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工事写真の撮影において「ANDPAD黒板」がもたらした“大革命”

株式会社GOOD PLACE 様

従業員規模 101〜300名
利用機能
課題
  • 1現場の撮影枚数は1,000枚を超えるが、撮影や整理、管理が非効率
  • マンション改修工事で、どの部屋の写真か判別するためにファイル名を編集するのが大変
  • もともと使っていた電子黒板アプリでは報告書を作成できず、フォーマットがバラバラに
効果
  • 数百種類の黒板を事前に作成。1人で撮影まで完結できるように
  • マンション改修工事の撮影では、約10時間分を削減。1現場にかける人員が半減
  • 撮影した写真を用いて簡単に報告書を作成。一定レベル以上の品質を担保

株式会社GOOD PLACEのご紹介

 株式会社GOOD PLACE様は、リクルートグループのリフォーム事業を目的に1990年、東京で設立。2013年、大和ハウス工業グループに入った。「満足を超える感動」を経営理念に、オフィス内装工事をするファシリティ事業、賃貸住宅や商業施設、社会福祉施設等の新築や改修を行う建築事業の2つを軸に事業を拡大してきた。
 今回、ANDPADを導入した大阪支店は2000年に開設され、近畿圏を中心に新築工事からテナント内装工事まで全般的に行う。建築事業にもファシリティ事業にも工事が完了するまで複数の工程があり、その都度、工事黒板を使って現場の写真を撮影する。工事品質の管理、工事履歴の記録、関係者への報告等には必要不可欠な業務である。
 この工事写真の撮影こそが、施工担当の頭を悩ませていた。1つの現場の撮影枚数は1,000枚を超えるが、写真の撮影、そしてその写真の整理や管理に人員が割かれて非効率だったからだ。この問題を解決するため電子小黒板付きで工事写真の撮影・管理ができる「ANDPAD黒板」を21年より導入した。今回、大阪支店施工管理課 課長 友藤 卓也様と、大阪支店施工管理課 白川 凌雅様に活用方法や成果について話を伺った。

 

1現場で1,000枚以上の工事写真を手軽に管理、必要人員が半減

 「ANDPAD黒板」はどんな場面で生かされるのか。例えば最近では、空港のビル新築工事現場での工事写真の枚数が最も多く、665種類の黒板を作成し、既に491枚撮影している。この現場は2022年着工予定だが、事前調査で地中の障害物の有無を確認するため試掘して工事写真を記録として残す必要がある。一度埋め戻すと、その部分が全く見えなくなってしまうからだ。
 着工後は、部材の性能試験の結果や使用材料の種類などを事細かに黒板に記しながら工事写真の撮影に臨む。一口に建設工事といっても、大工、左官、鉄筋など最大27種類の専門工事がある。1つの専門工事に付き、多い時には何百枚と写真撮影するため、1現場で工事完了時に1,000枚以上に上ることはざらだ。
「ANDPAD黒板」導入前は、1人が実物の黒板を持ち、もう1人がそれを撮影するという2人1組体制だった。導入後は、事前に黒板を作成しておくことが可能となり、現場で黒板の内容を書いて消してと繰り返す必要がなくなった。黒板テンプレート機能を使用することで、数百種類の黒板を1クリックで作成することができる。現場では事前に作成した黒板から検索をし、使用したい黒板をタップして写真を撮影するだけで工事写真の撮影が完了。1人で黒板の作成から工事写真の撮影まで完結させられるようになった。
 これにより、業務効率化が一気に進んだ。例えばマンション改修工事における各住戸内の工事写真の撮影を行う際には、鍵を開けて部屋に入り、電気を付けて、スケールを当てるなどの手順を踏みながら撮影していく。90数戸の現場なら、「ANDPAD黒板」導入前は、各部屋で10枚ずつ工事写真の撮影をしたとして2人で約10時間かかっていた。それが導入後は1人で撮影できるようになり、フォルダ整理と工事写真帳の作成も容易になったため、1現場あたり約10時間分のコストが削減できた。1現場にかける人員が半減し、もう1人には別の業務を担当してもらえるようになった。
 白川様は「ANDPAD黒板」を導入する前、マンション改修工事の現場を担当していたことがある。マンションの住戸は、ほぼ同じ間取りがずらっと並んでいる。そのため、会社のパソコンのフォルダ内に保存していた時は、どの部屋の工事写真かがぱっと見て分かりづらかった。しかも画像のファイル名を変えて、いつ、どこで、何を撮影したかまでいちいちフォルダ名に書いていたため、手間がかかって管理も大変だった。そのような現場であっても、「ANDPAD黒板」であれば、黒板の種類ごとに自動で工事写真が振り分けられるため、写真内容の確認、フォルダ分けにかかる時間を大幅に減らすことができる。

 

報告書フォーマットを統一し、報告品質の平準化を図る

「ANDPAD黒板」を使うもう1つの理由は、報告書のフォーマットの統一化にある。大阪支店ではもともと、工事写真の撮影は別のアプリを使っていた。
 だが、もともと使っていた電子黒板アプリでは報告書を作成できなかった。撮影は簡単でも、毎回データ抽出から報告書作成までの手間がかかり、結果としてフォーマットもバラバラになってしまっていた。ANDPADには撮影した写真を用いて簡単に報告書を作成する機能がある。使用したい写真を選択してクリックするだけで、A4サイズの報告書を作成することができる。分かりやすい写真管理に加え、報告書も作成できるというのが導入推進の大きな決め手となった。この報告機能を使うことにより、一定レベル以上の品質の平準化を図ることができている。

 

写真の検索も容易になり、業務効率化に貢献

 また各現場ごとに、作業員名簿を揃え、工事現場に付いている建設業許可の看板、現場専任の監理技術者が誰かといったことが記された看板など、たくさんの工事写真を撮影して保管する。アナログ時代は、そうした書類や工事写真データが会社のパソコンの共有フォルダ上に点在しており、適切なデータを探すのにも時間を要していた。
「ANDPAD黒板」は、工事写真を撮影するだけで、工事看板への記載内容をもとにわかりやすく黒板ごとで整理される。そのため、誰が見ても工事写真の格納先がひと目で分かり、現場担当だけでなく管理職にとっても管理がしやすい環境になり、業務効率化を図れている。
 最近は、地方の案件も増えてきており、かつてのようなデータ管理しているようでは作業が到底追いつかない。ANDPADを使いだして、管理職にとっても「データをどこに入れているか」と聞くことがなくなり「ANDPADのこの場所に入れてほしい」という指示で済むため、確認作業がしやすくなった。

 

人手不足問題で作業効率化を目指す中、思わぬ副次効果も

 ANDPAD1つで業務効率化、データの一元管理化など“大革命”が一気に進んだわけだが、友藤様や白川様がそこまでこだわる背景には、深刻な人手不足という問題がある。自社だけで見れば若手が増えているとはいえ、業界全体を見渡せばいずれ施工管理を希望する人間は減ってくるのが予測される。だからこそ、今のうちに1人ひとりの作業効率化を図っておく必要があるのだ。
 ただ若手が増えれば、現場で何の工事写真を撮らないといけないのか分からないというケースも増えてくる。「ANDPAD黒板」導入前は、各現場できちんと工事写真が撮れているか、共有フォルダ上ですぐに確認するのが困難だった。だから途中でスマホの共有アルバム機能を使うようにしたが、写真データがきれいに振り分けられているわけではなく、いつ撮った写真か分からないこともしばしば。しかも、共有アルバム機能は参加している人は見られるが、参加していない人は全く見られないという問題もあった。
「工事写真の撮影を忘れてはいけない」とはアナログ時代も口酸っぱく伝えていたが、どうしても抜けが出ていた。だが「ANDPAD黒板」に切り替えたことで、写真を撮ったかどうかが一覧で確認できるため、管理職や上司が工事写真の撮影に関して不足部分を指摘できるようになった。何を撮ればいいのか、遠隔かつリアルタイムで指示が受けられるのだ。それだけ工事写真の撮り忘れも減った。管理職の確認作業が楽になっただけでなく、若手の成長機会につながるという、思わぬ副次効果も発揮したのだ。
 実は株式会社GOOD PLACE様は、「ANDPAD黒板」の初期ユーザーでもあり、本格運用前に多くの意見を出していただいた。オンライン説明会に10名弱が参加し、試用した感想を率直に話し合った。例えば、「黒板は横向きに撮影しなければならないが、スマホは縦向きに構えることが多い。だから、スマホを横向きにしたら自動的に黒板も横向きにしてほしい」といった意見に対し、自動で向きを変える機能を実装した。開発を検討していた黒板のテンプレート機能に対しても、デモ画面を見せ意見をもらいながら開発を進めた。
 こうした過程を経たことで、より現場ニーズに即した「ANDPAD黒板」に進化している。当初よりご要望をいただいていた、黒板後付け機能も最近リリースされたため利用する予定だ。
 GOOD PLACE様では、現在は協力会社にもアカウントを持ってもらい、わざわざ社員が現場に行かなくても協力会社に工事写真の撮影をしてもらえるようにもなった。撮影の手間が省けることを理解した上で率先して使ってくれており、そこでも業務効率化を図れている。「ANDPAD黒板」の進化と共に、株式会社GOOD PLACE様も順調に事業を拡大していくことだろう。

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