会社さんごとに業務が変わるため、その都度気づいたことは話し合って意見交換をしながらANDPADの使い方を試しています。まだまだこれから使っていきたい機能もありますが、少なくともFAXなど煩雑な業務が削減されただけでも導入した価値があると思います。」と高瀬様はいう。
ANDPADで特に利便性を感じている部分を伺ってみたところ、増田様はこう語る。
「ANDPADはアプリ上に資料等の情報を入れておけば後でいつでも見返すことができるので、現場を廻る際の資料の確認に便利だと感じています。図面など、印刷して全ての資料を持ち歩くわけにもいかないので、ANDPADに入れておくことでペーパーレス化にもつながっています。」
また、高瀬様は、「大手ハウスメーカーさんですと案件ごとに細かい注意事項があるのですが、1日5~6件の現場を回る中でそういった情報を覚えておくことは容易ではありません。ANDPAD上で、こうした案件ごとの注意事項を確認できるので、『昼からの現場はこの点に注意をするんだな』としっかりと確認してから現場へ向かえるようになりました。」という。
さらに高瀬様はモバイルならではの良さも実感しているという。
「図面の精度が上がったことも大きいですね。紙で印刷をすると見えなかった細かい部分も、モバイルだと拡大して見えるので、打ち合わせ時は紙ベースよりもかなり重宝しております。」
増田様は、職人さんたちが能動的に工事写真をANDPAD上にアップするようになったおかげで、今までリアルタイムで把握しきれていなかった施工状況が確認できるようになったという。
「報告関係ですね。工事完了後、自主的に写真つきで報告をアップする職人さんもいます。あとから何かお問い合わせがあっても現場の写真を残しておくとスムーズに報告ができるようになるのでとてもありがたいです。そういった使い方を導入当初は想定していなかったので、職人さんたちの意識が高まっているのは少し意外な部分でした。当社は、棟数が多くエリアも広いため全部の現場へ都度見に行くことができません。職人さんからの写真報告で現場の状況を把握できるようになり、ANDPADの使い勝手の良さを感じています。」
導入前には想定していなかったというが、こうした管理が可能になったことでクライアントであるハウスメーカー側との関係においても信頼関係を構築する上で役立っているという。
オンラインインタビューにご対応いただいた増田様(左)と高瀬様(右)
ANDPADの導入で事務社員のリモートワーク化を実現
ANDPAD導入によって情報の一元化が実現し、導入前と比べて職人さんとのコミュニケーションがよりスムーズになったドゥ・ハウス様。ANDPAD導入後、FAXや郵送といった煩雑な業務が削減され、情報共有が全てANDPAD内でできるようになったため、事務員の方たちのリモートワーク化が実現できたという。
「社内では新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、営業事務を担当しているスタッフの業務をリモートワークに切り換えました。2020年の4月、5月頃から始めて、一度リモートワークを辞めた時期もありましたが、昨年末から再開しています。現在、事務の方たちは週1回出社し、あとは在宅で業務を行っております。ANDPAD上で図面や書類データのやりとりの作業ができるため、ANDPADを導入していなかったらリモートワークはできなかったかもしれません。」と高瀬様は語る。
最後に高瀬様は今後のANDPAD活用の展望について語られた。
「コロナ禍において極力出社する人数を減らすという点では今も継続していますが、建設業界は直接会って話すこともとても大事なことですから、営業担当がどこまでリモートワークを取り入れられるかは今後の課題ですね。ANDPAD上の情報共有をうまく活用して、直接現場へ行く業務と折り合いをつけ、融合していくのか、どのように変化する環境に対応していくか検討していきたいと思います。」
業務の効率化という面で、導入後非常に多くの面で効果を実感されているドゥ・ハウス様。今後も活用の幅を広げるため、社内や協力会社さんと話し合い便利な機能をどんどん取り入れていきたいと前向きだ。